風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

静かな一日

2012年11月14日 | 出版
某月某日、ある方から、朱入れ原稿の戻しが届く予定になっている。いつ届いてもいいように、こちらは朝からスタンバイ。と言っても、午前中に届くくらいだろうと思い、別の作業を始めることにする。ところが、結局、午前中は届かない。どうしたのかなあ、午後になるのかなあと思い直し、その作業の続きを行うことになる。しかし、この作業、目が結構疲れるのね。ズーッとディスプレイを見続けていると、精神的にも苦痛だ。早く原稿が届かないかなあと思っているうちに夕方になってしまった。
あれー、届くのは明日かなあと思っているところに、郵便屋さんがゆうパックを持ってきた。「てめえ!今頃持ってきてどうすんだよぉっ!」と怒鳴ろうかとも思ったが、そういう大人気ない態度はやめにし、「ずいぶんと遅いですねえ」とイヤミを言ってみた。すると、「いやあ、差出人さんの時間指定どおりにお届けに来ました。時間指定がなければもっと早く来るんですけどねえ」。えっ、時間指定?
郵便屋さんが指さしたところを見ると、確かに18:00~20:00というところに丸が記されている。う~む、これは郵便屋さんに文句を言えた義理ではない。と言って、差出人さんに電話をするのも、ケンカを売るようなものだ。これはおとなしく受け取るしかないだろう。どういう思惑で時間指定されたのかは不明であるけれど、とにかく、届いたのだからそれでよしとしよう。そういうわけで、作業は翌日に持ち越し。
関連箇所にメールとファクスを送り、酒を飲むことにする。帰宅してみると、腹が減っている。妻になにか食べ物ありますかとたずねたら、そんなものあるわけないだろ!と罵倒される。バトウ観音。しょうがないから、風呂に入って、とっとと寝ることにする。夜は炭水化物を摂らない方が、体にはいいのだ。
翌日、例によってジョギングで出勤。最近、少し膝に鈍痛を覚える。寒くなってきたせいなのだろうか。ガキのころ悪さばかりしていた報いで、両膝ともオスグッドになっている。これが気候の変化で痛みを感じるのだろうか。オスグッドが痛み出した頃近くの整形外科医に行ったら、これは膝にドリルで穴を開けて針金を通さないと治らないと脅されてしまった。以来、オスグットの治療を諦めて現在に至っている。
そう言えば、成長期に肋骨のあたりが痛みを感じるようになった。確か、当時はタバコを吸い始めた頃で、バカだから、タバコの吸いすぎで胸が痛いのかなあと不安に感じたものだ。数年したら、成長が止まったせいかどうかしらないけれど、胸に痛みを感じることもなくなり、タバコとはまったく関係がない成長痛であることを体でお勉強させてもらったのだ。
それはともかく、ジョギングのペースを落としたほうがいいのかしら。
で、その日はまったく静かな一日であった。電話もなく、来客もない。やるべき仕事は届いた著者校の直しと校正。著者校の直しをしているところまでは順調であったが、昼飯後に校正をし始めたら、当然のように睡魔が襲ってくる。外界からの刺激を本来は歓迎しないけれど、こういう時に刺激がないというのは困ったものだ。
そのうえ、最近、F社社長からソファとコーヒーテーブルをいただき、格好の睡眠スペースがある。もちろん、小生は弱い人間である。美味しそうなご馳走があれば食らいつき、きれいなおねーちゃんがいれば抱きつき、眠くなれば寝てしまう。それにしても、前夜たっぷり寝たはずなのに、どうしてこんなに眠くなるのだろうか。
それでまたそう言えば、成長期であった高校生の時、体のホルモンバランスが安定していなかったのか、とにかく眠くてしょうがなかった。夜もたっぷり寝、各授業中もガーガー寝、家に帰って晩飯を食べればまた眠くなる。どうしてあんなに眠かったのだろうか、いま思い出すと本当に不思議だ。
周りの友達は、深夜のラジオが面白かったとか、遅くまで勉強していたなんて話をしているけれど、こっちはそれどころではない。目を覚ましているだけで精一杯。とにかく、少し退屈するとすぐに睡魔が襲ってくる。しかも、一度睡魔にとりつかれたら、あとは寝るしかない。そうしたら、寝ている間に高校時代が終わっちゃった。まあ、それなりに楽しかったから、よしとしよう。
しかしそれからも、ふとした拍子に眠くなることが多々ある。ロングスリーパーだからしょうがないのかもしれないけれど、これは困ったものだ。昔勤めていたある出版社で、社の部長に付き従い、現在はG出版に勤めるゴッド・オブ・営業N氏との3人で各取次を周り、ある商談をすることがあった。N氏と小生はまだひよっ子なので、神妙な顔をして話を聞いているだけである。
ところがその1社で、突然に睡魔が襲ってきた。大事な商談であることは分かりきっている。初めてのことで、小生もかなり緊張しているはずだ。しかし、眠くて眠くて意識がかすれてくる。しかも時折、体がフラッとバランスを崩す瞬間もある。
そうなってしまうと、小生が失礼なことをしでかす前に、どうか話が終わらないかなあと願いつつ、とにかく必死に意識を失わない努力をするしかない。まるで冬山で遭難し、「ここで眠っちゃあダメだ」と自分を励ましているようなものだった。

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2019-03-28 03:05:38
この記事の内容からすると、あなたは睡眠障害の可能性があります。いびきが酷いのも、睡眠時無呼吸症候群のためではないかと考えられます。奥様から「睡眠中、呼吸が止まっていることがある」と指摘されたことはありませんか。

悪いことは言いませんから、可及的速やかに睡眠外来で受診することを強くお勧めします。重症の場合、命にかかわりますので。
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コメントありがとうございます (腹巻オヤジ)
2019-03-28 12:06:11
ご親切にどうも。
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