先日観劇した ”義経千本桜” の 夜の部四幕目 『小金吾討死』の
中村梅枝さんが あまりに素晴らしかったので。
小金吾無念
高野山におわしますという
主君 維盛さまのもと
若葉の内侍さまと
六代君(子息)をお連れせんと思えども
追手の多勢に敗れ
小金吾はここで果てまする
若葉の内侍さま
若君さま
どうぞご無事で
維盛さまにお目もじ叶いますよう
最後までお供出来ぬ
小金吾 無念 !
元服前の 前髪をまだ下ろさない 若衆姿の小金吾(15才前後)の 初々しい
けなげさが 胸を打ちます。
梅枝さんは 立ち回り姿も美しく品性溢れ あわれを誘う 名演でした。
この後 通りかかった 維盛を匿う いがみの権太の父親に 首を打ち落とされ
維盛の身代わりになります。
小金吾は本望だろうけど 見ているこっちは ますます あわれです。
この後の五幕目の”すし屋”は この首を巡って展開します。
単独で上演される事が多いので 何回か見ていましたが 子供が身代わりとか
首がどうのとかの話は嫌だな とずっと思っていました。
今回は 梅枝さんと 権太を演じる仁左衛門さんの名演により すんなりと物語に
入って行かれました。
もう一度見たくなった
風呼 でした
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