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コーヒーの温度が事件を起こした。

2013-10-31 11:31:37 | FP
マクドナルド・コーヒー事件というのがあったそうです。1992年の2月、当時79歳であったリーベックさんは、ニューメキシコ州のマクドナルドのドライブ・スルーで孫と一緒に朝食を購入しました。マクドナルドの駐車場で朝食をとろうとしたリーベックさんは誤ってカップから買ったばかりのコーヒーを自分の膝にこぼしてしまったのです。リーベックさんの火傷の状態はひどく、それに苦しんだリーベックさんは、マクドナルドに「1万ドルの治療費の返還」と「ホットコーヒーの温度の再確認」を求めました。この事件が有名になったのは裁判所がマクドナルドに16万ドルの賠償金とともに、マクドナルドのコーヒー売り上げ高の2日間分にあたる270万ドルを懲罰的損害賠償額としてリーベックさんに支払うよう命じたからです。270万ドルと言えば、2億7千万円という大金です。当時はこの金額のほうが耳目を集めて、リーベックさんに対して、やっかみも含めて、不当な批判が繰り返されたようですが、問題はコーヒーの温度です。コーヒーカップで、テーブルに出されるコーヒーならば、熱いほどおいしいと思います。でも、テイクアウトするものや、マクドナルドのようなセルフサービスで、自分でカップを運ぶ場合には、私も飛び出たコーヒーの熱さにたまらず、思わずカップを手から放してしまった経験もあります。マクドナルドは当時、提供するホットコーヒーの温度をセ氏約82~88度と決めていました。この事件を境に、セ氏約77~82度に下げたそうです。なお、私がマクドナルドのコーヒーをこぼしてしまったのは、つい最近の出来事です。

Y-FP Office Japan

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