昨日は市民ネットの福祉部会の企画で、『生活クラブ風の村 重心通所さくら』の視察のために、佐倉市へ。
今年7月にオープンしたばかりの同施設は、重症心身障害者のための福祉事業所です。
「子どもの学校卒業後の居場所がない」という『NPO法人さくらクローバーの会』(保護者の会)の要望で誕生し、現在、登録者は20名。毎日4名から8名が利用しています。
職員は1対1で対応し、きめの細かいケアができる体制をとっているのが大きな特徴の一つです(通常、同様の施設は利用者3人につき職員1人)。
所長の竹内さんに案内していただきました。
こちらは、女性用の部屋です。
壁際は、初めから車いすを置くことを想定して上部に戸棚を設けてあります。
合理的ですよね。
床暖房は入れてないのですか?という質問に、
「床に寝かせると頭も暑くなってしまうので、床暖房はダメなんです」
との説明が。なるほど、ほとんど立ち座りで過ごす私たちの感覚で考えてはいけないんですね。
そういう意味で特に感心したのが、トイレです。
アレ?なんで便器が向こうを向いているの?逆でしょ?と思いますよね。
でも、車いすで入ることを考えると、そのまま椅子から平行移動し、用を足したらまた平行移動で車いすに戻ってバックさせればいいだけなのです。体や車いすを全く回転せずに済んでしまうという、まさに目から鱗の発想です。
こちらは別のタイプのトイレです。
まずベッドに寝かせて、マットの一部を上げれば・・・
この通り、体を支えながら用を足すことができます。
その他、隅々までとことん利用者の立場に立った設計が施されていて、メンバー一同感動しきりでした。
設立にあたり、障害当事者はもちろん、設計士、市の福祉課、ドクター、特別支援学校の先生も交えた協議会が、2年間にわたって何度も開かれたのだそうです。
男性の部屋では、皆でこれから成田山に出かけるという事で、パソコンで検索して計画を練っていました。
利用者も職員も、和やかにワイワイと楽しそう!
オープン当初、
「社会の役に立たない障害者のために、こんなにお金をかけて立派な施設を建てる必要があるのか」
という声も聞かれたのだそうです。
竹内所長は、
「でも、彼らは社会にとってなくてはならない存在なのです。彼らに関わった人間は、日々命に向き合っている彼らから、生きる価値や生命の意味を教わるのです」
と言葉に力を込めました。
従って、職員は看護師などを除いて特別な資格は求めず、むしろ今まで障害者と接した経験がないという人物を採用。
最初は戸惑っても、先入観なく毎日利用者と接することで、どんどん彼らを理解していくのだそうです。
「彼らは『寝たきり』ではない、周りが『寝かせきり』にしているだけ」
という言葉が、とても心に残りました。
今年7月にオープンしたばかりの同施設は、重症心身障害者のための福祉事業所です。
「子どもの学校卒業後の居場所がない」という『NPO法人さくらクローバーの会』(保護者の会)の要望で誕生し、現在、登録者は20名。毎日4名から8名が利用しています。
職員は1対1で対応し、きめの細かいケアができる体制をとっているのが大きな特徴の一つです(通常、同様の施設は利用者3人につき職員1人)。
所長の竹内さんに案内していただきました。
こちらは、女性用の部屋です。
壁際は、初めから車いすを置くことを想定して上部に戸棚を設けてあります。
合理的ですよね。
床暖房は入れてないのですか?という質問に、
「床に寝かせると頭も暑くなってしまうので、床暖房はダメなんです」
との説明が。なるほど、ほとんど立ち座りで過ごす私たちの感覚で考えてはいけないんですね。
そういう意味で特に感心したのが、トイレです。
アレ?なんで便器が向こうを向いているの?逆でしょ?と思いますよね。
でも、車いすで入ることを考えると、そのまま椅子から平行移動し、用を足したらまた平行移動で車いすに戻ってバックさせればいいだけなのです。体や車いすを全く回転せずに済んでしまうという、まさに目から鱗の発想です。
こちらは別のタイプのトイレです。
まずベッドに寝かせて、マットの一部を上げれば・・・
この通り、体を支えながら用を足すことができます。
その他、隅々までとことん利用者の立場に立った設計が施されていて、メンバー一同感動しきりでした。
設立にあたり、障害当事者はもちろん、設計士、市の福祉課、ドクター、特別支援学校の先生も交えた協議会が、2年間にわたって何度も開かれたのだそうです。
男性の部屋では、皆でこれから成田山に出かけるという事で、パソコンで検索して計画を練っていました。
利用者も職員も、和やかにワイワイと楽しそう!
オープン当初、
「社会の役に立たない障害者のために、こんなにお金をかけて立派な施設を建てる必要があるのか」
という声も聞かれたのだそうです。
竹内所長は、
「でも、彼らは社会にとってなくてはならない存在なのです。彼らに関わった人間は、日々命に向き合っている彼らから、生きる価値や生命の意味を教わるのです」
と言葉に力を込めました。
従って、職員は看護師などを除いて特別な資格は求めず、むしろ今まで障害者と接した経験がないという人物を採用。
最初は戸惑っても、先入観なく毎日利用者と接することで、どんどん彼らを理解していくのだそうです。
「彼らは『寝たきり』ではない、周りが『寝かせきり』にしているだけ」
という言葉が、とても心に残りました。