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「本当の無駄」の本当って?な件

事業仕分けウォッチングの続きなのですが、気になるキーワードが出てきまして、「本当の無駄を削る」とかいうフレーズです。

少し考えれば分かるのですが「本当の無駄」がゼロではないとは思うんですが、多くは「誰かにとって無駄」ということでしょう。土建屋が大嫌いな人にとってはダムは「本当の無駄」ですし、若者に取れば弱者救済バラマキ策は未来の税金の食いつぶしであり「本当の無駄」というわけです。「本当の」とは全然本当ではなく、政治的フレーズだと言うことです。というよりは疑うキーワードでしょう。この政治的フレーズである「本当の」とか言っちゃう御仁は多角的な視点を持つ事をお勧めします。

そもそも「無駄」というワードからして疑問を持つ必要があるでしょう。麻生氏の経済振興策がまぁ間違っていなかった、政権交代後株価が下落したのはその象徴でしょう。麻生氏は「金を遣うのが目的である」と明言したわけで、政府が金を遣えば職が出来るとというケインズ理論に忠実だったと言うことでしょう。その政策が正しいかどうかはここでは議論しませんが。

何を言いたいかと言うと、麻生氏は選挙のために選出された総裁で、彼は選挙をしている場合ではないと判断したということだ。鳩山氏は原理原則を貫きたいようであるが、だったら貫けばいいのに貫かない、で何もしない。

威勢の良い言論は得てして軋轢を生む。鳩山氏が何も出来ない理由はそこにあるのであろう。政権を奪取すれば理想郷が生まれると勘違いした人達が好き勝手言うわけで、それで一番主張したい本人が困ったわけだ。でも「老獪な政治判断の方がいいなじゃね」的な風潮がちと好ましくないと若造は思う。この原因は原理的な主張と政治を仕切る意味を与党で共有できていないからであろう。亀井氏の暴走振りを見ると膿を出したことを演出できた自民党が早く復活するのかも。何故自民党が落ちぶれたか理解できない利益団体代弁者をコケにしとけばいいからだ。その急先鋒が河野氏であり、骨を拾うのが石破氏ということか。

「本当の無駄」を言えるのは薄っぺらさの象徴だ、いや本当に無駄もあったろうけど、スパコンとか。

しかし自民党の弱さを見透かしたような与党の暴走っぷりは目に余る。だからこそ暴走してるのであろうが。

少し疑問がある。与党は何故暴走しているのであろうか?あんなアホなことを強権的に主張すれば次の選挙で困ると思うんだけど。まぁ社民党も国民新党も少数政党なので違いをアピールしたいのかもしれない。しかしそれでは「連立不可」のレッテルを貼られるだけだとおもうけどどうなんでしょ。

話が脱線した、戻る。

「本当の」とか言うのは馬鹿か詐欺氏か政治家かということ。あれ彼らは政治家か。ならばよろしい。

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最低の上司である鳩山氏

何も決めない上、お金にまみれた総理を見ていて、政策面や倫理面での批判は星の数ほどあるようなので別の視点を提供してみる。

理由は、最近望まれる上司像なんてコンテンツが多い。うらつらと読んで反応したくなった。日本株式会社の社長、鳩山氏のことである。

上司がやってはいけない行動は(1)部下を頭ごなしに否定しない、(2)率先した態度をとる、というのが大まかなところであろう。あとは(3)部下を守るとか、(4)コミュニケーションを密に取るとか。(5)言っていることがぶれない。

あちゃーどれも出来ていない。徹頭徹尾できていない。(1)は岡田大臣や長妻大臣が発言すると言下に否定。(2)は「俺が決める」と言うが何も決めない、清潔で無い。(3)はもう全然駄目、部下を否定することしか言わない。(4)部下の発言をひっくり返すのだからコミュニケーションはゼロに見える。(5)は小沢氏を意識してるのか、与党を気にしてるのか、とにかく一本スジを通しているようには全く見えない。

部下には溜まったもんでは無いであろう。無能の上司の典型である。連立与党のためになら子飼いの部下も売るような人間に見える。

あれでは役員会(閣僚会議)で誰も本音を言わないであろう。役員(大臣)は全員新任で部下(官僚)との調整や信頼関係も築かなくてはならないのに。社長の意向で部下とやりあうよりは本当のところを部下に聞いて粛々と手を打った方が理にかなっている。前の社長はコンサル(与党税調等)に意見を聞いていたのか縛られていた。今回の人事で前職の良くも悪くもシガラミを断ち切る政策を打つと思われたが、担当役員の意見を全無視では、仕事をするなと言われているに等しい。おまけに社長がカリスマ性を持った天才な存在であれば良いのかもしれないが、凡才であるのは直ぐにバレた。

 

日本のリーダーが「最低の上司」って現実はやばい。

これに比べれば小沢氏のぼやきは野村氏のそれとなにか通ずるものがありそう、実務面での新人への補佐とかそれなりに信頼を得られているのではないか。次期の選挙に当選することが現在の目標だとか、具体的に目標を与え、細々とアドバイスしているように見える。また細かく指示しないのも好印象。親玉が細かいことまで言わないうちに中間管理職が補佐すればいいことだし。強面であるが外した印象は無い。

 

上司の存在である方がこの記事を読んだのであれば、鳩山氏と立場を重ねてみたらどうであろうか。彼の苦悩はオープンにされている。本当に取るべき態度はどうなのかという点を彼から反面教師として学ぶというブラックなオチである。

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