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楊乃文(フェイス・ヤン)/應該

2006年04月04日 00時09分55秒 | 台湾のあれこれ
 個人的には台湾ニュー・ウェイブの象徴的存在ともいえるフェイス・ヤンですが、これは2001年に出た第3作。新しい作品だったと思っていましたが、一聴した後、いつかしっかりと聴こうと思っていて、もう5年も過ぎてしまい、既に第4作も出てしまいました。この作品、どうして第1作や第2作のような愛聴盤にならなかったかといえば、第1作のギター・ロック的なところ、第2作のアシッド・テクノ的なところが、第3作ではなぜか大幅に後退してしまったように感じたからなんですね。まぁ、あえていえば60年代のシンガー・ソング・ライター的な音楽をやってみたというところなのかもしれなですが、一聴してあまりに伝統回帰みたいな色が強過ぎたように思ってしまったんですね。

 ところが、今回聴いてみたところ大違いでした。確かに1,2曲目はそういう感じなのですが(1曲目はオーケストラ入り、アコスティック・フォーク風)、その後はいつもフェイス・ヤンのペース、やっぱり聴き流しておおまかイメージを固めるというのはよくないです。なにしろ3曲目はギンギンのギター・ロックですし、4曲目はテクノとウェスト・コースト風な開放感の合体、5曲目は第1作っぽいフォーク・ロック路線、7曲目はグランジっぽいギター・サウンドという感じでしたから....。そんな訳なので、全体としては、実はフェイス・ヤンらしいアルバムだったというのは発見でした。9曲目の第1作の冒頭を飾っていた曲と共通するような、哀愁のメロディーとギター・サウンド、漂うようなフェイ・ヤンのヴォーカルの組み合わせはサイコー!。

 それにしても、第3作ともなるとフェイス・ヤンのクールなヴォーカルにもある種風格というか、存在感のようなものが増していています。前2作ではまずは音楽のただすまいの新しさみたいなものが、キャッチーでカッコ良かったりした訳ですが、本作ではむしろ斬新さより、音楽そのものを全面に出して勝負してやろうみたいな意図があったのかもしれません。それ故の1,2曲目だったのかな。いずれにしても、このアルバム見直しました。
 ちなみにこのアルバムの後に出た第4作も、実は既に購入済みなんですが、こうなるとそっちを聴くのも楽しみになってきたなぁ。

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