生産拠点を長岡工場に集約
アルプス電気株式会社磁気デバイス事業部(本拠地=長岡
市高見・従業員数1168人)は、長岡市と魚沼市の2ヶ所に
分かれている国内開発・生産拠点を長岡市1ヶ所に集約し、
今年12月までに魚沼市小出島の小出工場を休止する意向
を、5/7に魚沼市に伝えた。同日、栗山年弘取締役事業
部長らが魚沼市を訪れ、星野市長に文章で伝えたもの。それ
によると同事業部はこれまで、HDD用の情報読み取り・書き
込み部品であるGMRヘッドを主要製品として開発製造してき
たが、3/15にヘッド事業にかかわる設備・特許権・ノウハウ
等の知的財産権を譲り渡すことでTDKと基本合意。新事業に
経営資源を集中すべく検討してきた結果、各種センサ・オプト
部品、プリンタ用ヘッドや新たな材料応用部品を今後の製品
の柱とすることを4月末までに決定しこれら新事業での生産の
効率を上げ、競争力をさらに高めるために生産拠点の集約が
必要だと判断した、としている。星野市長はこのことを8日開か
れた市議会産業建設委員会に報告「大変残念であるが、企業
側の今の経営内容からしてどうしようもないようである。今年一
杯かけて小出の260人を長岡工場にそっくり移動する方向で、
従業員に話をするということであった。一時も早く、今ある小出
工場を操業再開できるようお願いした」と述べた。