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国債の消化は日本国で完結しているので問題ない件

標題の論調をよく見るんだけど、その論者は預金や担保を凍結されても問題が無いと言ってるのと同じだと思うんだけど。

日本の個人資産がうん兆円あろうがなかろうが、それを担保に国債は安全だと言うのは私はゴメンだね。

いえね、国債が破綻したら銀行システムが、、、、みたいな難しい話ではないの。国債がデフォルトになれば「あなたの資産が国債の担保で持ってかれる」ということだよ、あなたが銀行に預けている金が蒸発するということだよ。

その論者はデフォルトする前に国債償還の原資として寄付してから言って欲しい。あー、預金が無くて銀行とのお付き合いが無い人の空想論であれば、害はないか。国債がデフォルトになれば銀行が全部潰れるということが理解できないんだろうな。
であれば人の資産に口出ししないで欲しい。

単純に国民の資産の多くが銀行に預金されていて、今後の国債発行消化が心配ないというのはなんとなく分かる。日銀が邦銀から国債を取り上げて現金を積みましているから安心だという論法なの?

まぁ消化できないよりは出来た方がいいのは分かるが、買う人がいる限り大丈夫って言う論調には納得できかねるけど。

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独禁法はその使命を終えたのではないか

サントリー創業家、キリンと統合後も筆頭株主(読売新聞) - goo ニュース

会社の時価を算定したら、キリンとサントリーは2:1で、サントリー株の保有者が統合後の1/3を握ると言うことか。いや、簡単な計算で、サントリー創業家(佐治家?鳥居家?)がサントリーの資本金を全部握っていると言う簡単な仮定の下です。スゲーなサントリー創業家。

しかしキリンとサントリーが合併するのはサントリー創業家が両社を支配することが目的でないのは明白です。世界の食品大手(例えばネスレやユニリーバ)と世界で戦うには足元を地固めして世に打って出るのが言わば公式です。その成功者が韓国の三星なのでしょう。三星は自国政府からの保護で韓国でのサバイバル戦争を行わないメリットを受けました。その代わり世界での成長を望まれ、まぁ上手くいっているのでしょう。

一方、日本はというと鉄鋼、化学、電機、自動車。トヨタを除けばどれも小粒です。と言うか日本での激戦を行っています。その激戦の結果世界から取り残されたと言っても過言ではありません。キリンとサントリーの合併は世界への戦いに出ると言う高らかな宣言でしょう。

日本では「独占」への嫌悪感から日鐵と富士製鐵の合併もひと悶着ありましたし、科学素材メーカーの旧財閥系を超えた合併も上手く行きませんでした(例えば日本ポリオレフィンなど)。JRやNTTも地域で分社化してしまいました。その結果、いまいち存在感が有りません。

圧倒的な独占がその胡坐に座ってのん気に構えているという心配は過去の歴史からは、そう多くはないでしょう。いやメリットもあります。
独占企業は利益率を上げて、研究開発費を投資し、参入障壁を上げている=技術が進歩する傾向が読み取れます。(この辺
国内で血みどろの戦いをしていても利益率は上がらず、技術も上がらないと言うことです。

であれば、政府は合併を促し、巨大企業を作り、世界での影響力を誇示する政策を取るべきでしょう。具体的には独占禁止法・公正取引委員会の在り方の方針転換です。企業競争力を高める施策はなにも法人税減税や科学への予算しか方法がないとは言えないと感じます。業界再編を促し、せいぜい業界で2企業程度に合併を推進すれば競争力は高まるでしょう。(鈴木自動車のような独立系は除かれることになるのでしょうが)

想像して見てください、銀行・鉄鋼・化学・電機・自動車・石油が各業界1~2企業に集約された世界を。また公営系でもJR、NTT、電力、JPは巨大なままでよかったのかもしれません。

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