バイデン米大統領は10日、西部ユタ州の選挙イベントで「中国は時限爆弾だ」と述べ、中国経済が失速し失業率悪化や高齢化といった多くの問題を抱えているとし、「悪い者たちが問題を抱えると、悪いことをする」とも述べた。つまり、経済悪化で中国が問題行動を取りかねないと懸念を示したのだ。これは私も心配してきたところだ。中国では不動産バブルの崩壊が進み、人々の消費マインドが急速に悪化している。バイデン大統領も言っているように、若者の失業率は高止まりだ。中国政府は再び、民間企業に活力を求めているが、民間企業をいじめてきた習近平政権の笛に踊るとは思えない。いつまた、叩かれるか分からないのである。その上、豪雨、洪水の天災も追い打ちをかけている。独裁国家、習近平政権はどこかに打開策を模索しなければならないのである。ある意味、追い詰められているのである。外に国民の関心を持っていくやり方は常套手段である。危機感を高めるのも同じである。今はもしかしたら日本などの外資によって、回復するかもしれないという期待感があるので、対日批判も緩めであるが、これが絶望の段階に至れば、台湾有事を含めて、我々は身構えていなければならない。（くちなし亭、2023.08.12）
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