カクレマショウ

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『錦繍』(宮本輝)─「手紙」で伝えたいこと

2011-03-01 | ■本
手紙形式の小説といえば、私にとっては井上ひさしの『十二人の手紙』です。高校時代に読んでからというものの、何度も読み返し、ことあるごとに人にも勧めてきました。この本の中に「人生のすべて」がある!と思ったものでした。正確には、「十二人」ではなく、数多くの手紙や公式書類で構成される「十二個」の物語。で、最後の1編で、それまでの11の物語に出てきた手紙の書き手がすべて登場するという巧みさにも、参った!って . . . 本文を読む