マドンナ主演の映画。音楽は知っているし、今も疲れた時に家事をしなきゃいけない時の景気付けに、エビータのダンスミックスというアップテンポのメドレーを活用しているが、映画は観たことがなかった。先日NHKプレミアムでやっていたのを録画したので、見る。
生きていくために男をとっかえひっかえするエビータ。でもファン・ペロンと出会ってからは彼を支援し、民衆の支援を取り付け、ペロンを大統領にするのに大活躍。
エビータことエバ・ペロンは現在もアルゼンチンで大変な人気を誇っているが、当然賛否両論ある。
踏み台にされて捨てられた男を、語り手に、エビータのネガティブな側面も語らせるところは、ミュージカル映画として良い手法だと思った。
彼女は聖女なのか悪女なのか・・・その前半生は悪女っぽいけれど、彼女は自分で独り占めせず、貧しい人たちに富を分配。当然特権階級の人たちからは睨まれる。
また権限もないのに、ファーストレディとして政治に口出しをした越権行為が非難されることも多いが、もし選挙に出れば勝てたのではなかろうか。
知識も学問もなかったが、行動力は素晴らしかった。そして貧しい人たちに富を分配した。。。ネガティブな側面もあるけど、総合的には良い面の方が多いのではないかと思う。彼女は若くして亡くなったから、そうしたマイナス面があまり出ないうちに亡くなったとも言えるかもしれないね。
ペロンはエビータがいなければ大統領にもなれなかったろうし、果たして民衆の味方になったかどうかもわからない・・ということは一目瞭然であるのだが、映画の中では、おとなしく、真面目に、エビータを愛する男を演じていた。