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市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

複合汚染から子どもを守ろう

2013-10-02 | 環境
昨日、船橋で開かれた講演会
日常にひそむ有害物質から身を守るには ~あなたと、あなたの大切な人のために~」
講師は、そよかぜクリニック院長 北里大学名誉教授、宮田幹夫先生です。



先生は長年にわたり、化学物質過敏症の治療や研究に携わってこられました。
ちょっと専門的でショッキングな内容でしたが、穏やかな語り口でわかりやすく噛み砕いて教えていただいたので、最後まで集中して聞くことができました。

日常にひそむ有害物質とは・・・
例えば殺虫剤、消臭剤、床ワックス、人工甘味料、防腐剤、タバコの煙、インク、柔軟剤、排気ガス・・・などなど、挙げればきりがないほど私たちの暮らしを取り巻いている化学物質や電磁波のことを指しています。

日本では一般的に、これらの大量摂取による急性中毒作用はともかく、微量または複合摂取による人体への影響は全くと言っていいほど研究が進んでいないのが現状です。
しかしこの分野の認識は海外では常識のようです。

わかりやすい例では、
米国の生殖医療学会で発表された携帯電話の使用時間と精子についての研究。
通常、精子数は1ミリリットルあたり約8600万、そのうち正常な精子は40%を占めているのが平均的なのだそうですが、
携帯電話の使用時間が長くなるにつれてその値は減っていき、一日4時間使用で精子数は5000万/ml、正常な精子の割合も18%と激減するのだそうです。

こういうのって、細胞分裂が盛んなところが一番影響を受けやすいんですよね。
電磁波や化学物質だけでなく、放射線や抗がん剤にも同じことが言えるのですが、影響を受けやすいのは、細胞でいえば生殖細胞など。そしてヒトでいえば、成長過程にある子どもや胎児なんです。

従って、子供や妊婦に対し携帯電話の使用規制や勧告を行っている国は多いのですが、日本ではなぜかその手の政策は手つかず。
宮田先生は講演中何度も「日本は子供を大事にしない国」とおっしゃっていました。
ご自身で独自に数多くの子供の症例や実験を積み重ね、警鐘を鳴らし続けている先生の、日本社会に対するもどかしさがとても伝わってきて、何ともやりきれない思いがしました。


講演終了後、一緒に聞いていた山本友子さんと、宮田先生にご挨拶に行きました。
今度は市原市にぜひいらしてください、市原市民にも先生のお話を聞いてもらいたいのです、とお伝えして快く了承していただきました。

先生のお話の中には、化学物質の危険性だけではなく、どうしたらそのリスクを少しでも減らすことができるか、というヒントもたくさん散りばめられていたんです。
ヒントその一は、抗酸化作用のあるビタミンCをたくさん摂ること。
その続きは、ぜひご自身の耳で確かめていただければと思います(^^)。

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