消費者の要望に応えて
JA北魚沼では今年度から早期田植えに取り組むことになり、4月18日には早生品種である「こしいぶき」の田植えが魚沼市一日市で行われた。
早期田植えは、「早く魚沼米を食べたい」という消費者の要望に応えて初めての試みとして取り組まれることになった。
この日田植えを行ったのは同市一日市の農事組合法人「一日市ひかり農産」(桜井元雄組合長)。同組合では今まで「こしいぶき」の田植えは5月10日頃に行っており、3週間ほど早い田植えとなった。
田植えが行われたのは一日市地内の20アールの水田。26年産米の田植え開始イベント「JA北魚沼米出陣式」と銘打った田植えには同組合やJAなどの関係者が集まり、組合員10人ほどが水田に集まり豊作祈願を行った後、一人が一株ずつ苗を手植えして作業を開始した。
桜井組合長が田植え機に乗り込み、関係者が見守る中長さ15センチほどに育った「こしいぶき」の苗を次々と植えていった。
同組合ではこれまでに4月29日に田植えをしたことがあるが、この時期の田植えは初めて。「気温も上がってきているので心配していない。魚沼はコシヒカリがおいしいと言われているが、さらに色々なことに取り組みおいしい米を届けられるよう努力したい。農家もチャレンジが必要」と桜井組合長。この日植えられた「こしいぶき」は8月下旬には収穫され、首都圏でのPRイベントで販売されるほか、地元のJA直売所でも扱われる予定。また、同JAでは今年、コシヒカリの早期田植えにも取り組むことにしている。