市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

秋の運動会

2013-10-12 | イベント
毎年楽しみにしている、H幼稚園の運動会。



お母さん手作りの法被がカワイイ!それぞれ工夫が凝らされ、愛情が込められた、世界にただ一つのデザインです。

私も子どもが通っていた当時、一生懸命作ったことを思い出します。
こういう手仕事が得意な人はいいのでしょうが、そうでない私にとってはプレッシャーでもあり、楽しくもあり・・・。





H幼稚園の運動会は、見ていてひと時も目が離せず、ちっとも飽きないんです。
決してピシッと揃っていないし、鼓笛隊などの華やかな出し物もないのですが、いい感じのユルさや子供らしい雑多さが、逆に心地いいんですね。

10月にしては気温が高い日が続いていますが、今日は心配するほどには暑さは感じられませんでした。
通り過ぎる風は爽やかで、開会式から閉会式までしっかり楽しませていただきました。

九州視察を終えて

2013-10-11 | お知らせ
本日夕方、視察から戻ってきました。

視察内容はざっとこんな感じです。

1日目 熊本県合志市 行政評価(市の施策をチェックする仕組み)について
2日目 熊本市    指定管理者制度(民間事業者を含む幅広い団体(指定管理者)に公の施設の管理をゆだねる制度)について
3日目 宮崎市    公共施設の評価と経営方針について


今日訪れた宮崎市では、説明してくださった職員の方が、ご自分の担当する仕事に対して並々ならぬ情熱を持って取り組んでいるということが、そのお話からよ~く伝わってきました。
こういう行政職員に出会うと、たとえ他の自治体でも、ことさら嬉しくなるものなんですよね。
おかげで前向きな明るい気持ちで、気持ちよく視察を締めくくることができました。

お世話になりました各自治体職員の皆さま、ありがとうございました。
この視察の成果を市原市の市政に生かせるように、また明日から頑張ります!


ちょうど通りかかった宮崎県庁舎前でパチリ。
近くの土産物店では、東国原前知事の退任以降、売り上げが半分以下に減ってしまったのだそうです(^_^;)。


熊本城の石垣の迫力に圧倒されました!


薬物乱用を防ぐために

2013-10-07 | くすり
いきなりですが、問題です。
昨年の薬物事犯者(薬物で捕まった人)の原因薬物、ベストスリーはなんでしょう?

答え:一位 覚せい剤、二位 大麻、三位 有機溶剤 です。

1970年代の初めから90年代の初めごろまでは、若者の「シンナー遊び」などという言葉がよく聞かれたように、ダントツに有機溶剤が多かったのですが、今はほとんど少なくなりました。
理由は、他の薬物が手に入りやすくなったから。今では、シンナーを吸っていると馬鹿にされる(?)くらいなのだそうです。


これは、昨日幕張で行われた学校薬剤師会研修会の講演内容の一コマです。

テーマの一つが、「学校薬剤師が知っておくべき薬物乱用の現在」で、これがとても興味深いお話だったんです。

演者の国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の和田清先生


先生は、「今は、捕まる人たちよりも、捕まっていない人たちが使っている薬物が大問題」と続けました。
薬物による精神疾患患者の原因薬物のベストスリーを見ると、それがよくわかります。

一位 覚せい剤、二位 脱法ドラッグ 三位 睡眠薬

これはショッキングですよね。
覚せい剤はともかく、脱法ドラッグが急浮上し、しかも三位は情けないことに処方薬なんですよ。

最近の薬物乱用の特徴は、「捕まる薬物」から「捕まらない薬物」へ。そんな傾向が、はっきりと現れているのだそうです。

始まりは、1998年ごろ。
「マジック・マッシュルーム」などという、干からびたシイタケのようなものが「観賞用植物」として堂々と売られていました。
対象薬物を規制しても、化学構造式の一部をちょっと変えただけで規制を逃れ、栄養剤、お香、アロマなどと称されて次々と出回るようになりました。
現在は「脱法ハーブ」などとさらにマイルドな名称になって、見た目も本当にハーブのようなのですが、これがマイルドなんてとんでもない、れっきとした「毒物」なんです。

和田先生曰く、「大麻や覚せい剤の方がまだマシ」なのだそうです。
なぜなら、脱法ハーブは薬理作用が不明で、何がどのくらい混ぜられているのかも全く分からないから。
中には、「依存症が起きる間もないくらい」のいきなりの急性中毒症状で、命の危険にさらされるケースも決して少なくないのだそうです。

サルを使った薬物依存の実験があります。
最初は、サルがレバーを1回叩くと薬物がサルに注入される。次は2回叩くと注入。次は、倍の4回叩くと注入。
次は8回、16回、32回・・・と、だんだんレバーをたくさん叩かなければ薬物が注入されないようにしていくと、サルは薬物欲しさに何回までレバーを叩くようになるのか?という実験です。
その結果、ニコチンは1600回、モルヒネは6400回。コカインはなんと12800回も叩き続けるのだそうです。
想像してみてください。
飲まず食わず眠らずに、ただコカイン欲しさに12800回もレバーを叩き続けるサル。
もちろん体力的にも限界がきますし、薬物の影響で心臓も弱ります。結果的に、心臓発作で死ぬまで叩き続けるのだそうです。

人間の薬物依存の姿も、これに重なります。

薬物経験者は、中学生の頃から始める人が少なくないのだそうです。
現在、学校の学習指導要領では、小6、中3、高1で薬物乱用防止教育を受けるようになっています。
脱法ハーブのような正体がわからないシロモノを体内に入れるという愚かな行為は、絶対にしてはダメ!ということを、子供たちにしっかりと伝えなければなりません。

ここで学校薬剤師の出番です。
学校薬剤師が薬物乱用防止教育に関わるケースが、近年多く見られるようになってきました。
また、こうした薬物に限らず、医薬品全般に関する適切な知識を子供たちに伝えることも、これからの学校薬剤師に求められている、とのことでした。


別の講演では、文科省のスポーツ・青少年局 学校健康教育課の北垣邦彦氏から、「顔の見える学校薬剤師」を目指してほしい、とのお話もありました。
飲料水や空気などの環境検査だけではなく、子供や職員の中に入って専門家として知識を伝えていくことが期待されています。

正直、何もわからず引き受けた学校薬剤師の任務ですが、こんなにも奥が深かったのですね。とても考えさせられました。
その他の講義も、それぞれわかりやすく参考になるものばかりでした。「参加してよかった」と心から思える研修会でした。

八幡と辰巳台

2013-10-06 | イベント
急にぐっと涼しくなって、秋らしい気候になりましたね。外に出ると、キンモクセイの甘~い香りが鼻をくすぐる今日この頃です。
実はこの間まで、暑かったせいなのか(?)、議会で緊張感があったせいなのか(?)、食欲が落ちてしまい閉口していたのですが、この頃やっとお腹がすくようになって、ちょっとホッとしています。
どうせ食べるなら、「あ~、お腹がすいた!」と言っておいしく食べたいですものね。

ただし、夏バテと同様、秋バテというのもあるそうなので、そこは要注意です。
夏に冷たいものばかりを食べて消化器が弱ったところに、秋になって食欲が出て急に脂っこいものをたくさん取ることで、消化器のダメージがさらにひどくなることが原因なのだそうです。
皆さんもお気を付けくださいね(^^)。


さて、10月は行事の多い時期でもあります。

こちらは、飯香岡八幡宮で本日開催された「八幡宿祭2013」。


そして、隣の八幡公民館で開催された文化祭




今年は公民館が設立されて65周年ということで、戦前の八幡地区の映写会や、八幡地区ゆかりの文化人の作品、古文書や写真の展示など、65年の歩みを振り返ることができる特別展が同時開催されていて、とても見ごたえがありました。

年代順に並べられた写真。ご年配の方が懐かしげに話をしながら見入っていました。


「八幡町大観」。昭和初期のころの八幡地区の様子です。

このころは、公民館のすぐ傍までが海だったんですね~。

公民館ロビーの見事な天井画は、山口達画伯「四季の花」。


設立当時の昭和23年、2000人規模が収容できる公民館は、日本ではとても珍しかったのだそうです。
以来65年間、八幡住民の生活のシンボルとして、戦後のまちの発展や文化の振興を担ってきたのですね。

この間の飯香岡八幡宮の例大祭といい、今日の文化祭といい、私にとっては正直驚きの連続でした。
八幡に住んで7年目になりますが、今まで自分の住んでいるまちの歴史など、知る機会も全くなかったのです。
知ることで、地域への誇りと愛着が一層増すものなんですね。
今後もこのような機会にもっと触れていきたいと思いました。


さて、もう1か所、辰巳台の中央公園で開かれたこちらは「ラベンダーマルシェ」。

オシャレな名前で、なんだかうウキウキしてきますよね(^^)。
辰巳台地区まちづくり協議会の皆さんによる、手作り感あふれる楽しいイベントです。



山本友子さんもウキウキと古着を物色中。。
「小沢さん、これ、私に似合いそうじゃない? あら、300円ですってよ!」


私も、手作りのポーチやら石鹸やら無農薬の果物やら、ついつい財布のひもを緩めてしまいました(^_^;)。

辰巳台は、高度成長期に進出した臨海部企業の従業員のための住宅地として開発されました。八幡と比べればまだまだ歴史の浅いまちです。
でも、若いまち独特の寛容さや勢いに溢れていて、私は子育て時代にここで過ごしたこともあって、このまちも人々も大好きなんです。


八幡と辰巳台。距離にすれば車で10分とかからないほど近いのですが、全く違った雰囲気を持っています。
コミュニティーって、奥が深くて、面白いものですね。

複合汚染から子どもを守ろう

2013-10-02 | 環境
昨日、船橋で開かれた講演会
日常にひそむ有害物質から身を守るには ~あなたと、あなたの大切な人のために~」
講師は、そよかぜクリニック院長 北里大学名誉教授、宮田幹夫先生です。



先生は長年にわたり、化学物質過敏症の治療や研究に携わってこられました。
ちょっと専門的でショッキングな内容でしたが、穏やかな語り口でわかりやすく噛み砕いて教えていただいたので、最後まで集中して聞くことができました。

日常にひそむ有害物質とは・・・
例えば殺虫剤、消臭剤、床ワックス、人工甘味料、防腐剤、タバコの煙、インク、柔軟剤、排気ガス・・・などなど、挙げればきりがないほど私たちの暮らしを取り巻いている化学物質や電磁波のことを指しています。

日本では一般的に、これらの大量摂取による急性中毒作用はともかく、微量または複合摂取による人体への影響は全くと言っていいほど研究が進んでいないのが現状です。
しかしこの分野の認識は海外では常識のようです。

わかりやすい例では、
米国の生殖医療学会で発表された携帯電話の使用時間と精子についての研究。
通常、精子数は1ミリリットルあたり約8600万、そのうち正常な精子は40%を占めているのが平均的なのだそうですが、
携帯電話の使用時間が長くなるにつれてその値は減っていき、一日4時間使用で精子数は5000万/ml、正常な精子の割合も18%と激減するのだそうです。

こういうのって、細胞分裂が盛んなところが一番影響を受けやすいんですよね。
電磁波や化学物質だけでなく、放射線や抗がん剤にも同じことが言えるのですが、影響を受けやすいのは、細胞でいえば生殖細胞など。そしてヒトでいえば、成長過程にある子どもや胎児なんです。

従って、子供や妊婦に対し携帯電話の使用規制や勧告を行っている国は多いのですが、日本ではなぜかその手の政策は手つかず。
宮田先生は講演中何度も「日本は子供を大事にしない国」とおっしゃっていました。
ご自身で独自に数多くの子供の症例や実験を積み重ね、警鐘を鳴らし続けている先生の、日本社会に対するもどかしさがとても伝わってきて、何ともやりきれない思いがしました。


講演終了後、一緒に聞いていた山本友子さんと、宮田先生にご挨拶に行きました。
今度は市原市にぜひいらしてください、市原市民にも先生のお話を聞いてもらいたいのです、とお伝えして快く了承していただきました。

先生のお話の中には、化学物質の危険性だけではなく、どうしたらそのリスクを少しでも減らすことができるか、というヒントもたくさん散りばめられていたんです。
ヒントその一は、抗酸化作用のあるビタミンCをたくさん摂ること。
その続きは、ぜひご自身の耳で確かめていただければと思います(^^)。

ぽれぽれ、生きていこう

2013-10-01 | 障がい者
辰巳台東通り沿いにある、『地域活動支援センター ぽれぽれ


先日、辰巳台地区社協の障害者支援部会準備会の皆さんと一緒に、勉強のために訪れました。
案内してくださったのは、『ぽれぽれ』所長の辰巳さんと、元職員のSさんです。

地域活動支援センターとは、障害者の日中の社会活動の支援(創作や作業など)を行っているところです。
現在は障害者自立支援法を受けて社会福祉法人九曜会の傘下となっていますが、
その前身は1999年、辰巳台に住む障害児の母親たちが中心となって始めた小さなリサイクルショップでした。

実は当時、辰巳台に住んでいた私も、幼い子供たちを連れて時々お邪魔していました。
Sさん手作りのケーキをいただきながら、ほっと一息ついて長男の子育ての悩みなどを話していた頃が、懐かしく思い出されます。

現在は、この通り。


市内全域から毎日20名の方が通ってきて、ダイレクトメールの封入やメール便配達、介護施設の清掃などの仕事を請け負い、9時半から16時まで黙々と作業を行っています。

化粧品サンプルの封入作業。少しでも曲がっていると真っ直ぐ入れなおしたりして、仕事はビックリするほど丁寧・正確です。


工賃は歩合制で、ひと月に一人平均約1万4千円だそうです。
訪れた日はちょうどお給料日で、一人ひとり電卓で確かめながら受け取っていました。



一人の方に、「何に使うんですか?」と聞くと、
「電車に乗るのが好きだから、電車に使う」と嬉しそうに答えてくださいました(^^)。

景気の低迷で、このような福祉事業所に仕事を回してくれる企業は決して多くはなく、どこも仕事をもらうのに苦労しているのですが、ここ「ぽれぽれ」は、職員が嬉しい悲鳴を上げるほど仕事の依頼が引きも切らないのだそうです。
その理由を尋ねると、
「受注量の多さ(まとめてたくさん受ける)、正確さ、納期を守る。それで企業から重宝がられているのでしょう」
とのことでした。

元職員のSさんは、最初は「『ぽれぽれ』で仕事に慣れ、何年か経ったらなるべく一般就労へつなげよう」との思いで始めたのだそうですが、
最近は「一般就労がすべてなのか? 今のこのストレスのない作業場で、企業の仕事の一部を請け負って働くこともまた、ある意味立派な社会参加ではないか」と思うようになったとおっしゃっていました。
この言葉にはとても考えさせられました。

こういう単純作業は、健常者よりもだんぜん障害者のほうが得意なんです。しかも、長時間でも嫌にならない。楽しいんですね。
「ぽれぽれ」の利用者の皆さんの表情も、とても引き締まっていて生き生きと輝いていました。
スワヒリ語で「ゆっくり」という意味の『ぽれぽれ』。
ゆっくりでも着実に辰巳台に根を張って、障害者やその家族の心の支えになっている場所です。

皆さんの応援が励みになっています


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