goo blog サービス終了のお知らせ 

カクレマショウ

やっぴBLOG

「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」─人間は同じことを繰り返す

2005-08-20 | ■映画
前にも書きましたが、私は「スターウォーズ」シリーズには完全にハマリ切れなかった口です。それでもこれまで公開された5作は一通り見ています。

今回の「エピソード3/シスの復讐」は、製作された順でいくと1作目にあたる「エピソード4」 につながる部分になります。「エピソード4」を作った時から、ルーカスの構想の中に既にこの壮大な物語の全体像があったのだとすればすごいことだと思います。素人目ですが、うまくつながっているなーと思いました。ジグソーパズルの最後のピースがうまくはまった時のような快感がありました。

快感といえば、このシリーズのあまりにも有名なオープニング。ジョン・ウィリアムズによるテーマが流れ、無数の星が輝く中、あたかも巨大な宇宙船が飛んでいくようにイントロダクションの文章が宇宙の彼方に消えていく。このワンパターンは今回も同じでした。「変わらないこと」による快感のおかげで、今回もまたオープニングから安心して映画に身を委ねることができました。

「スターウォーズ」シリーズは、突き詰めると、「銀河共和国」と反乱軍との戦い、そして共和国内部での内戦を描いた物語です。「銀河共和国」は、「共和国」だから最高決議機関は「元老院」で、執行機関として「評議会」がある。古代ローマの共和政と同じです。「民主主義」なわけです。そして、それに対して「独裁者」が現れ、権力を独占して「皇帝」になろうとする。このへんも、ローマが共和政から帝政へと移行する過程をモチーフにしているのだと思います。というより、そんな遠い未来においても、人間は相変わらず同じことを繰り返しているのでしょうか。

このシリーズ、たぶん全編の8割くらいを「戦い」のシーンが占めています。宇宙空間を舞台にして、超巨大な宇宙船や戦闘機が飛び交い、バンバンヒューヒュー撃ち合う。そして、それらを操縦しているのは結局「人間」なのです。これだけ科学技術が進歩しているのだから、コンピュータに戦闘機を操縦させて戦わせても良さそうなものですが、そうではないのです。あるいは、生身の人間同士が「剣」を手に戦う。これもまたずっと昔から変わらぬ「戦い」のパターンの一つです。何百年、何千年たっても、人間は相変わらず「戦って」いるのだろうな、と思います。

…ため息が出ますね。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。