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自主防災シンポジウム

2015-02-01 | '15魚沼市のニュース

中越地震の教訓を今後に


「自主防災シンポジウム」が1月25日、魚沼市地域振興センターで開催され、地域から約200人が参加した。
 シンポジウムは新潟県と魚沼市が開いたもので、まずNPO法人にいがた災害ボランティアネットワーク事務局長の李仁鉄さんが「地域の力で地域を守る!~中越大震災、東日本大震災の教訓と最近の豪雨被害を踏まえて」と題して講演した。
 この講演で李さんは「阪神淡路大震災で助けられた人の多くは、救助のプロではなく、その場にいた人から助けられています。プロから助けられたのは1・7%。災害が大きくなると公的なものでは助けに行くことができなくなる。災害を起こさないようにすることはできないが、まず起きる前の取り組みを進めておいて、起きた時の対応を一緒にやらなければならない」と自主防災の重要性を強調。
 災害時の活動については「時間の流れで求められることが変わってきます。時間がたってからの困りごとは目に見えにくい。一週間に1回の声掛けやお茶会など、外に出て人と交わる機会をつくることも必要。ボランティアが活動するためには被災者から何をしてもらいたいかの声を出してもらうことが必要です」など災害時のボランティア活動について話した。
 この後のパネルディスカッションでは「中越大震災の経験を踏まえ」がテーマに下村長吉さん(竜光区元役員)、小玉晃さん(新道島区元役員)、桑原雄一郎さん(一般社団法人魚沼青年会議所OB)、佐藤惣一さん(社会福祉法人魚沼市社会福祉協議会元事務局長)、下村耕平さん(同事務局長)の5人のパネリストが新潟県中越地震の経験を語った。
 震災時に災害ボランティアセンターを立ち上げた桑原さんは「立ち上げが遅かったので、片づけのお手伝いだけをやった。出来なかったことはたくさんあり、早く立ち上げれば色々なことができたと思う」と振り返り、震災の教訓として下村耕平さんは「中越地震の際にはボランティアというものに慣れていなかった。ボランティアにも色々な想いの人がいるので、その辺も考えてやらないと十分な活動ができない」と話していた。


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