ピカソ・マニマニア

ピカソの91年を 詩にしました。
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オセロ 最後の一手

2010-12-19 13:08:46 | 詩作


勝つ勝負しかしたくない。



 オセロ 最後の一手



今年も
トータル大勝ち

の筈だった

勝てる勝負しかしない

信条


盤上の
黒白の駒

圧倒的に
白石が多い、
多かった 昨日までは


個人では及ばぬ力が
最後の黒石に託され

見事に
ひっくり返された


わずかに残った
白石に望みを繋いで

今度こそ

来年こそは
大勝にする

してみせる




嘗めんなよ 運命!

転んでもタダでは起きない


      風呼r  でした



         
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長くて短い夜

2010-12-19 02:22:24 | 詩作


どうにもこうにも。




 長くて短い夜


階段を上がれば

いつもの街が
違って見える

クリスマス前の
週末の華やぎ

この街に
こんな顔があったなんて


失う時は
何もかも一気で

その存在の価値を
今更ながら噛みしめる


階段を下りると
そこはいつもの夜


短くて長い





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頑張れ今日の大銀杏 鎌倉鶴岡八幡宮

2010-12-17 23:45:44 | 日記


すっかり葉がおちてしまい 何時ものように階段途中から撮ったものは 余り綺麗ではないので 動画にしてみました。

左の幹の方は 根っこの方よりも日当たりが悪いせいか まだ少し葉が残っています。


先々週の金曜日も来たのですが 今日は参拝客が極端に少ない。


師走だからかなあ~



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最後の恋人

2010-12-16 23:32:32 | 詩作


60才代半ばにしか見えない 75才の女性の話です。




 最後の恋人


「大河ドラマの
 主人公が好きって言うと
 21才の同居している孫がね

 あの人は40才を超えている

 って やきもちを焼くのよ」


悪い気はしないんでしょう?


「まあね」


最後の恋人は息子ではなく
孫なんだ


「ふふふ」



息子の先に
最後の恋人・・・か




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別れ さよなら遠くへ行く人

2010-12-16 00:05:42 | 詩作


別れは何時も突然にやって来る。




 別れ


携帯の文字が
涙でかすんで見えない

読めないほうが幸せ

遠くへ行くひとからの
さよならのメール


ショッピングカートを
押して スーパーで

同じ売り場を
ぐるぐる回り

何を買いに来たのか
すっかり忘れ

涙隠しの
眼鏡が曇る


何故
泣いているの?

自分の為には
泣かない筈




今日はNHK歴史ヒストリアで 赤穂浪士をやりました。

何時もはアホでトンマな殿様の為に 何十人も死ぬなんて と鼻で笑っているのですが

何だか今日は 遺された者たちの健気さに 涙、涙です。



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『桐畑家の縁談』 中島京子作

2010-12-14 22:31:37 | 


現代女性 結婚事情です。


27才の露子は 転職を何度か繰り返してただいま無職、 実家に居づらくなって 一人暮らしの妹のアパートに転がり込んでいます。

日本語学校の事務職の妹が ある日突然台湾青年との結婚宣言をし うろたえる露子。

妹は変わり者で通っていて まさか自分より先に恋愛結婚するとは露子は思っていなかった。

「毎日 愛してるって言ってくれるから」 妹は結婚するそう。


無職の露子ですが 研修医の恋人がいて 研修期間が過ぎたら結婚しようと言ってくれるのですが 露子は それも違うようで 気が勧まない。

当世恋人事情、露子と恋人は当然肉体関係があるのです。 (妹の方はそこの所は書いてない)


ちょっとオーバーに言えば 3回デートしたら 結婚しなければならないと信じ込んでいた私たち世代には 考えられない男女交際の実態が さらりと描かれます。

ちょっとショック。


けれどこれが現在の女性の当たり前だそうです。

だから 現代女性はこの本を あまり面白いとは思わないそう。

小母さんは面白かったぜよ。



ふーん。ふーんの

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詩作教室・先生の名言

2010-12-14 15:03:53 | 日記


昨日は今年最後の詩作教室でした。

詩人の新川和江先生について もうすぐ丸16年になります。


昨日の先生の名言


    『行きずりの気持ちで

       詩を書きなさい』


          ふむふむ 分かったような分からないような。



教室では 何でもありの現代に 恋愛は成立するのか の話題で盛り上がりました。

恋愛感情は 障害があった方が 膨らみやすい。


現代の結婚事情にも触れられました。

子供が欲しくなったアラサー女子が 主導権を握っている。


お教室の後は 恒例の忘年会です。

今年は久しぶりの貸切だったので きらきらのパーティ帽(12月12日に当ブログでアップ)を被って 宴会の恥はかき捨てと ヒップホップ曲『Wild Beast』(12月1日に詩をアップ)を 踊ってきました。

さあて 昨日も一昨日より進歩した いい日だったぞ。



ひとり満足の

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男はみんな三等賞 今日の『毎日かあさん』より

2010-12-12 15:07:54 | 日記


西原理恵子さんの 毎日新聞日曜日に掲載されている『毎日かあさん』が 映画化されました。

『毎日かあさん』は ご存知のように 戦場カメラマンだったご主人との二人の遺児、西原さんの母親との生活を描いた 漫画です。

凄惨な戦場を撮り続けたご主人が アルコール中毒になり 暴力に耐えかねて一旦は離婚をする西原さんが 余命いくばくもなくなった彼の最期を看取るというものです。

勿論現在もご主人亡き後の生活が描かれています。


漫画が原作のものと ご主人が書き残されたものと 2本の映画が公開されます。

家族の元に帰って来たご主人の 嬉しいけれどすぐに永遠の別れが来る そんな目をそっくり役者さんは表現されているそうです。


最後にちゃんと帰って来たいい男 だけど 「男はみんな三等賞だからね」という 何ともシュールな 母娘の会話です。




女は現実的なのよね。


     
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道連れ  シジュフォスの輩

2010-12-12 13:36:12 | 詩作


旅は道連れというけれど。




 道連れ


一人で出来ない事は
しない
と決めた。

空を見上げただけで
涙がでてきた頃

一人でしか
やらない と


それから子を抱く
人並みの人生を送り

絶対に自分の為には
泣かないと決め

子等が離れ


一人で何が出来たのだろう


再び
一人で出来ない事は
しない
と決めた今

友達なんかいらない
と 突っ張って

行く先々で出来る
道連れに


嬉しくて
涙が出そう




大事なのは 寄りかかりすぎない事。


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パーティ帽子は家から被っていく?

2010-12-12 01:03:38 | 詩作


こんなパーティ帽子を買いました。

だってバーゲンで 安くなっていて可愛かったんだもん~





 パーティ帽子は家から被っていく?


クリスマス気分
きらきらリボンの
パーティ帽子

自転車の前籠にのせて

だってここ
おとなしめの
住宅街だもん


駅のホームで
胸に握りしめて

だってここ
まだ町田だもん


電車に乗って
行く先を反芻
今日は新宿 新宿よ

次の駅で姉と待ち合わせ

よしっ
姉と会う前に被るぞ!





電車に乗れば 目的地に着いたも同然!



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ギャンブルな毎日  シジュフォスの輩

2010-12-10 16:20:15 | 詩作



アバウトに 毎日を暮しています。




 ギャンブルな毎日


約束だらけの
家族の為の生活ならば

せめて自分は
アバウトに生きよう


何事も一人が原則

時刻表も見ないで
電車に乗ろう

快速がきたら 
ラッキー

特急だったら
今日は大吉 


予定だらけの
家族を支える毎日ならば

せめて私は
自由に暮そう


献立は考えないで
食材の買出し

やったね
大好物が特売


こんな風に
こんなふうに

毎日毎日
小さなギャンブル


負けもあるけれど
トータルで勝ち




勝てる勝負しかしたくない

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バチ捌き  舞台『春琴』より

2010-12-09 16:14:14 | 詩作


人形と佐助の絡みです。

佐助の持っている細い棒を 三味に見立てています。




 バチ捌き


バチはわての目でおます

佐助

お三味の音が悪いと
バチで殴るのは
おまえをもっと見たいから

わての気性が激しゅうなったのは
お前のせいや 佐助

おまえが全てを見せたがるからや


バチはわての心でおます

佐助

心がそうしろと言うのや
おまえは下男だから
バチで触れろと

痛いか佐助
声をあげればひとが来る


何でそこに居るん 佐助
いやや 行かんといて 佐助

なあ 佐助





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深津絵理さん ”春琴” 於・世田谷パブリックシアター

2010-12-09 00:15:09 | 観劇


着物に赤い蹴出し(けだし)のようなパンフレットです。

右 和綴じの 邦楽の楽譜を思わせます。


谷崎潤一郎の随筆『陰翳礼賛』(いんえいれいさん 暗闇に美がある)をモチーフに 小説『春琴抄』の舞台化です。

とにかく舞台が暗い。 蝋燭の火がとても明るく見える。



ラジオドラマの録音の設定で 物語は始まります。

少女時代の春琴は 人形です。 深津絵理が もう一人二人の俳優さんと 文楽もどきに人形を操りながら 科白を言います。

これがとてもいい。

佐助との絡みも 自然に見える。 好きだなぁー このシーン。


晩年の佐助を演じられる 笈田ヨシさんと ラヂオの朗読者役の 立石凉子さんは 舞台に出ずっぱりです。 特に立石凉子さんは 舞台上の休憩の合間も 携帯電話でのやり取りで 私生活を窺がわせるのです。(その私生活とは 息子ほどの年令の恋人とのやりとりで まさに なう なのです)

実に上手い、 朗読時の落ち着きと 会話時のヴィヴィッドさとの 差が 見事です。


春琴役の人形は やがて人形振りになり(男性) 深津絵理になります。


春琴は三味線のお師匠さんなので 本條秀太郎という方の 三味線が常時演奏されます。

鼓と合いの手を入れるのは 麻生花帆という 日本舞踊も得意の女優さんです。
これもお洒落です。


二時間ぶっ通しの舞台、 スピーディな役者さんたちの息の合った動き、 エキセントリックな物語に惹きこまれ 緊張しっぱなしでした。




 バチ


バチはわての心でおます

佐助 さすけ 佐助

心は時に
刃になります

佐助 なあ さすけ
どこにおるん 佐助


わてほど不運な女は
そうおらん

二度もこんな目に遭うやなんて

さすけ 佐助
見んといてな

こんな顔お前だけには
見られとない


バチはわての
心でおます

心がおまえを
いたぶりたがるのです




”はなれ瞽女(ごぜ)おりん”という舞台では 盲目のおりんが 死んでしまった人に手を引かれて旅を続けます。  見えない人の愛は 永遠なのかもしれません。




私はこれが今年の舞台の見納めです。

いい舞台で締めくくれて 良かった


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小さなキス

2010-12-05 13:31:27 | 詩作


こんな光景を目にしました。




 小さなキス


駅前のコインロッカー
その隅で

じゃあと背を向けた青年が
振返り

俯きがちに手を振る
娘の顎を上げ

小さくキス

かぶさるキス

呆然と立ちすくむ娘

みるみるその頬は
バラ色に上気し

眼鏡の奥の瞳が
大きく潤む


どうか青年のキスが
気まぐれでありませんように



 

背年はかなりのイケメン。

娘はまだ少女のよう。

こんなキスなら 人前でも許してあげる。


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もう一人の大正天皇の皇女(糸子内親王)

2010-12-04 17:43:28 | 


三笠宮は双子だった?

皇室ジャーナリストの河原敏明氏の 執念の真相探求本です。


大正天皇と貞明皇后の4男の 崇仁(たかひと 後の三笠宮)親王には 双子の妹君があった。

当時多胎は 畜生腹と言われ忌み嫌われていて、 特に男女の双子は 情死者の生まれ変わりと言われ 地方によっては夫婦にしたりしていたらしい。

ましてや皇室に於いては あってはならないことだった。

そこで密かに 崇仁親王の妹君は 里子に出され、 5才で皇室と縁の深い 奈良の円照寺に入山され 学校にも行かず 門跡となるべく教育を受けられた。

10世円照寺門跡 山本静山(じょうざん 1915~1995)がその人に当るという。


数々の逸話で 立証していくのですが その取材振りが凄い。

特にご本人静山に対するこれでもかの 追跡には もしそれが本当でも ご本人の与(あずか)り知らぬ所での出来事であり 気の毒とも思える。

ジャーナリストって 罪な職業だ。


「こいつは春から縁起がいいわい~」の科白で有名な 歌舞伎の『三人吉三巴白波』 大川端の場の 後の幕に 生き別れの男女の双子がそうとは知らず情を交わす、 畜生道に堕ちるという場へと続くのを思い出しました。


双子の兄に当る 崇仁皇子が 三笠宮となられるのは お妹御が門跡を勤められる円照寺から 三笠山が眺められるから というのが著者の推測です。



静山門跡は 著者の言うようにお気の毒だったのだろうか。

もし静山門跡が皇女であったとしても 今更こんなに執拗な取材(最後の方はむきになられているよう)で真実を明かすことにどんな意義があるのだろう。

門跡がまだ存命中のことだったし。



色々と考えさせられた

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