約1カ月半に及んだインド総選挙（下院、543議席）の結果が判明した。モディ首相率いる与党インド人民党（BJP）は前回議席の303議席から240議席と大幅に議席を減らした。与党連合の議席を合わせて、292議席となり、かろうじて、過半数の維持に成功した形だ。一方、最大野党国民会議派は52議席から99議席へと躍進し、発言力を増した形となった。この背景にはモディ首相の国内での強権的な手法やインフレの状況などから、批判を受けていたことがある。ただ、与党連合が過半数を維持したことで、モディ首相政権は3期目に入る。国際的にはモディ首相の評価は高い。それも国内の安定に支えられてきた面もあるが、アジア太平洋地域での民主主義陣営にとって、中心的な役割を担っている。インドと言う大国が中国の進出の抑止になっている面は大きいのである。（くちなし亭、2024.06.05）
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