写真 左は リチャード・ウインザー、 右は 日本人版 ドリアン・グレイ
役の 大貫勇輔。 オーチャードホールの ロビーに飾ってありました。
ご存じ オスカー・ワイルド原作『ドリアン・グレイの肖像』 が
現代風にアレンジされて バレエになりました。
一介のウエイターにすぎなかった ドリアン・グレイが 雑誌カメラマンに
見いだされ恋仲となる(男)。 編集長の女性とも 恋仲になり 人気モデル
として セレブ道を突き進むのですが 何時しかドラッグ、 フリー乱交、
挙句には 人まで殺してしまう。
時々現れるようになった 若くて美しい 自分のドッペルゲンガ― に嫉妬
して 、殺してしまう ー
それは 自分を殺すことでした。
原作では カメラマンは 画家で ドリアン・グレイ自身は 若々しいまま、
画家の描いた絵の中の自分が老いていく設定ですが このバレエでは
舞台に大きく飾られた 写真に変化が見られます。
そして 極めつけが 若く美しい 自分自身のドッペルゲンガ―。
アダム・マスケル と云うそうです。
数々の ファッション誌で モデルもやっているそう。
舞台始めは 雑誌関係者として 踊っていられましたが 存在感が 飛び
抜けている。
主人公ドリアン・グレイ役は リチャード・ウインザーという人なのですが えっ、
この人がドリアン・グレイ? と 一瞬思いました。 ダンスは上手いんだけど。
けれど 物語後半で自分より上がいて 嫉妬に狂う という事なので納得。
私は 日英合同の舞台(日本人バージョンもある)を見たのですが、 日英の
ダンサーの 実力の差を感じました。
日本人のダンサーに クラシックバレエから始めた人がいないというのも 影響して
いるのかもしれません。
あちらの人は まず、クラシックバレエから ですもんね。
物語の内容は過激なんだけれど アクロバットをやっているみたい。
物語の性質上、 もっと 耽美的なエロチシズムも 必要なんじゃないかと
思った
風呼 でした