風塵社的業務日誌

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ゴキブリ退治

2013年07月26日 | 出版
最近、我がオフィスにゴキブリの姿が目立つようになってきた。暑いし、隣りはうどん屋さんである。ゴキちゃんが顔を出すのも致し方のないことかもしれない。
そのうえ、小生もどうせ社会のゴキブリのようなものだ。同類どうし互いに仲良くやればいいじゃないかとも思うのではあるが、なかなかそうはうまくいかない。
実は小生、あんまり虫が好きではないのである。ゴキちゃんの姿を見てキャー!と悲鳴をあげるほど虫唾が走るというほどでもないが、夜間に我が物顔にゴキちゃんが出てくると、どこまでも追い掛け回してブッ殺してやろうと思うくらいには、きらいだ。
誰だったかに、アメリカのゴキブリは大変大きくて、それまでに味わったことのない恐怖を感じたという話を聞いたこともあるけれど、日本のものはそんなにたいしたこともない。気軽に殺してやろうという気にさせてくれる。だいたいアメちゃんなんてのは、ゴキブリ大食い大会なんてものを開くくらいだから、人間の知能もゴキブリ並なんだろう。
しかし、といって面倒なことはしたくない。ハエたたきを持って、一晩中会社の床を凝視し続けるなんてことを、やるわけがない。ドラッグストアに行き、ちょうど安売りの「ごきぶりホイホイミニ」を2束買ってきて、会社のあちこちにセットしただけである。
そういえば、最近はハエたたきなるものを、とんと見かけなくなった。まだ市販されているのだろうか。あれでハエをたたくところまではいいのであるが、叩いた場所が悪かったりすると、本の表紙にハエの体液がベチャっとくっついちゃったりして、かえって汚く感じたものだ。最悪なのは、畳の上でゴキちゃんを撃退した時で、畳にゴキブリの体液がジワッと広がり、それを雑巾で拭くのが汚くていやだった。しかし、それはわかっていても、ゴキブリを叩けるところは、狭い家内だと大変に限られているのであった。
話をもどすと、仕掛けてから最初の数日は、小さいのしか引っかからず、どうしたのかなあといぶかしんでいた。ところがここ数日、成虫が一日に一匹くらいのペースでかかるようになった。これであらかた退治したものと喜んでいいのか、これからたくさんわいて出てくるぞという意味なのか、それはよくわからない。まあ、世の中のことなんてわからないことばかりだ。しばらくそのままにしておこう。
以前、命を大事にしているAさんが、「ゴキブリも踏んだりして殺さないように気をつけていると、段々と可愛く見えてくるんですよ。彼らも危害を加えられないとわかると堂々と出てきて、こっちを見ているんです。それをまた見ていると可愛いですよ」という主旨のことを話されていたが、そこまでの堪え性は小生には欠如している。
オフィスでちょろちょろしているゴキ野郎が、小生のじいさまの生まれ変わりだとわかっていても、小生はブッ殺しに行くだろうな。しかも、そのAさんの話を受けてSさんが、「今日家を出る前にブチブチブチブチ、ゴキブリ殺してきたよ」と、また混ぜっ返すようなことを言う。話を聞いていて、ちょっとおかしかった。
無意味な殺生は小生もしたくないが、夏場のゴキ退治はしょうがないだろう。小生の場合、どうせ死んだら地獄に落ちる身である。細かいことをいちいち気にするのはやめておこう。
某日、朝から雨がシトシト降っている。ジョギング通勤は諦め、地下鉄で会社へと向かう。その日までに終わらせようとしていた作業がいくつかある。ボケッとしてられないのだ。
ところが、遅々として作業が進まないなあとイラついていたらお昼となる。ご飯を炊くのを忘れていた。昼飯をどうしようかなあと考えていると、F社社長から電話。話のついでに、「ほな、メシでも食いに行きまひょか」となる。
小生は雪駄履きに短パンで、もう少しまともなカッコをしているF社社長と二人で雨がぱらつく中、近くのパスタ屋へと歩いていく。その途中、小生はズルッとこけてしまい、右足の先を地面にぶつけてしまった。
「イテッ!」とうめいて、あまりの痛さにピョンピョン、ピョンピョン飛び跳ねる。飛び跳ねながら、それでまたこけたら冗談にもならねえなあと、覚束ない足元に注意するものの、注意よりも痛さをこらえる方が優先順位は高い。
親指の爪が地面とこすれたようであるが割れてはいない。人差し指を少し切って血が出ているけれど、それほどたいしたことでもない。こうして、爪の大切さを身にしみて理解することができた。ろくな装備もなかったグレート・ジャーニーのころの人類は、さぞや大変だったことだろう。
そのまま進もうとしたら、昼飯を終えてきた様子のS社社長と遭遇。あいさつをしたら、「おまえ、今こけただろう」と突っ込まれてしまった。なにもかもがゴキブリのたたりなのである。ゴキちゃんたちの成仏を願うことにしよう。山川草木悉皆成仏なのである。しかし、小生は除くという但し書きが付くことだろう。

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