群馬県教育委員会が「ぐんまの子どものためのルールブック50」という小冊子を作りました。「当たり前だけど、とても大切な50のルール」が挙げられています。
たとえば、
「1 早寝早起きをしよう」
「6 服装をきちんとしよう」
「10 家の手伝いを進んでしよう」
「19 授業中は集中しよう」
「23 友だちの悪口は言わない」
「25 だれも仲間はずれにしない」
「37 映画館や美術館などでは静かにしよう」
「44 うそをつかずに正直でいよう」
「48 借りた物は必ず返そう」
といった感じです。それぞれの項目にはわかりやすく解説まで付けられています。
おおむね、1~15が家庭でのしつけ、16~20が学校生活、21~26が友だち関係、27~40が社会生活、41~50が人間の在り方、みたいな区分ができそうです。
最初は、何でわざわざこんな「当たり前」のことを「ルールブック」にしなきゃならないの?と思いました。そもそもこれって「ルール」かな?とも思いました。
しかし、こうして50個も「いいこと」を並べられると、それらを自分自身守っているかどうかだんだん自信がなくなってしまいました。「うそをつかず正直でいよう」─うそついたことあります。「食べ物を粗末にしない」─粗末にしています。「おこづかいを大切に使おう」─使ってません。「叱られている友だちをジロジロ見ない」─だって興味あるんだもん。「信号は必ず守ろう」─クルマがこなけりゃ渡っちゃいます。
この50項目を全部守っていたらきっと聖人君子になれるのだろうけど、人によって守れない「ルール」もあっていいのかなと思います。大切なのは、「はじめに」にも書いてあるように、どうしてこれらの「ルール」を守ることが大切なのかを考えることなんですね。きっと。
それはそうと、ネットで検索してみたら、このルールブック、とんでもない運命に見舞われていました。この冊子が、ある米国人教師がかつて出版した本と内容も構成もページの体裁も酷似しているという指摘を受け、出版社と協議中なのだとか。この冊子は、県内の小学生に無料配布するほか、県民の方にも一部50円で販売することになっていたそうなのですが、それもとりあえず差し止めになっているようです。ホームページでの全文掲載も現在は削除されています。う~ん。
群馬県教育委員会では、冊子を作成した時は米国人の書いた本を「参考にした」ことを明言していたようですが、あまりにも中身が似すぎだったようですし(50項目のうち15項目が同じ項目)、冊子の中でも「参考にした」ことについて一言も触れていないのはまずかったかもしれません。厳密に言えば、「アイディア」を借りただけで、著作権の侵害には当たらないということになるらしいですが、それでもやっぱり一般のモラルには反することです。
「ルールブック」を作る人が「ルール」を守らなかったというオチで。
たとえば、
「1 早寝早起きをしよう」
「6 服装をきちんとしよう」
「10 家の手伝いを進んでしよう」
「19 授業中は集中しよう」
「23 友だちの悪口は言わない」
「25 だれも仲間はずれにしない」
「37 映画館や美術館などでは静かにしよう」
「44 うそをつかずに正直でいよう」
「48 借りた物は必ず返そう」
といった感じです。それぞれの項目にはわかりやすく解説まで付けられています。
おおむね、1~15が家庭でのしつけ、16~20が学校生活、21~26が友だち関係、27~40が社会生活、41~50が人間の在り方、みたいな区分ができそうです。
最初は、何でわざわざこんな「当たり前」のことを「ルールブック」にしなきゃならないの?と思いました。そもそもこれって「ルール」かな?とも思いました。
しかし、こうして50個も「いいこと」を並べられると、それらを自分自身守っているかどうかだんだん自信がなくなってしまいました。「うそをつかず正直でいよう」─うそついたことあります。「食べ物を粗末にしない」─粗末にしています。「おこづかいを大切に使おう」─使ってません。「叱られている友だちをジロジロ見ない」─だって興味あるんだもん。「信号は必ず守ろう」─クルマがこなけりゃ渡っちゃいます。
この50項目を全部守っていたらきっと聖人君子になれるのだろうけど、人によって守れない「ルール」もあっていいのかなと思います。大切なのは、「はじめに」にも書いてあるように、どうしてこれらの「ルール」を守ることが大切なのかを考えることなんですね。きっと。
それはそうと、ネットで検索してみたら、このルールブック、とんでもない運命に見舞われていました。この冊子が、ある米国人教師がかつて出版した本と内容も構成もページの体裁も酷似しているという指摘を受け、出版社と協議中なのだとか。この冊子は、県内の小学生に無料配布するほか、県民の方にも一部50円で販売することになっていたそうなのですが、それもとりあえず差し止めになっているようです。ホームページでの全文掲載も現在は削除されています。う~ん。
群馬県教育委員会では、冊子を作成した時は米国人の書いた本を「参考にした」ことを明言していたようですが、あまりにも中身が似すぎだったようですし(50項目のうち15項目が同じ項目)、冊子の中でも「参考にした」ことについて一言も触れていないのはまずかったかもしれません。厳密に言えば、「アイディア」を借りただけで、著作権の侵害には当たらないということになるらしいですが、それでもやっぱり一般のモラルには反することです。
「ルールブック」を作る人が「ルール」を守らなかったというオチで。
大笑いした気持ち、わかります。
当たり前のことは当たり前にならないといけませんよね。それを子どもたちに教えるのはやはり「親」なわけで。そのためには親が自信を持って当たり前のことを「する」/「できる」ようにならなきゃいけないんですね。
ま、1000円で買った本の方がそれだけの価値はあると思いますよ~。
あまり盛り上がったのでつい買ってしまいましたが、確かに当たり前が当たり前にならないと普段から感じていました。
群馬県教育委員会の活動の趣旨はよく解るのですが、1000円というお金を出してこの本を買った私としては50円で販売されると聞くとやはり複雑な気分になってしまいます。