おわらないアトリエ の副題で 東京竹橋の 国立近代美術館で パウル・クレー展が行われています。(7月31日まで) おわらないアトリエというより 止まない探究心。
この動画 見にくいのですが 左は 1919年作のクレーの自画像 『感じとる芸術家』
右は 1938年作の 『ハルピア・ハルピアーナ』 テノールとソプラノビンボー(ユニゾン)のため、 変ト長調で。
右のこの絵は本来一枚の絵 真ん中から半分に切って 左右逆に貼り合わせてあります。 つまり左の絵の右下の 猫(ソプラノ)は 本来この絵の右下でした。
下の ♭が6つもある 変ト長調の楽譜を 音にしてみました。 なるほど可愛い猫が話しているようだ。 指揮者に見える左の(一枚のくっついた絵のときは真ん中の) 足元のヴァイオリンがテノールでしょうかね。
パウル・クレー 1879~1940.
立体芸術家
音楽家の家に生まれ
11才からプロのヴァイオリニスト
両親の期待を裏切り
画家になった
『荘重な発芽』『新たに築くピラミッド、眼のある月が出て』 etc.
絵の題名から分かるように
詩人でもあった
「芸術は
見えないものを見えるようにする」
対象の多面性を追い求め
その表現方法を探し続け
平たく描いた
絵を見た人が
感じ取れるように
晩年 クレーは 皮膚硬化症という 病気になり 絵筆が持てなくなります。 気力を振り絞って描いたのが 天使シリーズ。 より単純になった線に 彼の万感の思いが込められています。
『忘れっぽい天使』 私の大好きな絵です。 怨みも苦しみも乗り越えた 祈りが入っています。
風呼r でした