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「阿吽」のキリグラフ

2016-02-04 | └キリグラフ

奈良・東大寺南大門の金剛力士像 by 切りグラフ。全国各地のお寺に仁王像はあるけれど、やっぱりこの快慶、運慶による金剛力士が一番迫力ありますね。

この切りグラフだと分かりませんが、金剛力士像(仁王像)は、口を開いた「阿形(あぎょう)」(向かって左側)と口を閉じた「吽形(うんぎょう)」の二体セット。まさに「阿吽の呼吸」です。神社の狛犬とか沖縄のシーサーも、「阿形」と「吽形」の対になっています。

阿吽の呼吸って、「あ」と言えば「うん」と答える……という意味ではなくて、サンスクリット語(梵語)に由来する言葉です。サンスクリット語のアルファベット(梵字)の最初の字音が「阿(ア)」で、最後の字音が「吽(フーム)」。「阿」は口を開いて発音するので「吐く息」、「吽」は口を閉じるから「吸う息」で、その呼吸を合わせることを「阿吽の呼吸」と言うのだそうです。

呼吸が「合う」のではなくて、「合わせる」。相手に合わせようとしなければ、息は合わないわけだね。あう~ん( ;∀;)


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