小説では 算哲みずから付けた 渋川春海 という名が多く
使われているのですが 映画では 碁打ちとしての名の
安井算哲 で語られます。
『おくりびと』 の滝田洋二郎監督作。
目に強い力のある 主役の岡田准一さんを始め キャスティングが見事です。
北極立地に赴く時の 隊の頭取と御殿医の 長年の夢が叶った少年の
ようなやりとり。 笹野高史さんと 岸部一徳さん 劇中の安井算哲だけでなく
見ている私まで わくわくしました。
算哲を宿敵と勝負を挑み続ける 本因坊道策に ちょっと NHK大河ドラマの
『平清盛』 の後白河法皇役の松田翔に似た 関ジャニの横山裕、 妻となる
えんの兄 村瀬義益に 佐藤隆太。 関孝和に 市川猿之助 と若い人も
いい。
前半に比べ 後半がだれるのは 演技が全部読めてしまう妻役の宮崎あおい
のせいかもしれない。 ちょっと眠くなった。
本を読んだだけでは想像もつかなかった 算盤とか 映像で見られてよかったと
思います。
ナレーションは 真田広之さん、 主役の岡田准一さんは ちょっと真田さんに
似ておられますね。 世界に通用するかもしれない。
風呼 でした