ネアンデルタール人の血を色濃く受け継いでいる私は今日も眠い。

寒い冬には冬眠で乗り切ることが、生命の歩みらしい。ワクチンの冷凍保存も冬眠と原理は同じだ。暖かい春になれば、同じように目覚める。シベリアの永久凍土の中には、同じように命を長らえている生命が数多く存在するという。さて、人類の遠い先祖も、実は冬眠をしていたらしいという研究があった。スペイン北部にあるアタプエルカ遺跡の洞窟「シマ・デ・ロス・ウエソス」に残された、初期人類の骨を調べた研究者たちによるもので、その骨には冬眠をする動物たちと同じ傷やダメージが発見されたという。この人類はネアンデルタール人か、それ以前の人類の祖先とみられている。私の好きなネアンデルタール人である。ネアンデルタール人はストレスや葛藤を抱えていて、それが彼らの進化を支えてきたのだというウイリアム・オールマン博士の著作がある。ネアンデルタール人の血を色濃く受け継いでいる私は今日も眠い。（くちなし亭、2020.12.22）

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