沿線住民らへの説明会開く
JR只見線の柿ノ木駅が今年3月をもって廃止されることになり、地元関係者への説明会が1月15日、魚沼市地域振興センターで開かれた。
説明会には市内の観光関係者や只見線沿線の活性化に取り組んでいる「だんだんどーも只見線沿線元気会議」の会員など約30人が集まった。
説明会ではまず、魚沼市観光協会の三友泰彦会長が「本日は観光関係者、沿線の住民の皆さん、コミュニティ協議会の皆さんに集まっていただき、これから経緯や今後について説明を聞いていただきます。限られた時間ですが、質問や要望がありましたら意見交換をお願いします」とあいさつ。魚沼市企画政策課の酒井修課長から、昨年4月にJR東日本から柿ノ木駅廃止の意向が伝えられたことや、その後の新潟支社との話し合い、昨年11月のJR東日本本社への廃止撤回の要望を行ったこと、12月に入広瀬地域意見交換会を開き、区長にJR東日本新潟支社から説明があったことなど、これまでの経緯が説明された。
この後はJR東日本新潟支社総務部企画部の高橋昌行部長が「柿ノ木駅は昭和26年3月から鉱石の採掘のための仮乗降場として開設され、62年に国鉄民営化でJR東日本に移行し、その時に常設駅となりました。その後時代とともに利用するお客様がだんだん少なくなり平成25年3月のダイヤ改正で定期列車が通過する臨時駅となりました」と柿ノ木駅の経緯を説明するとともに、只見線の利用状況、柿ノ木駅の乗車人数の推移などを示し「鉄道として運営の厳しい只見線を維持していくためには駅のスリム化など運営経費の削減に努めていく必要があります。柿の駅のホーム、駅舎は老朽化が進んでおり維持管理も大変。併せて只見線沿線は県内でも有数の豪雪地帯であり、柿ノ木駅のホームを撤去することにより効率的な除雪を行うことができることから今年3月14日のダイヤ改正で廃止させていただきたい」と説明し理解を求めていた。