さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

韓国時代劇「赤い袖先(10〜18話)」を見て

2023-10-12 23:37:56 | 映画・番組等、各種鑑賞録

イ・サンが幾多の暗殺の危機や、世孫から廃される危機を乗り越え、正祖として即位するところまで。

ドラマ「イ・サン」では政敵が王妃をはじめとする老論派だったのに対し、この「赤い袖先」では英祖の側室になれなかった提調尚宮が宮女の秘密組織をつくり、暗殺集団に育て上げ、老論派を巻き込んで動く筋書きになっている。なので派閥争いというよりも、純粋にイ・サンを即位させたくない人たちが暗躍している感じ。

その裏にはイ・サンの父である思悼世子に対する解釈の違いに端を発しているように思われる。

ドラマ「イ・サン」では思悼世子は完全に老論派にはめられ、無実なのに米櫃に入れて殺されたことになっているが、「赤い袖先」では心を病み、たくさんの宮女を殺したことになっており、子であるイ・サンもいずれ心を病んで同じ事件を起こすのではないかという危惧から即位に反対しているという筋書きになっている。(その心の病も、提調尚宮が、自分を差し置いて側室になった女性の子である思悼世子を恨み、英祖から疎まれるよう仕組んだことが切掛)

そういう意味では、一女性の恨みがそこまで国家を動かすかね・・とか宮女の裏組織とかリアリティに乏しいのであるが、イ・サンとソン・ドギム(将来側室になる)の胸にキュンとくる心理描写が随所にあって、物語としては面白い。

実際、思悼世子のことは、資料が故意に焼き捨てられており、どのような設定にしても創作が入らざるを得ないのだと思う。ドラマ「イ・サン」で描かれたことだけが真実ではない・・という意味で、「赤い袖先」も見る価値があるのだと思う。

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