昨日、私の左手はしびれて使えなくなった。突然の出来事で、当初は、すぐに治るだろうという楽観的な見通しもあったのだが、いつまでたっても治らない。さすっても、こすっても、駄目である。グラスもつかめないし、パッケージから薬も取り出せない。思い余って、妻に話すと、脳の損傷を心配し始めた。それでなくても、私には、トラウマがある。私の父は臨終間近、肺の機能が低下し、左半身が動かなくなった。父は不安そうに言ったものだ。「左腕が動かないのだよ。」その言葉が父の最後の言葉として、私の記憶から去ることが無いのである。そうなると、私の心がさざめく。息が苦しくなり、汗がひたたり落ちる。そして、今日である。病院に駆け込んだ私に、医師は脳損傷とは関係ないと宣告した。神経を圧迫して、生じたもので、早ければ、数日で、遅くても２～３週間もすれば治るはずだと言うのである。私の左手は、今もしびれている。しびれているが、不思議なことに、コーヒーカップも自然に持っている。冷や汗も流れない。
Y-FP Office Japan
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