ピカソ・マニマニア

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”春琴”   於・世田谷パブリックシアター

2013-08-08 00:46:24 | 観劇

 

谷崎潤一郎の随筆 『陰翳礼賛』 をモチーフに 小説 『春琴抄』 を

舞台化したものです。

 

2008年 初演。

その後 2009年と 2010年に 再演・再再演され、 今回は 再再再演。

この形式での 上演は 最期だそうです。

 

この形式とは 舞台の半分は 春琴は2人の女性が 人形を操って演じ

ます。    その一人 深津絵里が 声を担当します。

出演者は 10人なのですが ほぼ全員が 畳と竹の棒を使って 舞台装置

をつくります。

 

      

 

物語は 二重構造になっています。

ラヂオドラマの録音と言う設定で、 朗読者の(立石涼子 上手い!) 恋人との

携帯での会話が 録音の合間に 繰り広げられます。 

 

とにかく暗い舞台で 展開が早く 緊張を強いられる観客は この朗読者の

息子程に年の違う恋人とのやり取りに ほっと気を緩められます。

 

2人の別れ話から 物語は始まるのですが 録音が終わる時には 元の鞘に

収まっているのです。

 

 

 

     バチ捌き

 

バチはわての目でおます

 

佐助

 

お三味の音が悪いと

バチで殴るのは

おまえをもっと見たいから

 

わての気性が激しゅうなったのは

お前のせいや 佐助

 

おまえが全てを見せたがるからや

 

 

バチはわての心でおます

 

佐助

 

心がそうしろと言うのや

おまえは下男やから

バチで触れろと

 

痛いか 佐助

声をあげればひとが来る

 

何でそこに居る(おる)ん 佐助

いやや 行かんといて 佐助

 

なあ 佐助

 

       

         佐助と 人形のラブシーン。

         手足がばらばらで立っているのが 人形の春琴。

         頭を中央に 大の字に寝ているのは 佐助役の 成河

          (チョ・ソンハ)

 

         

 

ニューヨーク リンカーンセンターに招かれての 凱旋公演。

この後、 シンガポール、 ミシガン、 ロス・アンジェルス でも

公演されるそうです。

 

 

         風呼    でした                 

 

 

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