UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

大失言集:「あら、ガソリンが高いというなら電気自動車にお乗りになったら!」など

2018-12-11 01:28:10 | 日記
パリは依然として燃えていますね、このところ土曜日が訪れるたびに、フランスではあちこちでデモの波が押し寄せています。マクロン大統領がガソリン税を引き上げると発表したことで火がついたのです。

このデモの勢いに乗って、高校生たちまでもが大学入試制度改革や授業料値上げに反対のデモを敢行、警察は高校生であっても次々に逮捕しています。デモの波がいつまでも治まらないために、仏大統領はガソリン値上げを一年間延長するなどと表明、鎮火せんとしていますが、デモは依然として続いています。

某日、わが迎賓館でドイツビールを飲みながら、フランスのデモなどについて数人の知人と話しておりました

GGIはぼやきました

「おフランスの市民は元気やなあ・・・でも、日本ではデモは流行らんのなあ・・・私が呼びかけ人の一人になっている脱原発のデモもサッパリ人が集まらん。長期低落傾向を脱することができん・・・」

「原因の一つはやり方がダサいというか旧態然というか・・・・当初、できるだけ《活動家》のみなさんよりは、普通の自由な市民にたくさん集まってほしいと考えて2011年の5月から始めたんですけど・・・はじめのうちは、自分が属する団体やグループなどを示す旗を振りまわすのはできるだけ遠慮してくれとGGIは言っていたんやけれど、時間がたつにつれ、組織やグループの名前が入った旗を高くかかげたがる連中が増えてしまって・・・それにつれて純粋無党派自由市民系の参加者が減っていって長期低落傾向・・・でもなあ、来るものは阻まず去る者は追わず、できるだけ人を束縛しない自由精神に基づいてやっているつもりやから・・・あんまりケチくさい差別的なことをするわけにもいかんしなあ・・・」

そうしましたら、おフランス語がGGIよりはずっと得意な、元彦根城あたりであんみつ姫でもやっていたのではないかと思われる、ときおりわがデモに遠くからやってきて参加してくれるオバサンが申しました

「そうですよ、私はあの組織の名前が入った大きな旗やノボリがイヤなんです、あれでは通りかかる一般市民は引けてしまいますよ。センスが悪すぎます、でも、だから、我慢して、ちょっと離れて参加しているのです、旗のあるほうには近づかないことにしてるのです」

「それは分ってますよ、GGIは十分にわかっております。だからGGIはいつも最後尾でなかなかセンスのよい、イラク戦争のときイタリアを中心にヨーロッパで大流行した虹を意味する七色の旗、つまりレインボーフラッグを持ってブラブラあるくことにしているのです。まんなかにPEACEとだけ記されいる七色の旗、あれはなかなかセンスがよいでせう、ネ・ス・パ?マダム」

と答えましたら、隣にいた美味なるものを食べることを楽しみとしている若き有能弁護士氏が申しました

「ああ、あの七色の旗ですか、あれ、ゲイやホモ、つまり性的少数者LGBTの旗でしょう、あのような旗がGGIさんは好きなんですか?」

「あんたは弁護士のくせにモノ知らんなあ。あの旗とホモやゲイの旗とは似て非なるものです。つまり七色の順番がまったく逆なのです。あのPEACEとだけ書かれた七色の旗は、海外ではどこかの団体や組織などを意味するものではない、誰もが十に掲げることができる旗として知られているのです。でも最近は延々と続き終わりが見えないイラク戦争や中東の戦乱への関心は低下、そのためLGBTの七色の旗のほうが世界的に有名になってしまってるんですよ」

「そうなんですか、でもLGBTの人たちはおそらくPEACEが好きですから似たようなものでせう。GGIさん、こまかいことにこだわるのは体に良くないですよ・・・ところでフランスのデモ、ガソリン税値上げ反対ということは分りますが、火をつけたのは、その発端は、導火線の役割を果たしたのは何だったんですかね」

「それはあの世界を支配している大金融機関ロスチャイルド、その中核銀行のエリート社員で投資屋さんだったマクロン大統領がが大失言をしたからですよ」

「何といったのですか?」

「ガソリン税値上げ反対の連中に向かって言ったのです。《あら、ガソリンが高いというのなら電気自動車にお乗りになったら》」

「何かどこかで聞いたことがあるようなセリフですね」

「そう、あなたはなかなかカンが良がよろしい。そう、あの歴史に名を遺したアントワネットちゃんです、そうなのです、あの生意気ノーテンキで浪費好きの女王、マリー・アントワネットの故事を見習っての発言です」

「ああ、あれですか、家来に《女王様、民はパンにも事欠いております》といわれて《あら、パンがないならケーキを食べればいいじゃない》と答えたというあの話ですね。この失言のおかげで彼女はパリの革命広場で断頭台の露と消えたのですかね」

「う~ん、あのねえ、この失言をしたのは彼女がまだ9歳のころだったいう話もありますので、どうですかね、9歳のまだモノがわかっていないケーキ好きの少女が他意はなく無邪気にいっただけかもしれません。でもねえ、このような失言をする連中があっちこっちにいるのです。わがニッポンにもかつていました」

「小賢しいウソをつく政治家はわんさかいますが、その失言の主は誰ですか?」

「戦後の政治史に残る有名な大失言です。あなたはお若いのでご存知ないかもしれませんが、池田隼人というかつて首相も務めたことがある人物です。彼は《あら、ご飯が食べられないのなら麦飯を食べたら》と言ったのです。たぶん、あなたが生まれる前の話です」

「いつごろの話ですか」

「1950年、敗戦から5年目、GGIが御年9歳のときのことです。当時大蔵大臣を務めていた池田隼人という自民党の政治家です。彼はこの年の12月、その頃は緊縮財政下、不況のうえ米価が高騰していたのですが、参議院予算委員会で《所得の少ない方は麦、所得の多い方はコメを食うというような経済原則に沿ったほうへ持っていきたい》と答弁したのです。

つまり「貧乏人は麦を食え」と言ったのです。なかなか大胆なる思い切った失言でありました」

「そうですかあ・・・ワガママ女王のアントワネットといい、投資屋のマクロンの旦那といい、わが池田隼人といい・・・でもこのはなし、何だかあのアベ坊やの朝御飯問答と似ていませんか?・・・」

「あの朝御飯問答かあ、朝御飯たべたか?と聞かれて、食べてない、パンは食べたけど、と答えを逸らす加藤労働大臣の答弁手法のことですね。これは答えを逸らしてばかりいるアベ坊やの答弁と本質的に同じことや、質が悪い、悪すぎる。民主主義を、議会政治をバカにしてる。まだこれまでに紹介したマクロンや女王様や池田隼人の《大失言》のほうが本音が出ていて正直ですよ、失言は不徳の致すところであっても犯罪ではありません。しかしながら意図的に朝御飯問答を行い駄弁を弄することは民主主義を腐敗させる悪質な犯罪です。逮捕すべきです!弁護士先生さまよ、そう思いませんか?なんならGGIが告発人となりますから訴訟の面倒みてれる?」

「GGIさん、今日はヤケに元気ですね、大丈夫ですか?このシュナップスというドイツの安焼酎にオツムがやられたのではありませんか!」

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

今日の写真は燃えているパリを伝えるテレビの映像を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ

グッドナイト・グッドラック!

日米開戦77年:フランクリン・ルーズベルト米大統領の対日宣戦布告要請演説を読んでみよう・・・

2018-12-09 00:56:45 | 日記
昨日12月8日は太平洋戦争開戦から77年。

でも、GGIが愛読しないけれども購読している朝日新聞、朝刊には12月8日についての記事は皆無でした。あれ、あれ、リッパな朝日さんだなあと思っておりましたら、夕刊の社会面のトップ記事として《餓死を強いた戦争 98歳は恨む》と題された、餓死・病死した兵士たちの遺体の山であった凄惨極まる無謀なインパール作戦で生き残った元日本兵の話が掲載されており、また別のページには大阪の繁華街で女性たちが戦時中の召集令状「赤紙」を模したチラシを配り反戦を訴えたという写真入りであるものの簡単な記事が掲載されていました。

わが天皇による太平洋戦争開始を告げる宣戦布告(詔書)については2014年12月9日の日記でその内容を紹介いたしましたのでご記憶の方もおられることと思います

難しい漢字や古めかしいオーバーな修辞的言辞に満ち満ちているわがエンペラーによる宣戦布告の詔書は、鬼畜米英、八紘一宇、われ、アジアの盟主とならん、大東亜共栄圏を築かん、という、猛々しい内容なものでありました。

昨日、この詔書のことを何となく考えておりましら、そうや、米国でも対日宣戦布告をしていたはずや、その内容はどのようなものであったのだろう・・・

と思いつき、ネットさんに助けてもらいました。その結果、対日宣戦布告(大統領の要請を受けて米議会が発した宣戦布告)の内容は見つからなかったのですが、当時のフランクリン・ルーズベルト大統領が議会に対日宣戦布告を行うよう要請したときの演説全文があるサイトに掲載されているのを見つけました。

上記のサイトによりますと、その前文は以下のとおりとされています


副大統領,下院議長,上院議員各位,下院議員各位

昨日、1941年12月7日—この日は醜行(注参照)の日として生きつづけるでしょう。アメリカ合衆国は、突然かつ意図的に日本帝国の海軍空軍による攻撃を受けました。

合衆国はかの国と平和な関係にあり、日本からの懇願に沿って、太平洋における平和維持を期待して日本政府および天皇と交渉している途中でした。

更に言えば日本の空軍部隊がアメリカ領土のオアフ島に爆撃を開始した一時間後、日本の駐米大使がその同僚を伴ってアメリカの最近の提案に対する公式返答を我が国の国務長官に手渡したのです。

そして、その返答はこれ以上の外交交渉の継続を無意味なものと思わせるように思わせる内容が述べられてはいましたが、軍事攻撃による戦争への警告も示唆も含まれてはいませんでした。

日本からハワイまでの距離を考慮する時、今回の攻撃が何日も前から、あるいは何週間も前から意図的に計画されたものであることは明らかであることが記憶されるべきです。

その間、日本政府は意図的に、継続的な平和への希望へ向けた偽りの声明、表明によって合衆国を欺むこうと努めてきたのです。

昨日のハワイ諸島への攻撃はアメリカ陸海軍に深刻な損害をもたらしました。

私は誠に多くのアメリカ人の命が奪われてしまったことを、深い悲しみをもって皆さんに報告しなければなりません。

加えて、サンフランシスコとホノルルの間の公海上でアメリカ国籍の艦船が魚雷攻撃を受けたとの報告が入っています。

昨日、日本政府はマレー半島にも上陸し攻撃を加えました。

昨晩、日本軍は香港を攻撃しました。

同じく昨晩、日本軍はグアムを攻撃しました。

昨晩日本軍はフィリピン諸島を攻撃しました。

昨晩日本はウェーク島を攻撃しました。

そして今朝、日本はミッドウェイ島を攻撃しました。

つまり日本は太平洋の全域にわたって奇襲攻撃に打って出てきた訳です。

昨日そして本日の出来事はそれら自体が雄弁に主張しています。

合衆国の国民は、既にその意見をまとめ、かつ自国民の安全と自国の安全性それ自体の重要性を十分に理解しています。

陸海軍の最高指揮官として、私は我が国の防衛のためのあらゆる手段を講じるよう命令を下しました。

しかしながら、我が国の国民の誰であれ、私たちに向けられた猛襲の性質を忘れることはないでしょう。

この計画的な侵略行為を克服するのにどんなに時間がかかろうとも、合衆国の国民はその正当性に基づいて、完全な勝利を勝ち取る所存です。

私は、議会および国民の総意を推察し、我が国が最高レベルで自国の防衛を図るべきのみならず、このような悪辣な行為によって再び我が国が危機に晒されるべきではないことを明らかにすべきときであると信じます。

敵は現在しています。

わが国民、わが国土、そしてわが国の権益が重大な危機に見舞われていることに疑いの余地はありません。

我が軍への信頼と、我が国民による自由な意思によって、私たちは必ずや最終的な勝利を獲得するでしょう。

主よ私たちにご加護を。

わたしは議会に対して、1941年12月7日に日本から蒙った謂れが無く卑劣な攻撃を以って、合衆国と日本帝国とが戦争状態に入った旨の布告を宣言するよう要請します。

(おわり)

(注:演説の最初の文章で「醜行の日」とありますが「醜行」の原文はinfany、この言葉は醜行や破廉恥な行為と言う意味もありますが、不名誉、汚名と言った意味もあり、このため「屈辱」とも訳されており、この演説は「屈辱演説」とし知られているという説明も見受けられます。おそらく「屈辱」のほうが適切な訳語ではないかとわたしは思います。その他、日本語としてこなれの悪い訳語が用いられている個所もありますが、意味がわかります)

演説の原文は平易で簡潔な表現の英語で書かれています。GGIが引用したサイトには原文の英語も記されていますので、英語の勉強でもしてみようと思われる方はご覧になってください。

またユーチューブにルーズベルト大統領の議会での演説の映像が掲載されています。映像を見ると、激高することなく、落ち着いた様子で、むしろ淡々と演説しているのが分ります。

みなさん、ルーズベルトの演説を読んでどのようにお感じなるでせうか。昭和天皇の開戦の詔書とはまったく異なる印象をGGIは受けたのですが、みなさんはどうお感じになるのでありませうか・・・

なお、米議会下院では、対日宣戦布告に反対して議員が一人いたとされています。ジャネット・ピカリング・ランキン (Jeannette Pickering Rankin, 1880~1973)という女性議員です。「女は戦争に行けないから、私は他の誰をも戦争に行かせることができない。」と発言して、下院で唯一、開戦・対日宣戦布告に反対しました。彼女はベトナム戦争でも熱心に反戦運動を行っていました。

また、1942年に盧溝橋事件をきっかけに日本が始めた日中戦争では日本は宣戦布告を行っておらず(宣戦布告を行うに際しての国際法的要件に欠いていたために宣戦布告するとこを避けたのです)、そのため「日華事変」あるいは「支那事変」なとと称していましたが、太平洋戦争で米国が対日宣戦布告を行った機会をとらえて、当時の中国の国民党政府(蒋介石)も対日参戦布告を行っています。中国のほかオランダ・ギリシャ・アルゼンチンなど世界40か国の政府が太陽戦争開戦に際して対日宣戦布告を行ったとされています。

今日は他のサイトからの引用ばかりの手抜き記事になってしまいました。どうかお許しください

今日の写真は12月8日なんかボクには関係ないよ、と静かにわが庵のデッキで鎮座しているクロネコ君を撮ったものです。よろしければご覧になってくださいませ。

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

カムカム・エブリボディ・・・ヘンなお菓子に遭遇するの記

2018-12-08 01:51:05 | 日記
GGIは徒歩1分のところにあるスーパーで毎日のように買い物をいたします。買い物がすんだら自動販売機で買った紙コップ入りのコーヒーを手にしながら店内をぶらつくことにしております、別に目的があるわけではありません

毎日、無目的にブラブラブラブラ、まあ,彷徨老人というところでありますが、いずれ彷徨が徘徊へと移行していくのでありませうか・・・・

昨日もブラブラしておりましたら、ヘンなモノに遭遇しました。見切り品のコーナーみたいな売り場で小さな袋に入ったお菓子です。一袋60円なり。値段からしますと小さなお子さま向けのお菓子でありませう。

今日の写真はこのお菓子の袋と中身を撮ったものです。わざわざお見せするほどのものではないのですが、よろしければクリックしてご覧になってくださいませ

袋には大きく書いてあります

《126cm 史上最長 超ひもQ》そして小さく「グミ」と書いてあります。
左下には《コーラ味ソーダ味》、右上には「噛む噛む元気」の文字

《史上最長》には「しじょうさいちょう」、《超》という字には「ちょう」、《Q》という字には「キュー」と振り仮名がふってありますから小さなお子さまのためのお菓子であることは明瞭であります

なんだろう、この《超ひもQ》というのは?と思って袋の裏側を見てみましたらいろんなことがたくさん書いてありました

お菓子の名称は「グミキャンディ」、販売者は「株式会社 明治」、製造所は蔵王食品株式会社(山形県上山市矢来4-2-3)、遠く山形の地からわざわざ湖国にやってきたのですね。《超ひもQ》君、ご苦労さま

でも、《超ひもQ》の意味、気分的に何となく分かないでもないのですが、もう一つはっきりいたしませぬ・・・・きっと、何か子供たちが喜びそうな不思議な感じがするネーミングはないかと大人たちが考えた末の結論でありませう

以下のような説明も書いてありました

「かむちから」は子どもの成長に大切です。明治のグミはおいしく「噛む」をとおして子供たちの元気を応援します

【!注意(ちゅうい)保護者(ほごしゃ)の方(かた)へ】

本品(ほんぴん)は1本(ほん)126㎝を超(こ)える非常(ひじょう)に長(なが)いグミです。お子様(おこさま)がのどに詰(つ)まらせないよう、すこしずつ、よく噛(か)んで食(た)べるよう注意(ちゅうい)してあげてください

この注意書き、保護者の方向けであるのに、漢字にぜんぶ振り仮名がふってあるのにGGIは思わず笑ってしまいました

でも保護者さんたちの大半は、毎日小さなことも世話でたいへんですので、こんな但し書きを読んだりはしないでありませう。

老人ものどに詰まらせる危険がありますので、この指示に忠実に従い、GGIも少し食べてみました。ゴムみたいに弾力があって、なるほど「噛む」力がつきそうであります。でも、どこまでがソーダ味でどこまでがコーラ味なのかは判然としませんでした。美味というよりは何やら奇妙な味でありました

どこかで、「噛む」ことは脳を刺激するので脳の老化防止によい、というようなことを聞いたような気がいたします。

みなさんも「126㎝ 史上最長 超ひもQ」を見かけたらぜひお試しになってくださいませ。

なもあみだぶ、なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

グッドナイト・グッドラック!

福島第一原発の廃炉作業の現状はどうなっている?

2018-12-06 01:51:28 | 日記
今日はどうでもいいナンキンハゼ問題から遠く離れて、どうでもよくない原発についての話です。

原発問題に関心がある人のなかには、大事故を起こした福島第一原発の廃炉作業は現在一体どうなっているのか、どの程度進んでいるのか、果たして廃炉できるのか、それを知るために一度は現場を自分の目で見てみたいと思っている方々も少なからずおられるのではないかとおもいます。

GGIも、動機は多分に野次馬的なものである疑いがありますが、廃炉作業の現場を一度は見たいと思っている一人です。GGIは決してヤジウマが嫌いではありませぬ。ヤジウマ精神を蔑視するものではありませぬ。人々のヤジウマ精神が時には歴史を動かす原動力になるかもしれないからです。

実はGGI、半分ほどはヤジウマ気分で、四年前の夏、知人の車で盛岡を経由して東北太平洋岸を一路南下、もう少しで津波で水没しそうになった東北電力の女川原発などに立ち寄ったあと、福島第一原発を目指したことがあります。でも、残念ながら途中で警察の検問にひっかかってしまい無理やりUターンさせられ福島第一原発に行き着くことはできませんでした。はるか遠くから一望しただけで、まことに残念でありました。ですから、オリンピックなんか見られなくてもどうということはないのですが、福島第一原発の廃炉作業、できるものなら一度見てみたいものだと思っているのです

しかし、現場を見るのは「関係者」ではない一般の市民にとっては容易でない、というか、はっきり申しあげてムリであります。このためメディアは市民のためにもっと継続的かつ精力的に報道に努めるべきではないかと思うのですが、日本のメディアは極めて移り気、あてになりませぬ。最近は断片的にときたま報道されることはあるものの、廃炉作業に関連したニュースはほとんど目にいたしませぬ。これからはオリンピックや万博なんかのニュースが増えることはあっても、アベ君が「アンダーコントロール」と偽証をおこなった福島原発の廃炉作業のニュースが増えるとは到底考えられませぬ。むしろ減る一方でありませう。

などと思っておりましたら、福島第一原発の廃炉作業を克明に記録した写真集が今年の3月に出版されていたことを先日GGIは知りました。

今日の写真はこの本の表紙を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧になってください。

「福島第一原発 廃炉の記録」(撮影:西澤丞、みすず書房、2018年3月刊、本体3200円)という写真集です。

すべての写真について英文の説明が併記されています。英語の題名は
《Decomissioning Fukushima:A Photographer's Journey into the Depth of the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant》です

福島第一原発では事故発生後の2011年6月ごろから当面の応急対策としての汚染水除去装置の設置をはじめとして、廃炉に向けての作業が開始されており、現在は汚染水対策や廃棄物対策と同時に燃料棒取り出しや燃料棒取り出しのための準備作業など、大型の工事を含む様々な作業が同時進行の形で進められています。

燃料棒の取り出しがおわったら、次に待ち受けているのは本格的な廃炉作業、すなわち原子炉内に溶け落ちたデブリと称される危険な核燃料の溶融物の除去、次いで原子炉の解体作業に取りかかることになります。デブリの除去や解体作業には30年~40年を要するとされています。現在、次の段階のこれらの作業に備えてロボットの開発などが行われていますが、どのように行うのか科学的にも技術的にも未知の世界です。

廃炉の現場を撮影したのは科学や工業の現場を撮ることを専門としている西澤丞(にしざわ・じょえ)という写真家です。撮影期間は2014年~2017年の3年間。150点余のカラー写真が掲載されています。この写真集、今も毎日数千人の人々が働いている廃炉作業の現場を撮った唯一のものとされています。

この写真集を発表した写真家の西澤氏は、その序文で以下のように述べています。

「自分にできることは、何なのか。湧き上がってくる自分自身への問い。事故後、時間がたっても不鮮明な写真しか発表されないことへの疑問。誰もやらないのであれば、自分がやるしかないという使命感。それらに対する答として2014年7月から現在まで撮影を行っている。撮影にあたっては、現場の目線で撮った記録写真を残したいと考えていただけで、写真集としてまとめるつもりはなかったが、実際の現場と人々が持つイメージとのずれが徐々に大きくなっていることや、事故が風化しつつあることを感じ、事故から7年経つこの機会に本としてまとめようと考えた。」

また、撮影は東京電力の協力を得て行われたのですが、この点に関して、「写真の中立性について、問われることがある。この撮影が東京電力を協力によって行われたことを考えれば当然の疑問だが、東電の案内がなければ現場に入れないという条件は誰が行っても同じであり、また福島原発に限らず放射線管理区域では第三者が自由に行動することは許されない。まして放射性物質がどこに存在しているのかわからない状況下では現場を把握している人の案内が不可欠だ」としています。

そして「この写真に関して私は何らかの意見を伝えることを目的としているのではなく、ただ現場に行けない人に判断材料を提供したいと考えている。原子力発電には、さまざまな考えがあるだろう。しかし福島第一原発の廃炉作業については、どのような形にせよ解決しなければならず、今の現役世代だけでは完了できない課題であることも確かな事実だ。そのためは、できる限り多くの記録を残しておくことも大切だとも考えている。唯一、個人的に伝えたいことがあるとすれば、それは、現場には一生懸命働いている人が大勢いるということ。それだけだ。」と述べています。

東電の許可を得ての撮影であるため、当然一定の限界があると考えることもできますが、この写真家は「撮影において制限を受けているのは核物質を守るための機密事項と個人の特定につながるものだけだ。機密に該当する部分は、テロリスト対策であるので撮影できるはずもない」と記しています。

しかし、それでも、150枚余の写真全体を、一枚一枚眺めていきますと、完全ではありませんが、廃炉作業の現実の全体像を、そして廃炉の作業がいかに困難と危険を伴うものであるかということを、ある程度具体的に理解できるのではないかと思います。

廃炉作業に参加している企業名が掲示されている管理施設の外壁を撮った写真を見ますと、神戸製鋼、IHI(石川播磨島重工)、鹿島建設、日揮、清水建設、三菱重工、KDDI、東芝、関電工、久保田など、日本のさまざまな大手の建設会社、工事会社など約60社、それにフランスの代表的な原子力関連企業であるアレバ社も参加していることがわかり、いかに廃炉作業が大がかりなものであるかが理解されます。

この写真集、福島原発の廃炉作業の現実を捕えた貴重な記録であるというべきでありませう。本屋さんや図書館などでこの写真集を見かけたら、ぜひ一度手に取ってご覧になるようお勧めいたします。

表紙に用いられている写真には以下のような説明が付されています。

「3号機のそばで作業員(写真右下の端に小さく写っている人物)がタングステン入りのベストを着ようとしている。このベストは重量が10kgほどもある装備で、放射線量の高い場所で被曝量を抑えるために使う。着たことがなくても、作業が大変になることは容易に想像できる。(2016年9月30日撮影)」

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・

グッドナイト・グッドラック!

おい、パリは燃えているぞ~、ボクたちも燃えるぞ~!

2018-12-04 01:34:14 | 日記
ナンキンハゼの葉っぱが次々と風に散ります、舞い落ちた葉っぱ君たちはわがガーデンを全面的に占拠して、何やら気勢をあげているようすです、みなさん元気よくさんざめいております

お~い、みんなあ、パリが燃えているぞ~

それがどうした?パリでもたまには火事ぐらいはあるやろ、

おまえ、モノしらんなあ、むかし「パリは燃えているか」という映画があったやろ、二次大戦で負け戦になってヤケクソになったヒットラーが「パリなんか燃やしてしまえ」と命令して、あっちこっちに爆薬しかけたけれどレジスタンスなどが活躍してパリは燃やされずにすんだという映画や、実際にあった話や、そのパリがいま燃えているんや

それがどうした?

あのなあ、オマエもたまには新聞読め!

おれ、新聞なんか読まん、でもスマホでネットはときどき見てるけどなあ・・・

ネットにも出てるぞ、あのなあ、おフランスではいまガソリン税を値上げすると政府が決めたので、市民が大反対、フランス全土はデモの嵐や、11月の半ばには仏全土で30万人、12月1日には13万人がデモや、パリでもデモは大荒れ、車両や建物などが次々に放火されたり、凱旋門が煙に包まれたり、いまパリはいま燃えているのや!

政党や労組が主導したのではなくネットなどを通じて市民が自発的に参加している、70歳の年金生活者も路上に出てる、だからオレたちもGGIのガーデンの中でくすぶっていないで路上に出るのや、道路を占拠するのや、わかったか!オレたちも燃えるんや!いま、湖都は燃えている!華麗なるナンキンハゼの葉っぱで燃えている!というわけや

落ち葉たきで俺たちが燃やされてしまうというのか?

わかってないなあ、なんにも、お前は!

なんかよう分からんなあ、路上を占拠するって、いったい何に反対して占拠するのや?アベ坊やに反対するのかあ・・・あっちこっちでアベさんが嫌いな市民はたくさんいるみたいやけど、このジャポンでアベ坊や反対のデモで全国的に盛り上がったという話は耳にしないけどなあ、このおジャポンでは、沖縄以外ではデモは流行らん、

そうや、日本は先進国で一番のデモ不毛地帯や、あのGGIのオッサンたちが湖都で月に一回やっている原発要らんデモ、閑古鳥でさえ敬遠するぐらいの寂し~い寂し~い哀れなデモですよ、たったウン十人、四捨五入したらゼロになってしまうくらいの参加者しかおらん

あんなオッサンのことなんかほっとけ、とにかく何でもええのや、何でもエエから、オレたちナンキンハゼの華麗なる落ち葉が濡れ落ち葉同然の市民に代わって、その典型であるGGIのオッサンに代わって、燃えるんや、道路を占拠するのや

なんかよくわかんないけど、それならボクたちは燃えているパリに付和雷同しろ、ということなの?要するにそういうことでせう?

そういうことや、付和雷同するのや、積極的かつ戦略的に付和雷同して、湖国の市民を目覚めさせるのや、湖国のまん丸顔のくせに三日月と名乗っている知事は600億円もかけて国体やるといったり、いったん中止になったダム建設の計画に秋波を送ったり、なんやかんやもっともらしいことを言いながら結局は福井の原発再稼働を認めたり、大臣経験がある元自民党の国会議員にソンタクしたり、いろいろ湖国にもインチキ話がてんこ盛りやろ、それにGGIのオッサンの後輩である湖都の女性市長も「湖都ジュネーブ構想」などというアホな計画を打ち上げているやろ、それなのに湖国の市民は惰眠を決め込んでいるのや、あいつらは惰民や、だからオレたちが道路を占拠して・・・

お言葉ですけどねえ、あのなあ、オッサン、理屈が多い、多すぎる。理屈大安売りや、要するにオッサンが言いたいのは、このGGIの狭苦しい庭から広々とした大通りに出て伸び伸びと風に舞いたいということやろ!だいたいなあ、路上を占拠するのに理由なんか要らんのや、パリが燃えていようがいまいがどうでもええのや、さあ、みんな、理屈抜きで行くぞお!ワレワレは徹底して理屈抜きで道路を占拠するぞお!何が何でも理屈抜きで占拠するぞお!行くぞお!エイエイオー!

今日の写真は元気いっぱいに道路占拠に向かうナンキンハゼの葉っぱ君たちを撮ったものです。よろしければクリックしてご覧になり、葉っぱさんたちにエールを送ってやってくださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!