goo blog サービス終了のお知らせ 

カクレマショウ

やっぴBLOG

心の中に生きている光景

2011-10-16 | ■やっぴBLOG
私の通っていた中学校は、数年前に新築移転しているのですが、先日、機会があって、元の中学校の跡地を訪れてみました。

  

校舎はすっかり取り壊され、跡地には雑草が生え放題となっていました。野球場のバックネットが残されていなければ、ここにかつて学校があったことなど誰も分からないでしょう。

  
 

校舎跡の裏手に回ってみると、軟式テニス部で使っていたテニスコートも、同じように一面の草むらと化していました。ここでも、錆びついた支柱、そして、ネットやボールが散乱する部室が、ここにテニスコートがあったことを思い起こさせるだけ。あの頃の影は跡形もない。

2面しかないコートを、男子女子で1面ずつ使っていました。大きなローラーを引いてコートを整備したこと、水色のラケットを買ってもらったこと、先輩と組んで試合に出たこと、隣のりんご畑に飛び込んだボールを探していたこと、部活仲間でちんたら遊びに行っていたこと、女子の先輩にからかわれては赤面していたこと、部活の帰りにメンチカツを食べていたこと、このコートにもほんとにいろんな思い出があります。決して強い部活ではなくて、試合でもあまり勝てなかったけれど、あの頃のボクたちの「ステージ」自体が無くなってしまったのは、ホントにさみしい。

行ってみて思い出したのですが、テニスコートの隣にはプールがありました。ここも見るも無惨な姿と化していました。施設や設備は、人間が使ってあげないと、みるみるうちに使い物にならなくなってしまう。

 

2年生の時に転校してきて、卒業するまでの2年間、この学校には本当にいろんな思い出があります。自分の席から見た教室の光景とか、ベランダから見た名久井岳とか、体育の時間にやったハードル、文化祭の合唱コンクール、音楽室でのリコーダーの練習、理科室での実験…目を閉じると、断片的ですが、そんな光景が次々に心に浮かんできます。そんな光景を1枚1枚数え上げていったら、高校時代よりも多いかもしれない。美術の若い先生が「テレビジョッキー」の「奇人変人コーナー」に出たことも強烈な思い出。あの先生には、ものすごくお世話になりました。いろんなことを教えてくれた先生でした。私たちが卒業して間もなく先生をやめられたと聞いていましたが、その後、しばらくしてから亡くなったことを知って、大きな衝撃を受けたものでした。



そういえば、1年生の時に通っていた別の中学校もすでに統合されてしまって、今は取り壊されてしまっています。私の通っていた中学校を訪れることはもう二度とできないのです(―_―)!! 学校の統廃合はこれからもどんどん進むでしょうから、私と同じようなさみしい思いをする人も多くなっていくのでしょうね。

校舎やコートはなくなってしまったけど、心の中にはずっとあの頃の光景が生き続けています。



そんなことを考えながら、しばし、旧・中学校の跡地から、新しい今の校舎をしみじみと眺めてみるのでした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。