昨日も私のマンションは揺れた。地震である。南海トラフ地震などが懸念されているのだが、関東大震災からも随分と日が過ぎ、いつ起こるか分からぬ不安を東京都民は抱えている。前にも私は書いたのだが、地震に伴う津波の心配は東京では少ない。東京湾の深部まで登って来るにはある程度の時間が必要だからである。だから被害は出るかもしれないが、用意はできる。だが、このほど発表された東京都の情報によれば、何千年に一回来ると言われるような大型の台風が東京を直撃し、高潮が起これば、東京23区のほとんどが浸水するという。その高さは最大で10mを超すという。特に私の住む墨田区は下町で、隅田川と荒川に挟まれた地で、ほとんどが海抜0mである。しかも東京と言う街は隅田川の西側に浸水しないような堤防の作りになっているので、逆にこれほどの高潮になれば、東側にある墨田区や江東区はひとたまりもない。墨田区の場合にはその99%が浸水するのだそうだ。つまりは全滅である。ただ、墨田区でも高層の建物は増えているし、そもそも台風と言うのは、その来る進路なり、時期なり、さらには大きさなどが事前に分かるので、地震と違って、対処しやすいのである。特にわが家は12階にあるので、むしろ助ける側に回ることができるのである。(2018.03.31)