風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

そそっかしい

2008年05月22日 | 出版
お金がないと気分が滅入ってくる。ウツウツ鬱鬱。その気分と好対照に初夏の陽気で、世の中は華やいで見える。困ったものである。関東にも大地震が発生しないものか。

昨日の深い反省があり、午前中は新しい注文書の作成に励む。途中、M印刷Sさんのご来社を待つが見えられないので、囲碁ゲーム。また負ける。6月14、15日に、囲碁合宿のお誘いが某所から来たが、それまでには少し強くなりたい。その前に、会社が今月をしのぎきることが先である。

昼食後、銀座と六本木の書店を回ることにし、出かける。銀座に行くのは久しぶりである。今日は蒸し暑い。半袖やTシャツ姿の人が目立つ。小生も背広を会社においてくればよかったと、激しく後悔する。
有楽町の三省堂書店に入ろうと自動ドアが開くのを待っていたら、すれ違いに出ようとしたオジサン(推定65歳)が突進してきて、そのまま開いている途中の自動ドアにおでこをぶつけてきた。にぎわっている店内に、ゴツンという音が大きく響く。レジの店員さんも、なんだろうと訝しげにこちらを見やる。なんだか小生が悪いことをしているような気がしてきた。そのオジサンはおでこを押えて、痛そうにお店から出て行った。そそっかしい人がいるものである。
有楽町の駅前が大きく変わっている。長らく会社内に引きこもっていたので、世の移り変わりから、すっかりはずれてしまっているし、ただでさえ、流行スポットなんて興味がないので、たまに商業地区に出るとびっくりすることが多い。しかし、ITOCiAなるお洒落なビルの別館に、前からあったパチンコ屋が残っているのは、何となく微笑ましい。その足で銀座コアのブックファーストを目指す。途中、数寄屋橋の宝くじ売場では長蛇の列が並んでいる。この暑いなか、けなげな人びとである。プランタンの脇では、新古書をワゴンで売っている。のぞきこんでいる人が3、4人いるが、はたして売れているのだろうか。定価を下げれば本が売れるのならば、こんなにチョロイ商売はないわけである。
しかし、暑くてのどが渇く。タバコも吸いたい。地べたの高い銀座には、コンビニなんてない。そこでドトールを見かけたので入ってみると、なんとブレンド一杯参百八拾也である。通常のお店の2倍の金額だ。あほらしくなって、Uターンすることにした。

銀座を回ったあと、六本木に向かう。あおい書店、青山BCを回り、ヒルズへと行ってみる。ヒルズに足を踏み入れるのは、これがはじめてである。ところが、広くて広くて、どこにTSUTAYAがあるのかわからない。途中、有名な巨大蜘蛛に出くわしたので、携帯に収める。まるっきりおのぼりさんだ。しかし、いい加減歩きつかれて、腰が重くなってくる。ヨガストレッチと背筋運動を毎日しないといけないな。
ようやくTSUTAYAにたどり着く。商売にはならなかったが、立地によくマッチしたお店だと感心した。一昔前のリブロとヴィレッジヴァンガードを合体させたような造りと表現すればいいのだろうか。わりとオーソドックスな品揃えであるが、文庫と一般書を分けていないところがいいのと、雑貨がうまく異空間的雰囲気を演出している。外国人の多いところなので洋書の比重が高くなるから、それもお店の雰囲気作りに役立てられている。

そこから麻布十番の駅に向かう。ところが駅までたどり着いてから、地下鉄南北線のホームまでが長い。下がったり上がったり、あちこち曲がったりして、ようやく南北線のホームまで到着。案内板を見ると、オーストリア大使館は何番出口でオーストラリア大使館は何番出口という表示が出ている。以前、取材でオーストラリア大使館に行こうとしてオーストリア大使館に行ってしまったことを思い出した。すると先方も慣れたもので、「オーストラリア大使館はこちらですよ」と地図を渡されたことがある。そそっかしい人が世の中には多いのだろう。

後楽園駅に着き、帰社の途中、コンビニで缶ビールを購入。いよいよビールの季節が近くなってきた。


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