秀山とは 高浜虚子の弟子だった初代中村吉右衛門の俳号です。
その功績を称え 歌舞伎座の九月は 秀山祭として 吉右衛門さんゆかりの演目を上演します。
7日(土)の昼の部に行ってきました。
『 摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)』
以前は鎌倉武士だった合邦、その娘玉手御前は 後妻に入った高安家の嫡男に恋をします。その俊徳丸には許嫁があり ふたりの仲を壊そうと 俊徳丸に毒を盛り 盲目にします。 噂は広がり玉手御前は逃げるように実家にやってきますがそこには許嫁に手を引かれて俊徳丸が匿われていました・・・
実は俊徳丸は妾腹の兄に命を狙われていたのです。
冒頭で玉手御前が被っているのは右の袖です。
急いでいたので引きちぎって被り 顔を隠したのです。
『沙門空海 唐(とう)の国にて鬼と宴ス』
夢枕獏さんの人気小説が原作だそうです。
弘法大師ご誕生1250年を記念しての再演となりました。
唐に渡った空海がその 不思議な力を発揮して 皇帝の死の予言の謎を解く。
50年前に死んだ楊貴妃と宴する とか
予言した黒猫を頭に載せた春琴(児太郎さん、先月の幽霊に続き怪演)対峙したり 50年前の阿倍仲麻呂の手紙を読み 時空を超えて仲麻呂と対話したり。
予備知識が全くないまま観劇したので あら筋が良く分からなかったのですが そういうことだったらしい。
一緒に楊貴妃と宴する遊女役は米吉さん、お姫様役が多かったのに とうとう大人の女が似合うようにおなりで ”推し” としては嬉しい限り。
今月も
白鷗さんが時の皇帝役で登場されました。
今月は少し立って歩かれました。
阿倍仲麻呂と 遣唐使の高階遠成と二役の染五郎さん、あれ?何でここに仲麻呂が?
ちょと違いが分かりにくかった。 なにせイチオシなもんで。
by 風呼
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