大平市長らが年頭のあいさつ
魚沼市では、市内の行政機関、企業、団体等の関係者が一堂に会し、新年のあいさつを交換する「新年賀詞交換会」を1月5日、魚沼市地域振興センターで開催した。
賀詞交換会は、従来慣例となっていた個人宅や庁舎、事務所等への新年あいさつの簡素化のため魚沼市では平成23年から開かれているもので、主催は市、市議会、市商工会連絡協議会。行政機関、企業、法人、地域嘱託員など約340人が出席した。
会では大平悦子市長が「本年6月に魚沼基幹病院が大和地域に、また市立小出病院が開院します。およそ15年の歳月を経て、ようやく高度医療を含めて地域完結型の医療体制が実現します。その医療体制を維持存続するためには、患者である私たち市民一人ひとりのかかり方が重要であり、そのことが地域医療の支えとなることをご理解いただきながら、引き続き開院準備に万全を期します。人口減少問題は地域間競争や都市間競争を助長することなく、互いに共存共栄できる道を模索することが国家の使命であり政治の道と考えます。懸案の市庁舎再編については、庁舎を造らないとお約束し、この立場を与えていただきました。しかし魚沼市は平成27年以降財政の大きな変革期に突入します。新年度からは地方交付税が段階的に縮減されることもあり、市庁舎など多くの公共施設をこのまま維持することが大変難しくなっています。また、過疎化、高齢化が深刻な状況にあって、防災面、組織の運営面などから市民サービスを向上させるためにも庁舎の建設は不可欠であり、その考えを軌道修正させていただきました。地域の基幹的な資源である農林業の再生と循環型社会基盤を構築するため、現在その取り組みを進めている木質バイオマス発電をはじめ農産物の6次産業化、地域に伝承された豊かな食文化をテーマとした食でつながる元気なまちづくりなど、魚沼市のさらなる成長発展を目指してご臨席の皆様と共に市民一丸となって推進してまいりたい」と年頭のあいさつを述べた後、浅井守雄市議会議長が「平成27年は合併10年を機に地方交付税の特例措置漸減の開始や人口減少社会の到来など、厳しい行財政のかじ取りも必要になってきますが、新小出病院の建設、市役所新庁舎など魚沼市の市民の皆さんと一緒に考え、元気ある地域をつくり上げていく年でもあります。魚沼市議会としましても魚沼市の進展と市民の福祉の向上のため活発な議論を重ね邁進してまいりますので、皆様方のご協力をお願いします」とあいさつした。
来賓の皆川雄二県会議員、魚沼地域振興局の大橋直樹局長のあいさつの後、魚沼市商工会連絡協議会の岡部清太郎会長の音頭で乾杯となり、参加した人たちは和やかに新年のあいさつを交わしていた。