ピカソ・マニマニア

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薬師丸ひろ子さん  ”ハルナガニ”  於・シアタートラム

2014-04-08 23:30:47 | 観劇

 

”ハルナガニ” とは 『春永に』 と 副詞的に用いられる 「春の日の

長い季節」 を指す言葉で 「いずれ春永に」 は 「いつか暇な時に

お会いしましょう」 という 別れの挨拶になるそう。

 

これは 能における別れの言葉であり

三島由紀夫が手紙の結びに 好んで使ったことで知られます。

 

 

マンションの一室。 一年前に死んだ妻を偲んでいる男がいます。

そこへ 高校生の長男が帰宅。  妻を諦めきれない父を叱咤して

いると 母親がスーパーの袋を下げて帰ってくる。

 

だが 父には母が 母には父が見えないらしい。

両親それぞれが 相手が一年前に死んだと 長男に言い張る。

そこへ 父親の会社の同僚であり 母親の知人でもある男と 会社の

若い女性社員がやって来る。 同僚は母親が見えていて 女性社員は

父親が見えていて いえ、 彼女は どちらも見えているような・・・

 

藤野千枝さんの 『君のいた日々』 を元に 木皿泉さんが 脚本を

書かれました。 かなり原作を離れているそうで 脚本の書きあがりが

遅いので 出演者も 次はどうなるのか? はらはらどきどきしながら

稽古をしたそうです。  観客と一体化されていたんですね。 

 

脚本の木皿泉さんは 実はお二人の名前で ご夫婦だそうです。

 

昨日(4月7日) 初日で 今日は二回目の公演でしたが 舞台はよく

こなれていて 主役の薬師丸ひろ子さんは 動きも自然で観客をひき

つけて離さない。 休憩なしの一時間半余の長さでしたが 劇場一体と

なり くしゃみ一つも聞こえませんでした。

 

現在不在だという事は 過去にもいなかったと云うこと?

確かな事って何だろう?

 

面白い舞台でした。

 

  

 

             by   風呼              

 

 

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