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女性たちのあこがれていたシェアハウスの末路。

2018-09-23 10:24:22 | FP
あれほど他の銀行が不良債権で苦しんでいたころ、健全経営だと評価されていたスルガ銀行がシェアハウスの運営会社の破綻によって、同行の不正融資問題が一躍注目を浴びることになった。シェアハウスは一時期、テレビなどのにも取り上げられて、女性を中心に入居者も増えていたのだが、有名なかぼちゃの馬車の破たんによって、風向きが変わりつつある。そもそもシェアハウスの運営会社がどのような仕組みやうたい文句で、経営を展開してきたかと言うと、小口の資本家層に、この会社のターゲットは年収が1000万円クラスのサラリーマンであったそうだが、この層に「シェアハウスのオーナーになりませんか?」と働きかける。そして、「土地の確保から、家賃収入まで保証しますよ。」と言うのである。うまい話である。だが、実際は土地売買の差額や建築業者からバックマージンなどを得て、暴利をむさぼっていたそうであるが、さらに入居家賃も相場よりも高めであったそうである。シェアハウスが少なく、入居希望者が多い時には、オーナーも安定収入が入り、苦労なく銀行への返済もお行えるので問題は起きなかったのだが、現在のようにシェアハウスが乱立し、足立区のようにかぼちゃの馬車だらけで、かぼちゃ畑だと揶揄されるようになると、それだけの数の入居者を集めることは出来ない。当然、家賃保証している会社経営は行き詰まるのである。こうしてシェアハウスの運営会社の破綻は銀行経営を圧迫するだけでなく、オーナーも苦しめることになる。家賃も6万円/月も4万円/月ほどに下がり、さらに下げなければ入居者が集まらない状況となる。さらに困りはてて、外国人入居者まで入れるところも出てくる。こうなると環境はがらりと変わる。かって女性たちが憧れていたようなシェアハウスではなくなってしまったのである。(2018.09.23)


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1 コメント

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Unknown (K)
2018-09-23 21:59:52
人は学ばない。歴史をみていない。2000年以上前にユリウス・カエサルは「人は誰でも現実を見ているわけではない。見たいと願う現実を見ているだけだ」ということを言っていました。30年前のバブルのときに、「するが銀行」と似たことをしていた金融機関がいくつもありました。金融人ならだれでも知っていることです。今回の「するが銀行」がより悪質なのは、当時は金融機関が自己責任で行っていたことを、金融知識の乏しい一般顧客に責任を負わせるスキームをとったことです。あと付け加えれば、「家賃保証は(相場下落や、社会の変化など)相当の理由があれば減額できる」という判例がでています。法律上は自己責任ですから。
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