ピカソ・マニマニア

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いつもエトランジェ

2011-01-06 22:41:16 | 詩作


何ものにも 近づき過ぎないこと。




 いつもエトランジェ


別れが辛いから
友達は作らない

一期一会は
大切にするけれど


時々は出来るマブダチに
心許す時もあるが
近づき過ぎないようにする


どこに行っても
何をしても

慣れが生じてきたら
おさらば

誰の記憶にも
残らないうちに


あそこにいるのは
思いがけず長すぎた


そうやって今日
ひとつ振り切って
行く先を慣れない場所に変えた

誰も知らない
誰とも話さない

そんな日々に戻る

そう決めて




なのに 行く先々で 一人だけ出来る 友達。  の 幸せ。


      風呼r  でした     


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クレアモントホテル  於・岩波ホール

2011-01-06 00:00:21 | 映画


「誰かの娘でも妻でも母でもなく、残りの人生は”私”として生きたい」と 70才をとうに過ぎているサラは スコットランドからロンドンの長期滞在型ホテルにやって来る。

道を歩いていて転んで怪我をし 半地下の部屋でそれを目撃した 作家志望の青年ルードに 手当てをしてもらい お礼にと食事に誘う。

ホテルの宿泊客に ロンドン在住の たった一人の孫息子と間違われ その代わりをするようになり 二人の交友は深まっていきます。

そして孫の振りをしたまま 骨折で入院、合併症を起こしたサラの死を ただ一人で看取り サラをモデルにした小説を書き上げ サラに捧げます。




 ルードへ


26才の君は
色んな顔を見せるね

どれが本当の
君なんだろう


夫アーサーと同じ
ブレイクの詩が好きな君

私はワーズワースガ好き

でもここ病室では
どうしても思い出せないの

君が一節を口ずさんでくれた

”私は独りさまよいあるいた
 丘の空高く浮かぶ雲の如く
 ふと眼前に現れしは
 ただ一面の黄水仙 ・・・

思い出したわ

”切れ目なく連なりて
 またたく星の銀河にも似て ・・・  (「水仙」より)


26才の君は
色んな顔を見せてくれる

世界一ハンサムだった
結婚式の日の夫アーサー

あの頃に戻りたい
って言ったら

戻ろう と言ってくれた
アーサーにも




サラを演じるのは デイム(サーの女性版)の称号を持つ ジョーン・プロウライトで 圧倒的な存在感です。

この方、 故サー・ローレンス・オリビエの奥さんでもあります。

1929年生まれ この映画は5年前に撮られたので 76才でした。


オーランド・ブルームに似た表情を時々見せる 青年を演じるのは ルーバート・メイヤー。

1981年生まれ 24才の時の映画です。

この4年後 『わたしの可愛い人ーシェリ』 に出演しました。


祖母世代と 母親世代を虜にする 年増殺しなんですね。


青年というものは 幾つもの顔を持っています。

その中の一表情が彼の大人の顔になるのでしょう。

出来るならば ルーバート・メイヤーなる俳優さんには オーランドではない顔になって欲しいと思います。

そうしたら私も 殺されてやろうじゃないの。


岩波ホール 本日(5日)午後2時30分の回を見ましたが 満席でした。



      風呼r  でした    



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