ピカソ・マニマニア

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「待って」の科白を一週間  有馬稲子さん

2011-03-10 23:34:14 | 日記


今晩のNHKラジオ ”我が人生にかんぱい!” のゲストは 有馬稲子さんでした。

日本を代表する昭和の大女優、 名監督とのエピソードに事欠きません。


小津安二郎監督との 『東京暮色』では 全く緊張しなかったのに 次の『彼岸花』では こちこちになってしまったこととか。


黒澤明監督は何回も同じ科白を言わせ 23回言った中の17回目の科白と言われて切れてしまった俳優さんの話とか。


有馬稲子さんも 今井正監督の 『夜の鼓』で 「待って」の科白を一週間言わされ続け 後に”待って事件” として有名になった逸話を披露されました。


生涯の持ち役 『はなれ瞽女おりん』についてもお話されました。

舞台が円形で 観客に向けて傾いていて それが元で膝を痛められ 今は人工関節で もうこの舞台はできないそうです。

2005年が最後の舞台と仰っていましたが 紀伊国屋サザンシアターで私が拝見したのがきっとそれだったのだと思います。

英国での公演では 評の出た辛口で有名な16誌すべてに賞賛されたそうです。 

映画『道』 のジェルソミーナよりももっと悲惨な境遇なのに 何処までも明るいキャラに 救いがあるのがいい と 私は思いました。


去年日経新聞の 私の履歴書に 書かれましたが ご自分だけでなく 他の方も赤裸々、 それでも悪口ではなく きっと本当なんだろうな と思わせる口調、 に さっぱりとした頭の良い方と 想像させられます。


最近は朗読に力を入れておられるそうです。

おん年78才!

未だに美人女優の看板を掲げられる 稀有な女優さんです。


最後に夢を語られました。

イギリスの西の果て ランズエンド島に 一人の女性がこつこつと石を積み上げて30年かかって建てた野外劇場があるそうです。

そこで瀬戸内源氏を朗読したい。

光源氏はダルビッシュ投手。

衣装を身につけ 時々うなづいて呉れればいい。

観客はいなくてもいい。


和版 『クレアモントホテル』のよう。 (当ブログ”映画” 1月6日にアップしています。良かったらご参照を)

実現するといいですね。



       風呼r でした    


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