風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

箱根金時山

2008年07月14日 | 出版
昨日は箱根の金時山に登ることにした。ここは数年前に一度登ったことがある。
今回は、4:30に起床し、6:30には妻と家を出る。新宿から小田急の急行でまずは小田原まで。そこから箱根湯本に向かう。「特急は贅沢」、「贅沢は敵である」という三段論法によると、「特急は敵である」という結論が成り立つから、ロマンスカーには乗らない。一方で小田急もケチなことをするものだ。箱根湯本までを小田急線とすれば利用者が安上がりのところ、別会社の路線ということで観光地料金をしっかりと徴収しているわけであるから、憎たらしい。
湯元に着いたのが10:00前。そこから目指す金時山のふもとまでバスに乗る。片道750円なので、金時山ハイキングパス(1日1300円)を買ったほうが、気持ちだけお安い。金時山登山口近くの仙石というバス停に降りたときは、すでに11:00近くなっている。
先週の反省もあり、今回はコーヒーをポットに詰めてきたが、もちろんそれだけでは足りないので、ペットボトルを購入する必要がある。前回登った時は公時神社(坂田金時は公時とも)からの登り口から入っていき、その手前にコンビニがあったと記憶していたので、まずはそのコンビニを目指す。ところがそのコンビニはつぶれていて、外観しか残っていない。当然、妻は不機嫌になる。しかし不機嫌になられても、コンビニが復活するわけではない。先に進んでも店や自販があるという保証はないので、あとにもどり、土産物屋の店先の自販でペットボトルを購入。ついでなので、その店の向かいにある矢倉沢峠経由という登り口から、今回は登ることにした。頂上まで70分という標識が出ている。
商船三井の保養所などを横目に見ながら10分ほど歩くと、いよいよ山道への分岐点に出る。しかし暑い。山道に入る前に、すでに汗でびっしょりだ。ここで準備をしてから、いよいよ金時山へ。登山道はきれいに整備されていてとても歩きやすい。先ほどまで不機嫌であった妻は、すっかりご機嫌だ。しかし、林に囲まれているので、木しか目に入らない。それに暑い。20分ほど歩くと、矢倉沢という明神ヶ岳と金時山との分岐点に到着。
そこで一服してから金時山のほうに向かうと、突然に視界が開ける。緑の映える丸くてなだらかな稜線が目の前に現われ、肥後の阿蘇山のミニチュアを思わせる。当然のことながら、阿蘇山のほうがスケールは大きい。林も切れてきて、突然足元には大湧谷の街並みが広がり、その向うに冠ヶ岳(多分)がそびえている。その右手には芦ノ湖が光っている。いつの間にか高いところまで登ってきたんだなあと、そこで実感。風も涼しくなってくる。ウグイスの鳴き声がさかんに聞こえるが、ここの鳴き方はちょっとヘンだ。「ホーホケキョ」ではなく、「ホーホケキョキョ」と聞こえる。金時山のウグイスは、法華経への敬意が足りないらしい。
よく整備された登山道を汗をかきかき歩いていると、公時神社からのコースと合流。そこで休憩しコーヒーを飲んでいたら、小学低学年のボーイスカウトのグループに追い抜かれてしまう。5、6人の子どもたちに付き添いの大人が3名であるが、そのうち半数の子どもはかなりへばっている様子だ。その子たちを追い越すのも大人げがないようなので、後ろをタラタラとくっついていく。ところが、火山岩がゴロゴロしている難所になってしまい、子どもにしてみればかなり大変だろう。
それでも無事山頂に到着、12:30。しかし曇りのため、富士山はまったく見えない。それに暑いし、人でいっぱいだ。5、60人は山頂にいるんじゃないだろうか。山頂の売店は、『強力伝』(新田次郎著、文春文庫)の主人公の娘さんが切り盛りされていたことで知られる有名なお店であるが、小生はあまり関心がない。妻がカキ氷を買ってきたので、内心ではビールがいいんだけどと思いつつ、「うまい、うまい」と食べる。
その後、昼食に持ってきたおにぎりを食べていると、20人ほどの学生のグループが別のコースから到着。最近、日本の若者は海外に行きたがらないそうであるが、それでハイキングに精を出しているのだろうか。前にも書いたけれど、最近、近くの低山で若い人の姿が目立つようになった。
山頂で食べるおにぎりはいつも美味しい。それでもインスタントのみそ汁くらいは飲みたいから、次回はコッヘルとバーナーも持っていこうかと思わなくもない。山頂への入り口近くに陣取っている韓国人のグループは、テーブルに豪華な昼飯を広げ、カッポカッポと焼酎をあおっている。元気だなあと感心するとともに、帰りは大丈夫なのかいなと、人ごとながら心配してしまう。
谷から吹き上がってくる涼風でいささか元気になったところで、今度は公時神社に下山することにする。このルートの方が岩が多いが、行きも帰りも同じでは面白くない。植生も矢倉沢方面とちがっていて、大きな杉が多い。たいして休みも取らずに40分ほど下ると、公時神社に到着。この境内に大きなマサカリがあったように記憶していたが、今回は気がつかなかった。しかも、神社の入り口には自動販売機がしっかり設置してある。そこから20分ほど歩いて仙石バス停に。バスを待つ間に汗みどろのTシャツを着替える。
湯元にもどってから早川でストックを洗い、ついでに顔を洗っていると妻の逆鱗に触れる。湯元の駅は観光客であふれかえっているので、とりあえずは小田原まで出ることに。ようやくそこで、ビールにありついてから、新宿行きの急行に乗って帰宅の途に着く。しかし、箱根は遠い。交通費もかかる。でも次に行くときは、ロマンスカーを利用しよう。

池袋にたどり着いて、好日山荘に立ち寄ってみる。実は、来週の土日は富士山登山の予定なのだ。それで7月に入ってから、山登りに励んでいた。雨具などをお店で見てみるが高い。購入すべきかどうかしばし悩み、帰宅することになった。

画像は金時山山頂。場所は静岡県になるそうです。


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