例年歌舞伎座の八月公演は 三部制です。
二日に分けて観劇しました。
まず22日に第三部『狐花』
24日に一部『ゆうれい貸屋』と『鵜の殿様』、二部『髪結新三』と『紅翫(べにかん)』
『ゆうれい貸屋』
働かないので女房に逃げられた桶屋の弥六(巳之助)が 芸者の幽霊染次(児太郎)に惚れられ 幽霊貸し出しの仕事を始めるが・・・
児太郎さんの幽霊が迫力満点で秀逸。
『鵜の殿様』
暑さしのぎに大名(染五郎)が太郎冠者(幸四郎)に故郷の鵜飼の様子を尋ねると 太郎冠者は鵜飼に扮し大名を鵜にしていたぶり始める。 それに気づいた大名は役割を一転、飛んだり跳ねたり 大暴れ。
いやあ 面白かった、満足満足。
『髪結新三』
「ゆうれい貸屋」に続いて 弥十郎さんが大家さん。よくお似合い、舞台が引き締まります。
凄みがいまいちだけど 勘九郎さん、小悪党を大健闘。
『紅翫』
富士山の山開きを祝い
朝顔売り(福之助) 角兵衛獅子(勘太郎) 虫売り(新悟) 蝶々売り(虎之介) 江戸で評判の遊芸師の紅翫(橋之助) 大工(歌之助) 町娘(染五郎) 団扇売り(児太郎) 庄屋(巳之助) 若さ溢れる舞踊です。
あら染五郎ちゃん、珍し 娘なの。
『狐花』
京極夏彦氏書き下ろしの脚本です。
ミステリ―仕立ての復讐劇です。
七之助さん演じる萩之介は果たして幽霊なのか。
実は萩之介の妹であった 雪乃、米吉ちゃんがサイコー。
新作で科白回しも早かったせいか掛け声のかからない舞台でした。最後の幸四郎さんの科白が長かった時に 高麗屋~ 高麗屋~ !!
あんな難しく長い科白を初演なのに よく覚えられるなー、幸四郎さんすごいなあー。
伸びしろのいっぱいある舞台でした。
by 風呼
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