風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

金券ショップへ

2008年09月11日 | 出版
昨夜、C書房前社長のKさんがP舎にお見えになり、Kさんを囲んで酒を呑む。これまで四川省の大学で日本語を教えていたが、今度は蘇州に移ることになったそうだ。四川大地震の話をうかがうと、Kさんの教員宿舎は大したことがなかったらしい。残念。しかし、日本人とちがって四川省の人は地震に慣れているわけではないので、地震が起きたときパニックとなり、5、6階の高さから慌てて飛び降りて死んだ学生がいたそうだ。Kさんは「ずいぶんでかい地震だなあ」と寝ていたらしい。鈍感なのだろう。
しかも四川省といってもあまりに広い。日本よりも広い面積だそうだ。その一番被害の大きかったブン川(せん)県にしても東京都より広い地域らしい。「中国はなんでもスケールがでかいから、被害者の数もすごいよね」というから、思わず納得。
ついでに、Kさんにも『著名人のお墓を歩く』のゲラを見てもらう。「ちょうど、ここに来る前に谷中霊園に行ってきたところでね」と面白そうに見始める。「これは売れそうだねえ」と褒めていただくが、なにせC書房に行けば「貧乏父さん」と呼ばれている御仁である。この話はそうそう鵜呑みにできない。
からかってばかりで、どうもごめんなさい。敬意の裏返しとご理解ください。
こちらがいい加減酔っ払ってきたところにあきやまさんから電話。「どうにかデータの発送間に合いましたよ。腹巻さんは酒飲んで楽しそうだけれど、こっちは大変だったんだから」と。Y印刷のネット回線の問題上、データが重くなるとCDかDVDで送らないといけない。彼女が大変だった理由の大半はY印刷にあり、小生に罪はないとしておこう。したがって、酒を飲んでいてもよろしい、と結論付けられる。

おかげで本日も朝から慌しい。
まずは、書店さん向け一斉同報ファクスのメンテナンス。以前メンテナンスしたはずだけど、よくよく見るとけっこうミスが目立つ。困ったものだ。ついでに、最近なくなった書店さんをリストからはずしていく。いやな作業だ。まだ午前中なのに、ディスプレイ上でクソ長いエクセルファイルを見ていたら、目が痛くなってきた。最近の疲れが目に来ているのかいな。
おかげで作業が途中で嫌になり、まあいいやとメンテナンスしたファイルを送信。ついでに、昨日作った注文書をファクス。ようやく『著名人のお墓を歩く』の営業開始だ。大量のご注文をお待ち申しあげております。

そこにY印刷W氏から、修正の終わった頁がPDFで届き始める。一つ一つ確認。問題はないようだ。大丈夫だろう。あきやまさんにファイルを転送するが、なぜか「メールが送れませんでした」ともどってくる。仕方なくファイルオクールで送信。どうも彼女のサーバがおかしいようだ。電話すると、「アドレス替えようかと思っているんですよ」とのことであるが、そうするとこちらもアドレス変更しないといけないので面倒くさい。
お昼前、ようやく全部の修正ファイルが届く。またあきやまさんに電話し、気になる「あとがき」の文章に直しを入れる。これでやれやれ終了だとY印刷に電話すると、「ただいま食事中」。しばらく待機することにする。
13:00になったので、Y印刷さんに電話し、進行状況を確認してから昼飯へ。お店を出ようとすると、外はドシャ降りだ。一度会社にもどり傘を借りてから、今度はチケットを探す旅に出る。明日の印刷の立会いに長岡のY印刷に行くので、あきやまさんと小生の二人分往復のチケットが必要だ。

本紙(本番用の用紙)で色校正(略称・色校)を取る出版社が多いのだろうけれど、これは面倒なので小生はあまりやりたくない。8校まで色校を取りたいというバカなデザイナーがいたが、こういう奴は世の迷惑なので、早く廃業してもらいたい。それよりも、印刷現場に行ってデザイナーさんが確認して赤を強くしたいとか、黄色を抑えたいとか指示を出せば済む話である。そうすればデザイナーさんにしても余計な心配をしなくてすむため、カラーの印刷に関してはなるべく長岡まで足を運ぶことにしている。
しかし、その前にいろいろと片付けなければならない用件がある。ついでに軍資金をいずこからか引っ張ってこなければならない。チケットを買うことよりも、軍資金を引っ張ってくるのが大変なのだ。
ようやく本郷3丁目の金券ショップに行き、「東京―長岡」間のチケットを購入しようとしたら、あいにく2枚(1枚8000円、本来は8700円)しかないとのこと。ガッカリ。近くの別のお店では扱っていなかった。雨の中を歩きがら考える。「いっそのこと、あきやまさんひとりに行ってもらうか。それとも、彼女には自腹で行ってもらうか」と悪魔の囁きが聞こえてくるが、小雨になってきたので水道橋の金券ショップに行ってみる。するとチケットはあったが、1枚8190円だ。クソッ。
もどってみると、Y印刷さんから午前中に修正したデータが届いている。もう一度「あとがき」を見ると、「本を正す」が「元を正す」になっているではないか。これは朱を入れた小生の間違いである。あわててY印刷に電話し、そこを修正してもらうことにして校了。最後の最後まで気が抜けないものだ。
16:00を過ぎても、Y印刷Wさんから確認の電話が入る。相変わらずの丁寧な仕事ぶりである。

というわけで、明日は朝から長岡出張のため、風塵社はお休みとなります。

画像は9/8宴会時のキムチ鍋。P舎の作業机が悲惨なことになっている。

金持ち父さん貧乏父さん
ロバート キヨサキ
筑摩書房

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