UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

年末だから仕事納めに処刑という法務官僚の冷徹非情・・・

2019-12-27 01:46:03 | 日記
昨日12月26日、午後から今年最後の某謀議、そのあと夕方にわが迎賓館で謀議参加者による忘年会という予定をしておりました

まだ謀議までには時間があるなあと思いながら朝刊を眺めていましたら、お昼のニュース、テレビでアナウンサーが何やら言っております

「今日午前、森雅子法相は死刑が確定していた中国人の元専門学校生に対して死刑を執行したと発表しました・・・」

死刑制度に反対しているGGI、一瞬驚いたものの、ああ、やっぱり・・・悪い予感が的中してしまったと思いました。このニュースを見ていましたら、同じくラジオのニュースで知ったという謀議参加予定の知人から電話

「法相は女性だぞ・・・女って恐いなあ・・・」

「まあねえ・・・ところでGGIは今日の予定,急遽変更いたします。これから情報を集めて安倍首相と森雅子法相あての抗議声明文を作って、夕方までにファックスで送りつけ、マスコミ関係にも抗議文のコピーを送ることにします。だから今日の謀議は欠席、忘年会にはなんとか間に合うでありませう・・・」

これまで何度もGGIは死刑に反対であるとこの日記でも明言していますが、その理由はいたって簡単明瞭,すなわち、死刑は日本国憲法第36条に違反しているからです。GGIは妙なヘリクツをこねているわけではありません

《憲法第三十六条:公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる》

条文が意味するところはきわめて明快、なにもあいまいな点はありません。小学生でも理解できます。日本国憲法において「絶対に禁じる」とする規定があるのはこの条項だけです。

死刑が残虐な刑罰に当たらないのであれば、いったいどのような刑罰が残虐であると言うのでありませうか。死刑が残虐な刑罰でないのであれば、この世に残虐な刑罰なるものは存在しません。ですから、この条文に照らせば、現行の死刑制度が憲法違反であることは明らかです

明らかに憲法違反であるのに、1951年(昭和26年)に最高裁が超ヘリクツをこねて、すなわち日本における死刑であるところの絞首刑は残虐なる刑罰に相当しない、したがって憲法違反ではないという、超常識外、超ブラックな判決を下したのです。それ以来70年余にもわたり日本ではこの判決を根拠に非常識がまかり通っているのです。憲法で「絶対に禁ずる」とされている行為が半世紀以上にもわたり堂々とまかり通っているのです。

何という国でありませう。これではとても法治国家であるとは言えませぬ。

ときおり、勇気のある弁護士さんたちが死刑が求刑されている殺人事件の裁判で、死刑は憲法違反であると訴えて頑張るのですが、この最高裁判決を覆すことはできずにいます。GGIは大阪で起きた殺人事件でこの問題に挑んだ弁護さんの話を以前に聞いたことがあります。数百人の首つり自殺者を対象に、その死因などについて医学的な研究を行った実績を持つドイツの法医学者を証人にまねいて、絞首刑がいかに残虐なものであるということを実際の研究データを用いて証言してもらったのですが、憲法違反の判決を得ることができなかったとのことでした。

昨日の死刑は十分に予想されたものでありました。法務省が年末、仕事納めの寸前に死刑を執行することが少ならずあるからです。昨年も12月27日、仕事納めの前日に死刑を執行しました。ですから、GGIはここ数日が危ないなあと思ってはいたのですが、見事に予想が的中してしまったというわけです。

昨日執行されたのは中国人でした。この人物は他の他の二人の中国人と共謀して、福岡市内で一家4人を殺害したために死刑が確定していました(他の2人は中国に帰国後、中国において死刑と無期懲役の判決を受け、死刑を科せられた中国人はすでに執行されています)

現在の日本での死刑制度の運用実態や死刑の判例に照らして考えるならば、この中国人の死刑判決は著しく不当なものであるとは言えないであろうと考えることにGGIはやぶさかではありませぬ・・・

しかしながら、年末、仕事納めが迫ってから、まるで今年の仕事は年内にとばかり、いわば駆け込みで一人の人間の命を奪ってしまうという法務官僚の冷徹非情、この官僚主義の極みともいうべき冷徹非情な行為、そして何の見識も無く唯々諾々と官僚の言いなりになる法務大臣の存在、なんともやり切れませぬ・・・

昨年8月、オウム関係者が大量に処刑されたとき、来年は新天皇の即位という慶事が続き、再来年の春には京都で国連犯罪防止刑事司法会議が開催され日本の死刑制度が俎上に乗る可能性があり、さらに夏にはオリンピックの開催となるため、しばらく死刑執行はモラトリアム(死刑執行の一時停止)に期間に入るのではないかという希望的観測が弁護さんのあいだにもあり、GGIもそのように期待していたのですが、見事に期待は裏切られつづけています

かようしだいで昨日の午後いっぱい、死刑執行に対する抗議文の準備と安倍首相・森雅子法相・マスコミ関係に書き上げた抗議文をファックスで送る作業に費やしました。その結果、なんとか夕方に完了、わが迎賓館での忘年会に間にあいました。

事情を知らない謀議参加者から今日はどうしたのだと尋ねられたのですが、ムニャムニャとごまかしてビールのついでにドイツの焼酎を飲みましたら、すこしだけ元気が出てきました。この様子を見ていた某知人が「あのなあ、来年の初謀議は1月10日ということになった、ついでに新年会もやることにした」とのたまいましたが。GGIは疲れていましたのでの返事をいたしませんでした・・・

午後9時過ぎ、迎賓館を出ますと闇のなかに湖が小雨に煙っていました

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

今日の写真はわが迎賓館前の広場から夜の湖を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ、

グッドナイト・グッドラック!

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