UGUG・GGIのかしこばか日記 

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スーパー・デュー・プロセス:米国における死刑判決に関する法的手続き

2015-06-26 02:17:17 | 日記

昨日、上川陽子法務大臣が昨年10月に就任してから初めて死刑を執行したことをお昼のNHKニュースがごく簡単に報じておりました

 2014年現在、世界で140カ国が死刑を法律上あるいは事実上廃止しており、死刑制度が未だに存在している国は58カ国、このうち、2014年に実際に執行したのはわずか22カ国、世界中でわずか10%に過ぎません

 先進国でいまだに死刑を執行しているのは米国と日本だけです、しかし米国では一昨年までに18の州で事実上死刑が廃止されており、昨年もワシントン州知事が死刑執行停止を宣言、今後も死刑廃止に向けての動きが続くものと思われます、かようなしだいで日本は今や世界の動きに逆行、国際的に孤立しつつあります

 かようなしだいでGGI、お昼のニュースで死刑執行を知ってから、すぐにアベ君と上川法相に、もう日本が野蛮で非人道的な愚かな国であることを証明するだけの死刑執行を止めるよう抗議文を送り、マスコミ諸氏にも知らせておきました

 このたびの執行はちょっと異様なものです、と申しますのは死刑を執行された人物には二人の共犯者がいるのですが、この二人のうち一人は一審も二審も無期懲役、もう一人は一審で死刑、二審で無期懲役だったのです、この二人の刑はすでに最高裁で確定しています、これに対して昨日処刑された人物は一審で死刑でしたが控訴しませんでしたので死刑が確定、その結果、昨日の執行となったのです、しかしこの人物、控訴していたならば無期懲役となっていた可能性があるのです

 米国では死刑は誤審であったならば取り返しのつかない刑罰であるため、死刑判決の適用に当たっては、スーパー・デュー・プロセスと称される非常に厳格な手続きが必要とされています、その手続きの一つとして「死刑判決が下された場合は本人の意思に関係なく自動的に上訴(高裁への控訴、最高裁への上告)が行われなければならない」というルールが存在しています。本人が自分の死刑判決に同意しており上訴する意思がないような場合であっても、念には念を入れ、上級審において慎重に死刑判決を是非を審理しようという姿勢です

 日本でもこのプロセスを導入すべきであるという弁護士さんたちが少数ながらいるのですが、実現には程遠いというのが現実です、このプロセスが導入されていれば昨日処刑された人物は死刑を免れた可能性があります

 法務省が、本人が控訴せずに死刑を受け入れているのだから執行したってかまわないと判断したのであれば、あまりにも安易な判断であるというべきでありませう

 スーパー・デュー・プロセスについては昨年このブログで記したことがありますので関心をお持ちの方は以下のサイトをご覧くださいませ

 http://blog.goo.ne.jp/ugugggi/e/36443aa3e653896b535ada707195f209

今日の写真は本文とは関係ありあせんが、よろしければクリックしてご覧くださいませ

 グッドナイト・グッドラック!

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