世界のすべての国がロックダウンしたわけではない。

この世界的なパンデミックの中で、流行の起こった国のすべてが、厳しいロックダウンの処置を行ったわけではない。例えば、スエーデンだが、アメリカのトランプ大統領から名指しで、批判されて、有名になったが、極めて緩やかな規制である。日本の規制と似たようなところがあるが、日本の規制は多くの国民が政府や知事の要請に従うということでなり立っているが、スエーデンのそれは、こうゆうことに気をつけて下さい程度のことで、学校も保育園も通常通りに開かれている。散歩などはむしろ奨励しているのである。それで、感染者が急増し、医療崩壊が起こったのかと言えば、そのようなことは無い。4月28日現在、コロナによる死者数は2355人。ロックダウンした国々、イタリアやイギリスフランスなどに比べて、圧倒的に少ない。人口比でみても、周りの国々よりも低い。ブラジルのボルソナロ大統領もコロナ対策に消極的なことで知られる。ヨーロッパやアメリカなどに比べて、これまでは感染者数も死者数も少ない。それは、たぶん、これまでは夏場だったからだろう。本格的な流行期を迎える冬の時期までに、スラム街を中心に衛生処置を施せば、消極的な対応でも乗り越えることができるかもしれない。アメリカのＮＹで爆発的な感染を引き起こしたのは貧民層の多くが集まる地域で、医療もまともに受けられなかった人たちの間で広まってしまったからだ。医療施設がそれなりに完備した国や地域では厳しいロックダウンはひつようないのかもしれない。（くちなし亭、2020.05.13）

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