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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

楊乃文(フェイス・ヤン)/應該

2006年04月04日 00時09分55秒 | 台湾のあれこれ
 個人的には台湾ニュー・ウェイブの象徴的存在ともいえるフェイス・ヤンですが、これは2001年に出た第3作。新しい作品だったと思っていましたが、一聴した後、いつかしっかりと聴こうと思っていて、もう5年も過ぎてしまい、既に第4作も出てしまいました。この作品、どうして第1作や第2作のような愛聴盤にならなかったかといえば、第1作のギター・ロック的なところ、第2作のアシッド・テクノ的なところが、第3作ではなぜか大幅に後退してしまったように感じたからなんですね。まぁ、あえていえば60年代のシンガー・ソング・ライター的な音楽をやってみたというところなのかもしれなですが、一聴してあまりに伝統回帰みたいな色が強過ぎたように思ってしまったんですね。

 ところが、今回聴いてみたところ大違いでした。確かに1,2曲目はそういう感じなのですが(1曲目はオーケストラ入り、アコスティック・フォーク風)、その後はいつもフェイス・ヤンのペース、やっぱり聴き流しておおまかイメージを固めるというのはよくないです。なにしろ3曲目はギンギンのギター・ロックですし、4曲目はテクノとウェスト・コースト風な開放感の合体、5曲目は第1作っぽいフォーク・ロック路線、7曲目はグランジっぽいギター・サウンドという感じでしたから....。そんな訳なので、全体としては、実はフェイス・ヤンらしいアルバムだったというのは発見でした。9曲目の第1作の冒頭を飾っていた曲と共通するような、哀愁のメロディーとギター・サウンド、漂うようなフェイ・ヤンのヴォーカルの組み合わせはサイコー!。

 それにしても、第3作ともなるとフェイス・ヤンのクールなヴォーカルにもある種風格というか、存在感のようなものが増していています。前2作ではまずは音楽のただすまいの新しさみたいなものが、キャッチーでカッコ良かったりした訳ですが、本作ではむしろ斬新さより、音楽そのものを全面に出して勝負してやろうみたいな意図があったのかもしれません。それ故の1,2曲目だったのかな。いずれにしても、このアルバム見直しました。
 ちなみにこのアルバムの後に出た第4作も、実は既に購入済みなんですが、こうなるとそっちを聴くのも楽しみになってきたなぁ。
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徐氏姐妹(シスターズ・オブ・シュー)/[イ占]領年輕

2006年03月11日 20時23分08秒 | 台湾のあれこれ
 私が初めて台湾に訪れた時、宿泊したホテルでなにげなくTVをみているとシャンプーだのお菓子だのCMに、いかにもアイドル然とした2人のかわいらしい女ノコが出まくっていた。しばらく見ているうちにこのデュオはSoSという名前で、どうやら台湾のトップアイドルらしいことが漠然と分かってきたのだけど、それを見て私は直感的に「これは台湾のWink」に違いないと確信した。なにしろ、当時の台湾のアイドルというのは、少年隊の台湾版で小虎隊とか、酒井法子のエピゴーネンみたいな蘇慧倫(当時はそうだったのだ)とか、ほとんど笑っちゃうくらいに日本のパクリみたいなものが多くて(日本だってそうだがー笑)、TVやショップで眺めているだけで楽しかったのだ。だから、当時既に盛りは過ぎていたとはいえ、まだまだ日本のトップスターだったWinkの台湾版も存在するに違いなく、それを彼女達と確信したのだった。

 翌日だったか、さっそく台北のとあるCDショップに赴き、メモ用紙に「SOS」と書いて店員さんに渡したところ、「ん、オマエが聴くの?」みたいな顔されたのには恐縮したが(笑)、かえってきた答えは、同じメモ用紙に書かれた「Soldout」というフレーズだった。続いて他のショップも数件回ってみたが、どこも同じ。よくわからないが、おそらくデビュウ直後で、大ブレイクした瞬間最大風速の時に、私は彼女たちのアルバムを買おうとしたらしい。結局、購入したのはその一年後くらいだったろうか。実際聴いてみると、Winkというより、もう少し低年齢層を対象としてそうなキャンディ・ポップで、台北のショップの店員が怪訝な顔をされたのもさもありなんと思ったが、収録された曲はどれもクウォリティが高く、プロダクションにも相当金をかけたことがわかるサウンドになっていているので、現在聴いてもけっこう楽しい(当時の台湾ではおそらく抜群に垢抜けた音だったと思われる)。ちょいと背伸びしてAOR風なムードで迫る数曲のバラード系の作品は、いかにも台湾らしい心に沁み入るような旋律をモダンなアンビエント・サウンド絡めてミックスされて個人的には愛聴しまくっていた作品だ。

 ちなみにSOSは当時アジア市場に進出していたポニーキャニオンから発売されていたが、1998年に同社がアジア市場から撤退してしまったことから、アルバムを出せない状態だったらしい。そうこうしているうちに台湾もニュー・ウェイブやテクノ・ブームで音楽地図もかわり、彼女たちも忘れ去られてしまったようだが、ちょいと調べてみたところ、お姉さんのバービィー・スーの方は、女優として日本でもかなり話題になった(らしい?)「流星花園」など出て、日本で写真集なども出ているらしいのでしぶとく芸能界にサバイバルしているといったところだろうが(っていうか、多分大スターなんだろうな)、SOS自体はどうなってしまったんだろうか。
 
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艾敬(アイ・ジン)/我的一九九七

2006年03月09日 17時34分37秒 | 台湾のあれこれ
 艾敬(アイ・ジン)は90年代の後半にデビュウした中国のシンガー・ソング・ライターです。日本ではソニーがかなり強力にプッシュして売り出されたので覚えている人も多いと思います。なにしろけっこうな美人さんだったし、音楽的にも過剰な情報量を排したフォーク風なものでしたから、中国産エキゾシズムみたいなものも絡めて、ある種隙間産業をソニーは狙っていたのかもしれません。当時の私はエイジアン・ポップスに興味を感じ初めていた時期で、アジア各国のポップスに手をのばしているところでしたから、彼女の作品ももちろんほどなくそのターゲットに入ってきたという訳なんですね。

 このデビュウ作では「我的一九九七」というやや政治的主張も織り込んだフォーク風な作品をメインに、アコスティック・フォーク、あるいはフォーク・ロック風な作品を集めています。艾敬のヴォーカルは意志の強さとちょいと儚げなところが微妙に入り交じった不思議な存在感はなかなかのものでしたし、商業的配慮とは無縁な地点で音楽が作り上げられたことがよく分かる辛口な曲調なものもとても新鮮で、「おぉ、こりゃ大物になるな」と私は四作目まで追いかけてみましたが、正直いってこの一作目が一番印象深く、以降は同じ視点、同じ感情、同じ語り口の繰り返しになってしまい、結局の大輪の華として成長しなかったという感じがしないでもないです。っていうか、個人的にはいつかモノになると思って、一生懸命女の子を追いかけていたけれど、あんまり愛想がないのでしまいに、こっちが飽きてしまったというところかもしれません。ちょっと孤高すぎたというか....。

 ともあれ、彼女の作品って、88年の4作目を最後に日本ではもう発売されなくなってしまい、ほぼ完全に忘れ去られているようですが、ネットで調べてみたところ、現在でも元気に活動を続けているようです。あれから8年、彼女はどんな音楽をやっているんでしょうかね?。それにしても、彼女のデビュウって台中感情がバラ色だった1990年代だったから可能だったのかもしれません。対日vs対中感情がなにかと取りざたされる昨今では、音楽と政治は無関係などというは易しだけど、こうした中国人アーティストの親日的感情を前提としたような内容は、現在ではアーティストそのものがしたがらないだろうし、やったとしても日本人には釈然としないものを感じるんじゃないのかな。
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許同恩(レベッカ・シュー)/倣自己

2006年02月05日 13時50分10秒 | 台湾のあれこれ
 許同恩(レベッカ・シュー)のデビュウ作、台湾の豐華唱片(フォワード・ミュージック)というレーベルから一押ししている人のようです。本国ではかなりヒットも記録して、「ポスト阿妹(アーメイ)」などともいわれいるようですが、詳しいことはよくわかりません。大体、台湾のこの手のレコード会社といったらロック・レーベルしか知らないし、アーメイもそんなに聴いてないですからね。いきなり「豐華唱片期待の新人」といわれても、豐華唱片?はぁ??って感じ(笑)。

 聴いてみると、この人も基本的にここ10年くらいの台湾ニュー・ウェイブ以降の音。ジャケのイメージからするとシャウト系のロック・シンガーみたいな感じですが、内容はネイチャー系ミクスチャー・ロック(?)で、ゴスペル風なフォーク・ロックをメインに、テクノ&ハウス風なリズム、アンビエント風なシンセ音、クラシカルなチェロやストリングスなんかがのっかるという感じ。ヴォーカルもナチュラル指向の等身大系(??)というか、ある意味最近お気に入りのチャン・メイチーなんかと共通するような、さりげなさと清涼感がポイントになるんでしょう。ただ、歌はチャン・メイチーよりたぶん巧いです。この人ハーフトーンで歌いつつ、随所にフィルセットを織り交ぜていくパターンが多いんですけど、そのコントロールの巧さは新人とは思えないテクニックを感じさせます。ちなみにアルバムのそこかしこで聴こえるチェロは自分で弾いているようですし、音楽的にはかなりの才媛とみました。

 収録曲としては、やはり半数を占めるバラード系の曲が良かったです。しかし、台湾のバラードというのは、本当にメロディーがツボをついています。懐かしくて、人懐っこくて、ちょっと哀感もあるそのメロディーは、表向きのサウンドが変化しても台湾ポップに脈々と流れている伝統ですね。こういうのって、ハングルや広東語系のポップスなどより、よほど日本で受けそうな要素あると思うんですけどね。プレゼンする人や会社がいないのかな。
 ちなみに2,6,7,8,10曲目あたりがおそらく今時な台湾の音なんでしょうね。ギター・ロックやハウス風なリズムを主体としてごちゃまぜで、こういう曲をちょっと突き放すようにむ歌うあたりもなかなかチャーミングです。ちなみに4曲目のアンビエント風なサウンドにのってしっとり歌う感じも意外と良かった。

 ちなみにこのアルバム、ジャケはDVDケースのような縦長で、レベッカ・シューが写った透明ケースに、ジャケ本体を入れると絵柄が完成するという、センスいいんだか悪いんだかよく分からない仕様になってます。ブックレットも縦長でちょいとした写真集みたいになっているあたりがいかにも台湾風な豪華さでちょっとうれしい。
 しかし、このクウォリティ、しかもヒットしたのだったら、すぐさま2枚目も出すんだろうから、そしたらやっぱ買わなきゃいかんなぁ。とりあえず注目しておこう。
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江美(チャン・メイ・チイ)/Melody

2006年01月26日 00時47分38秒 | 台湾のあれこれ
 チャン・メイチーの「戀人心中有一首詩」は11月に聴いて以来の愛聴盤で、iPodでならおらそくコールドプレイと並んで、2005年もっとも聴いたアルバムになろうかという作品でした。あの時「彼女のアルバム買いまくろう」と書いたとおり、実はあの直後数枚のアルバムをYesAisa.comに注文して、12月には届いていたのだけれど、なんだかんだで放置してしまっていたので、ようやくその中の一枚「Melody」というアルバムを聴いてみました。2003年の作品ですから、かなり最近の作品です。ひょっとすると「戀人心中有一首詩」の前作にあたる作品かもしれません。

 「戀人心中有一首詩」は詩の朗読を曲間に入れてコンセプチュアルなたたずまいで、音楽的にも台湾王道路線を意識したバラードなども大幅に取り入れてかなり格調高いいアルバムでしたけど、こちらはけっこう普段着な作りですかね。毎回書いているような90年代後半に台湾で勃発した台湾ニューウェイブ以降のベースにしたギター・サウンド系な音で、ボクみたいなオジサンからすると、60年代後半のフォーク・ロックみたいに聴こえる音楽。

 まぁ、サウンドのコンセプトはともかくとして、とにかくチャン・メイチーのヴォーカルが良いです。作り物めいたところが一切なくて、自然体です。今のJ-Popの女性ヴォーカリストがおしなべて、どこかひねっていたり、屈折していて、何かにつけて「演じてっるぽい」というエクスキューズがないと音楽出来ないのと比べると、彼女の無防備なまでの「ありのまま感」はかえって新鮮だったりするのですね。特に美声って訳でもないし、歌がうまい訳でもない。ところが何か深いヴァイブレーションを感じさせるんだよなぁ。そこがいいんですよね。
 
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江美[王其](チャン・メイチー)/戀人心中有一首詩

2005年11月06日 16時35分40秒 | 台湾のあれこれ
 先日のターシー・スーのVCDと一緒購入したもの。ジャケの雰囲気からして新人さんかと思ったら、1999年の中堅どころ?でこれで5,6作目になるらしい。とても暖かいヴァイブレーションを感じさせる、飾り気のないさっぱりとした等身大な歌声をもっている人という感じで、とりわけ琴線ふれまくりにメロディックなバラード系の歌が素晴らしくて、一聴して魅了された。私の大好きなターシー・スーなども、最近はこうした路線をやっているワケだけど、アイドル出身で芸能界的なしがらみで、もがきにもがいてある種の「自然さ」を獲得した彼女に比べて、チャン・メイチーはいとも簡単にこういう世界を表現してしまえるのは、やはり世代なんだろうと思う。

 ともあれ、このアルバムは現在の王道台湾ポップスなのだろう。バラード系の作品は前述のとおりだが、台湾ニュー・ウェイブ以降の音であるちょいとギラギラしたギター・ロック的サウンドや70年代前半っぽいフォーク・ロック風な音もふんだんに顔を出すのがいかにも、現在の台湾を感じさせる。また、曲の頭に詩の朗読が入っているて、一種のトータル・アルバムのような体裁になっている、英語ですからちんぷんかんぷんの私には北京語は全く意味不明だが、北京語というのは日本語より、音楽的な韻があるというか、語っているだけに音楽的なのであまりジャマにならずアルバムによくとけ込んでいるいると思う。

 というワケで個人的には久々のヒット作かな。彼女のアルバム買いまくろう(笑)。
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萬芳(ワン・ファン)/断線

2005年09月30日 14時38分41秒 | 台湾のあれこれ
 10年程前に最初に訪台した時にカセットで購入し、気に入ったのでその後CDを購入したもの。カセットといえば、最初に台北に行った時、屋台やショップではほぼCDと同等くらいカセット・テープが並んでいて、その品揃えの豊富さと価格の安さに驚いたものだが、その後かの地に訪れる度にカセットは少なくって行き、5年前は往事の3分1くらいになっていて、その分DVDが幅をきかせるようになっていったが、きっとこの数年間にカセットはほぼ完全に陶太されてるんじゃないだろうか、どうなんだろう?。

 閑話休題、ともあれ、この作品は萬芳という台湾の女性ボーカリストの1994年の作品である。この人、派手さはないし、特に強烈な個性があるワケでもないが、陰影に富んだ声とオーソドックスな音楽嗜好で、おそらく当時からロック・レーベルの手堅い中堅どころだったのだろう。一年に一度台北に行くと必ず新譜が出ていた。

 ところでエイジアン・ポップを聴いたことがない人に、台湾でも韓国でも香港でもなんでもいいが、この手の音楽を初めて聴かせると、皆あまりにJ-Popっぽいので驚くものだ。「なぁ~んだ、もっとエキゾチックな音楽と思ったら、歌ってる言葉違うだけで、音楽はJ-Popそのものじゃん」ってな具合である。もちろん、よくよく聴けばそうでもないのだが、表層的なアレンジとかはそのままというのが多いのも事実なのだ。

 私はそんなエイジアン・ポップ未体験な人にはまずこのアルバム1曲目を聴かすことにしている。数人に試してみたが、「あぁ、コレが台湾のポップスなのね~」とみんなしばし魅了される(笑)。坂本龍一の「ラストエンペラー」風なエキゾチックなイントロ、冷やし中華風な悠久な旋律とあちらの楽器の音色が満載、しかも土台はあくまでもJ-Popというかニュー・ミュージック風なのが、分かりやすいのだろう。しかし、これはあくまでも例外。宇多田のアルバムの一曲目に平安調の古楽みたいなのをもってきたら、外人は喜ぶかもしれないが、日本人にとっては「えっ、なんで」となるに決まっている、それと同じなのだ。

 さて、このアルバムを続けて聴かすとどうなるかというと、たいていは「一曲目は良かったけど、あとは当たり前って感じよね~」みたいになる。実はこのアルバムの真骨頂はここにあるのだ。一見、ニュー・ミュージックまがいの音楽の背後に、郷愁をさそうような旋律、音楽をこねくり回さず情感を穏健に表現する素朴な良さが隠れているのである。こうした台湾ポップス独特の持ち味に魅了された私は、いまだにかの地の音楽を追いかけ続けているのだ....最近、いささか失速してますが(笑)。
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李雨寰(リー・ユーホヮン) /Techno Love

2005年08月19日 21時11分52秒 | 台湾のあれこれ
記憶によれば1999年の夏、台北の街にはいたるところでテクノのリズムが席巻していた。2年ぶりに訪れたかの地のそこかしこで聴こえてくる音楽は、メロディアスなバラードはなく、ハウス風なリズムを使った音楽だったのだ。フェイス・ヤンのレビュウのところでも書いたとおり、90年代後半の台湾は一種音楽的なイノベーションを迎えてようで、そのしんがりとしてテクノが席巻したということなのかもしれない。

 全く個人的な考えなのだが、テクノというのは一種の音楽的なマニエリズムであると思う。ノーマルなポップ・ミュージック音楽的資産を陶太した後....というか、ようするに普通の音楽をやり尽くした後に出てくるようなもので、音楽的発展途上国から出るようなものではないのではないか。その意味で台湾にもこうしたテクノ・ブームがやってきたというのは、この国のポップ・ミュージックもある種マニエリスム的状況を迎えたのか?と、なんだかうれしいような、哀しいような気分になったものだった。

 さて、この作品は1999年に制作された、台湾テクノを象徴するような作品で、多分大ヒットしていると思う。李雨寰(リー・ユーホヮン)はアレンジャー&キーボーディストとして、カレン・モクの作品などにも参加しているし、カレン・モクに提供した曲を歌ったりもしている。おまけに台湾最大のメジャー・レーベルであるロックからの発売ということで、かなりメジャーな売り方をした人だったのだろう。
 音楽的にはも非常に李のボーカルがフィーチャーして、一応「ポップな歌物」の体裁はとっているものの、サウンド的にはアレンジの段階からテクノで発想された代物であることは一聴して明らかで、これが台湾的なメロディックな旋律と組み合わさっているあたりが、このアルバムのおもしろさということになるのだろう。完成度も非常に高く、よくわかんないが、このアルバム台湾の人が聴くと、ほとんど洋楽みたいに聴こえるんじゃないだろうか。

 という訳で、これを聴くと1999年の台北の暑い暑い夏を思い出す。
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F.I.R./無限

2005年07月27日 18時22分49秒 | 台湾のあれこれ
 台湾ポップスというカテゴリを設けたのはいいが、読み返してみるとレビュウしているは古いのばっかり....。たまには新しいものをということで、FIRというグループのアルバムを購入してきました(先日の蘇慧倫のVCDと一緒に)。もともとはこのブログにコメントしていただいた方のコメントにより知ったグループだったのですが、ジャケ写真からして「こりゃ、台湾のELTに違いあるまい」と、当てこんで購入してきました。

 実際聴いてみると、「ハードエッジなギター+テクノ風な打ち込みサウンド+なんでもあり的総決算感覚」という感じで、その意味でも確かにELTっぽいところもありますが、ダンサンブルな曲はどっちかというと汎エイベックス系という感じです。
ある程度タイムラグはあるものの、おおよそJ-Popの流行を敷衍してきた台湾ポップスですから、まぁ、こうなっているだろうなとは思いましたが、やはりという感が強いです。ただ、こういうスタイルだと音楽の情報量といい、刹那性といい、いまや消費大国になった日本にはかなわないって感じもしないでもないですが....。
 ただし、このアルバムそうしたエイベックス路線のみで一気に突っ走っているのかというと、それだけでもなく、3,5,6,11曲目あたりバラード系作品が沢山入っているのは、「バラード王国台湾」の面目躍如って感じで、思わずににんまりするところですね。ツボを押さえまくった切ないメロや、郷愁を誘うようなムードはいかにも私の好きな台湾の感触で、実に心地よくて、確かに台湾の音楽聴いているという気がしてきます。

 ヴォーカルのフェイは、いかもモデル風にモダンな美人さんですが、歌そのものは比較的なオーソドックスな台湾風のもので、バラードなんかではいいんですが、ダンサンブル・ポップなんかでは、もう少し突き抜けたソリッドな歌い方してもいいかな....と思わないでもなかったです。あと、気がついた点としては、時にオーケストラと民族楽器をフィーチャーした曲をインタリュード風に入れたりして、けっこうポップ・ミュージックの枠を破るようなスケール感を出しているあたりおもしろい点かも、この辺は他のふたりのメンバーの個性なのかもしれないですね。
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蘇慧倫/戀戀真言 (VCD)

2005年07月26日 00時00分03秒 | 台湾のあれこれ
 私が台湾ポップスで一番好きな蘇慧倫(ターシー・スー)の最新ヴィデオCDです。最新作といっても、彼女はもうかれこれ5年近く新作を出していませんから、もはや新しい作品ともはいえませんが、ともあれこれは、4年前に出た「戀戀真言」から遡って数作までのビデオクリップを集めたものです。先日、久しぶりに何枚かの台湾ポップスCDを購入した際、一緒に注文してあったもの....というか、本音ではこれが観たくて他の作品がついでだったのかもしれませんが(笑)。
 
 台湾という国はカラオケとしても使えるというメリットもあってか、ヴィデオCDがとても盛んでした。単体の発売はもちろんですが、ボーナス・ディスクとしてVCDが付いているとかもありましたし、日本ではビデオやLDが主流だった映画作品もほとんどVCDだったと思います。日本のショップでは映像ディスクと音楽CDは峻別されていますからあまりそういうこともありませんでしたが、台湾のショップではアーティスト毎にCDと一緒にVCDも並んでいることか多く、よく確認しないで買ってきたらVCDだったなんてこともよくあったものです。さすがに最近はDVDにシフトしているようですが、MPG1のチープな画質、右chがカラオケ、左chのヴォーカルというカラオケ用のチャンネル構成といい、VCDというのはいかにもアジアっぽい一種独特な文化でした。

 さて、このビデオですが先のとおり、1997年の「so」から2002年の「戀戀真言」までの作品を集めたもの。ヒストリカルに眺めると97年の「so」は例のおかっぱ頭でアイドル期の最後の頃で、その後台湾ニュー・ウェイブに歩調を合わせてアイドル路線を脱皮、割と普段着なアーティストみたいな感じに変わっていくという感じの時期になると思いますが、この映像でも期せずしてそのあたりがよく捉えられてます。ライブ・ステージで愛くるしく手を振っていた一番古い映像から、洗面所で化粧がはがれパンダ状態で泣き崩れる壮絶に美しい大人の女を演じる最新のものまで、その落差はとてもなく大きくて、いやぁ、女というのものは27歳から32歳でこうも変貌してしまうものかと、女の恐ろしさを痛感した映像集でもありました(笑)。

 それにしても、この人ってビデオ・クリップでよく涙流すよなぁ。ちょいと気丈な女が耐えて、堪えて、だけど自然に涙で出てくるみたいなシーンが実に多い。もともと女優さんだから、そのあたりオハコなのかもしれませんが、ぐっときちゃう。反面、着流して歌ってるみたいな映像は、演じてるっぽくていまいちリアルさがなかったかな。ともあれ、私はこの人の強烈なファンなので、単純に映像観ているだけで、それはもう幸福なんですけどね。次はそろそろ、新しい歌声も聴かせてもらいたいもんです。
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就是莫文蔚

2005年06月20日 00時56分10秒 | 台湾のあれこれ
 莫文蔚(カレン・モク)は1970年の香港生まれで、なんでも学生時代をロンドンとイタリアで過ごし、英語やイタリア語の他、北京語、フランス語、日本語も話せるというかなりマルチなバイリンらしいです。とぢらかといえば女優さんの方が本業のようですが、歌の方は二の次かと思うと、バックカタログは豊富だし、訪台する度に、彼女のCDはいつも露出度の高いところにディスプレイされて、ポスターもガンガン貼られていたから、こっちの方もかなり売れていたんでしょう。このアルバムは、そんな彼女が1999年に出した北京語アルバムで、やはり当時の台北で大々的に売り出しをかけていたようで、それに釣られて購入してきたという訳。

 内容的には従来の台湾ポップスの枠をかなり突き抜けた感じのトンがったポップ感覚が充満していて、フェイス・ヤンのロック指向とは別の意味で台湾ポップスの新しい波を感じたものです。1曲目はディキシー・ランド風な音を全面に出したおちゃらけポップ。2曲目はラップとハウスを取り入れたモダンでスピード感溢れる曲調。3,5曲目はギター・ロック、4曲目はオシャレなラウンジ風なリズム、6曲目はほのぼの系アコスティック・サウンドといった感じです。もっとも、7曲目以降は王道台湾ポップスになりますが、とにかく前半のごちゃまぜ感と疾走感はなかなかのもので、「へぇ、台湾ポップスも変わったねぇ」と感心しました。そもそも、彼女のヴォーカルはありがちな「ハーフトーンの歌い上げ系」ではなくて、姉御風な地声で歌うハスキー系ですから、こういうサウンドに実によくあっていて、ミレニアムの頃にはよく車で聴いたものでした。

 という訳で久々に取り出して、聴いてみた訳ですが、今聴いてもけっこうおもしろい音です。彼女の作品というと、この後出たアルバムも購入してありますが、まだ未開封なんで真偽のほどはわかりませんが、ずいぶん分厚い箱に入っていて、なんでもオマケでシャンプーが入っているんだとか....(このアルバムのジャケは割と普通ですが)。
 今はどうなっているかわかりませんが、当時の台湾ポップスのジャケの凝りようは、実に凄かったです。デジパックなんかは当たり前、箱入り、場合によってメタル・ケース、ポーチ型、手提げバック、もろもろの変形ものなんてのがごろごろあった。同封されたオマケも分厚く豪華な写真集、システム手帳、VCD、Tシャツ、シャンプー、コロンと実に様々で、ショップに行って眺めているだけでも楽しかったなぁ。
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周(チョウ・ワイ)/精選

2005年05月09日 23時51分53秒 | 台湾のあれこれ
 名前からわかる通り、周(チョウ・ワイ)は台湾の女性シンガーです。最近は台湾ポップスにもすっかり疎くなってきまして、取り上げるのは数年前のものばかりですが、これも5年前、つまり1999年の作品。多分、デビュウ作です。ちょいと前に取り上げた楊乃文とか、未だ取り上げてませんけど、同じ頃デビュウした莫文蔚なんかは、同じ台湾ポップスでもニュー・ウェイブ的な存在でしたが、この人は正統派台湾ポップスの大型新人って感じで、このアルバムも一般的にイメージされる台湾のポップスの美点が、とても良い形で網羅された傑作です。

 繰り返しになりますが、90年代中盤頃までの台湾ポップスとは、アメリカンAORと日本的なニューミュージックの折衷した音楽をベースにして、そこに情緒溢れるメロディーと大陸的な感覚がブラスしたようなバラード主体の音楽だったと思います。 特にその旋律は、他のアジア諸国のそれとは違い、バタ臭さや日本人から見た異国情緒のようなものがほとんどなく、日本人にも極めて親しみやすい、素朴で深いヴァイブレーションのようなものが溢れていて、ひょっとすると台湾人は日本人より日本人受けするメロディーをつくる天才なのではないかと思えるくらい、素晴らしい曲によく出会いますが、このアルバムに展開されるのは、まさにそうした音楽なのです。

 例えば1曲目などはそれを象徴している曲といえるかもしれません。ほのかなノスタルジーと淡い情緒を感じさせる滑り出しから、切なさを感じさせるコーラスに流れるように進み、サビの部分ではドラマチックに盛り上がる....というメロディーのツボを突きまくったものになってますし、デイブ・グルーシンの映画音楽あたりの影響受けたようなピアノに、日本のニュー・ミュージック的なストリングスのとりあわせも実にしっくり合っていて、まさに台湾的なサウンドになっているのです。
 もちろん、それを歌う周のクリームみたいな甘くて、ちょい舌足らずなヴォーカルはチャーミングですし、ちょっと素朴ではあるが、心の底から誠実さそうな感情表現は、ヴォーカリストとしてリスナーを惹きつけずにはおかない魅力があります。

 私が最後に台湾に行ったのは、2000年の暮れ頃でしたけど、調度これに続く2作目のアルバムが出たばかりで、街のいたるところでポスターが貼られ、TVでは新曲が盛んにオン・エアされたりして、かなりブレイクしてました。その前年に訪台した際に、なんだかよくわからないまま、彼女のデビュー作を購入し、「こりゃ、傑作だ」とばかりに1年近く愛聴してきた私は、「やっぱ、この人ブレイクしたんだな」と、なんだかうれしいような、誇らしいような気分になったものでした。
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ココ・リー/ジャスト・ノー・アザー・ウェイ

2005年05月04日 01時25分09秒 | 台湾のあれこれ
 ココ・リー(李[王文])は香港生まれのサンフランシスコ育ち、台湾で発見され売り出されたボーカリストです。90年代後半には既に台湾では、MTVかかりまくりの大スターでしたが、このアルバムはワールドワイドで勝負をかけるべく、米国スタッフによる演奏、プロデュースで作り上げた、99年発売の全曲英語によるアルバム(このジャケの構図、どっかで見たことあるような-笑)。

 仕上がりとしては、もはや完全な米国産モダンR&Bです。何しろ彼女はサンフランシスコ育ちで英語が母国語ですから、北京語で歌うより、むしろこっちの方が自然で生き生きしてますし、曲調もサウンドもアメリカ流に抜けきった感じで、聴いた感覚としては台湾ポップスの痕跡はほとんどなし。どっかのFMでもかかっていても、馴染みまくりそうな音楽。
 ただ、ココ・リーって、歌い方はほぼ完璧にコテコテなR&B唄法ではあるんですけど、声質そのものは脂っこさがないというか、割とクリーンなタイプなんですね。そのあたりが、黒人や白人が歌うR&Bとは違った、さらさらした感覚があって、黒人音楽のコテコテ感が得意じゃない、私みたいな人間が聴いても、やたら気持ちよく快適なのかなぁ、と勝手に想像したりしてます。

 ちなみに、ココ・リーって人、このアルバム以降も北京語や広東語のアルバムはけっこう出しているようですが、本作と同様なワールドワイド路線なアルバムってのは、その後出してるんでしょうかね。今、ネット調べてみたんですけど、よくわからなかった。あまり売れなかったのかな。そうに違いない。ここまでやって売れないなんて、やっぱ米国の音楽市場はキビシイんですねぇ~。


PS:余計なことですけど、わが宇多田ヒカルの「Exodus」を聴いた時、どうせワールドワイド狙うならせめてこアルバムくらいは、ブッチ切った内容にして欲しかったと思ったな。
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楊乃文(フェイス・ヤン)/One

2005年04月03日 03時34分21秒 | 台湾のあれこれ
 こちらはフェイス・ヤン1997年のデビュウ作です。前回紹介したセカンド・アルバム「Silence」はアシッド・テクノ的なリズムやシンセところもフィーチャーしていましたが、本作は割とストレートな60年代のフォーク・ロックをベースにしたモダン・ギター・ロックって雰囲気。聴こえて来る音は大分違いますが、日本のスピッツなんかと同じ空気をすって作り上げた音楽って感じがもないでもないです。

 収録曲では、1曲の「STARS」がとにもかくにも名曲。重くシンプルなロック・ビートにのって始まるギター・サウンドはいかにもフォーク・ロック的な世界ですが、それに乗ってうたうフェイス・ヤンのちょっとニヒリックなヴォーカルがいかにも90年代、しかもメロディーがまさに緩急自在というしか見あたらない台湾らしい憂いがあって、この組み合わせはおもしろい。ついでに間奏で現れるギター・ソロもなんといえな哀愁があって素晴らしいです。私の甥は典型的な90年代ロッキン・オン野郎でしたけど、ある時、一緒に車にのっている時にこれをかけたら、日頃私の聴いている音楽には目もくれない彼が、「叔父さん、コレ、なに?。」って、やにわに聞いてきたくらいですから、まぁ、そういう世代にウケる音楽でもあるんでしょうね。

 ちなみに、このアルバムにはボーナス・トラックとして、この曲のライブも収録されてますが、基本的なアレンジは同じようなものですが、サウンド的には80年代のミッションあたり共通するギター・サウンドで、なんか彼らのルーツがよくわかる音ではあります....などと、気がついたら、サウンドのことばかり書いてますけど(笑)、やっばり一番の魅力は当然フェイス・ヤンのヴォーカル。この人別にシャウトする訳でもなく、これまで書いたとおり、むしろ淡々とした歌い方する人ですが、そこに潜む感情表現のようなものは、やっぱ昔気質なロックを感じます。ひょっとするとロック後進国だから、はぐくまれたキャラかもしれませんね。ついでに時折見せる、なんともチャーミングなフィルセットもこの人の個性だな>フェイス・ヤン。
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楊乃文(フェイス・ヤン)/Silence

2005年03月28日 00時01分01秒 | 台湾のあれこれ
 先日の訪台した際に購入した作品。台湾ポップスといえば、アメリカンAORと日本的なニューミュージック&アイドル歌謡あたりをベースに、情緒豊かなメロディーと大陸的な感覚がごっちゃになった音楽というイメージが強いが(バラード王国などとも云われるし)、この作品はそうした台湾ポップス作品でもかなり異色な作品という感じがする。

 なにせシュワシュワ・ノイズ+テクノ・リズムの冒頭、懐かしブリティッシュ・ゴシックを思わせるギター・サウンド、暗鬱なアシッド風味と、まずは「ウッソー」って感じで度肝抜かれる、楊乃文のヴォーカルも、ウェットな台湾スタイルというよりは、どっちかというとこれまた懐かしいエレクトライブ101みたいな、いかにも80年代的な低カロリー・スタイルで、バックのサウンド共々聴いていて、ほとんど台湾って感じがしないのが逆に新鮮。
 更に詳しく書けば、2、4、7曲目は今度はサンディーズか初期のEBTGみたいなアコースティック・サウンド、3,5、8曲目はさながらオール・アバウト・イブかテキサスっぽいドライブするギター・サウンド、6、10曲目はアシッド・テクノ、9曲目はアンビエント・ハウス....とここまで書いてくれば、このアルバムの音楽、わかる人にはわかるでしょう。

 いや、もちろん、やれ台湾だ、日本だ、英国だ、とかいって紋切り型に音楽を定義する必要はないし、そもそも私は台湾の音楽をそんなに網羅的に聴いているワケでもないけれど、やはりこういう音楽が台湾に出てきたというのは、画期的なことではないかと思う。なにしろ、これまで私が聴いてきた台湾ポップスには、ブリティッシュ・ロック指向なんぞ、薬にしたくとも見あたらないなかったから、まるで「ここ10年間のブリティッシュ・ロックを台湾からレトロスペクティブした」みたいなこのアルバム、やはり衝撃的というか、新鮮という他はない。
 
 ということで、台湾ポップスの新しい波を感じさせる1枚。ちなみに本国でも大ヒットしたそうだ。(2000年12月24日)


※ このアルバムがきっかけということはないとは思いますが、これを書いたミレニアムあたりを境に台湾ポップスも大きく変わったようです。2000年に台北に行った時、東京でいったら青山ともいえる西門町界隈では、ハウスっぽいリズムが溢れかえっていて、けっこう驚きました。その時、タワーレコードで思わずジャケ買いして(笑)、帰国して聴いてみたところ大当たりだったのが、このアルバムという訳です。
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