イランがイスラエルに向けて、ミサイル攻撃を行った。4月以来、2回目である。レバノンで、ヒズボラの指導者ナスララ師が殺されて、ヒズボラからも、それを支援するイラン革命防衛隊からも、政府に突き上げがあったものと推測される。それを受けて、原油価格も上昇している。WTI原油価格は1バレル70ドルを超えた。ドバイ原油は一時75ドルを超えていた。ただ、思った以上に、上昇率は高くない。たぶん、それは各国の在庫量の増加だろう。アメリカの原油在庫は390バレル増の4億1700万バレルになっている。アメリカ経済は底堅いといわれている。それでも、在庫が増えているということは景気の先行きが思わしくないということだ。アメリカがそうであれば、中国はもっと厳しいのではないか。原油の需要はますます低下する。一方、サウジアラビアなどの減産は進みそうもない。(くちなし亭、2024.10.03)
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