UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

さざ波や志賀の都の駐車場?駐車禁止?

2015-07-08 01:10:54 | 日記

最近、錦織クンというテニス選手のことがよくニュースになりますが湖都には錦織という名の町があります、ただし「にしごうり」と称されています

その錦織の町を先日ぶらついておりましたヘンな場所に遭遇いたしました

 今日の写真はこのヘンな場所を撮ったものであります、クリックしてご覧になりご観察いただければ幸いです

このヘンな場所、単なる空地ではないようです、これはいったい何なのでせうか、一見したところ駐車場かなにかのように思えるのですが、それにしては入口と思われる部分になぜまん丸の石が置かれているのでありませうか、この石は駐車禁止を主張しているのでありませうか

 それに手入が妙に行き届いているのも何かヘンです、何か「下々の民よ、ここは特別の場所であるぞよ、気をつけられよ」とでも言っているようであります

 ヘンだよなあ、まったくヘン、おまえはいったい何なんだと思いながらふと傍らに目をやりましたら、立札が鎮座しておりました

 立札には「大津宮」云々と記されておりました、この一言で明敏なるGGIはすべてを察しましたので説明文は読みませんでした、読まなくても分かったからであります

 立札は要するに「この場所は歴史的に由緒ある場所であるぞよ」と主張しておりました、まあ、できれば世界遺産になりたいなあと思っているのでありませうか、でも空き地があるだけで遺跡らしきものは何も見当たりませぬ

 GGIは日本のイニシエの歴史のことなんかロクに知りませんし関心もないのですが、学校でマジメに日本史の授業を受けていた方たは「大津宮」(おおつのみや)のことをご存知でありませう

 そうです、わが湖都は古都でもあるのです、7世紀の後半、天智天皇さんが湖都にほんの一時でありましたが都を移したことがあったのです、都であったのはわずか5年間、そのあと壬申の乱とやらの内輪もめですっかり荒廃してしまいました

 さざ波や 志賀の都は荒れにしを 昔ながらの山桜かな (詠み人知らず)

 「大津宮」なる志賀の都に関しましては遺跡らしきものはほとんどないのですが、わが湖都の市役所や関係者らが観光地として売出してカネをかせごうと目論んであちこちにこのようなヘンな場所を設けて遺跡なき遺跡を宣伝しているのです、このまん丸の石を飾って気取っているたヘンな場所もその一環なのであります

 現代はなんでもカネ儲けの時代でありますので、いまから八、九年前、「大津都」では名前が地味過ぎる、「大津京」と改称して平安京や平城京と並ぶ都であったかのごとく宣伝すれば観光客がどっと来てカネが儲かるのではないかとたくらんだ役人や文化人もどきや業者やエセ学者さんなどがおりました

 ところが、そんな歴史的に存在してもいない名称をでっち上げるのは歴史の歪曲だと言う考古学の専門家が出現、「GGIよ、こんなインチキは許せない、市民に話せる場を作ってくれ」とたのまれてしまいましたので講演会や他の学者も招いてのシンポジウムを開催したりいたしました、

 こうした世に言う?「大津京論争」が始まり毎日新聞の文化欄などを飾ったこともあったのですが、結局のところ観光振興を目指す市長や市長に取り入ったアホ文化人どもが、「大津京」なるものが歴史的に実在したかどうかなんてどうでもええのや、とにかくカネもうけということで、たいまい六千万円をJR西日本に支払って「西大津」という駅名を「大津京」に改名してしまったのでありました(守銭奴JR西日本は最初、一億円とふっかけたのです!)

 GGIはこれは公金の無駄遣い、違法な支出であると監査請求なるものを行ったのですが、監査請求なるものは請求した市民の方がほぼ100%負けることになっている公正を装った巧妙な制度でありますので、もちろんGGIは敗けてしまいました

 それ以来、湖都の市役所の役人や利害関係者は何とか「大津京」を盛り上げようとしているのですが、改名したおかげで観光客が増えたという話は耳にいたしませぬ、カネを儲けたのはJR西日本だけでありました、まことに愚かなるハナシであります

 グッドナイト・グッドラック!

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