昨日、某用事のために京都に行きました。
JR奈良線の東福寺駅、駅前の商店街を歩いておりましたら、昨今はあまり見かけなくなった下駄屋さんがありました。古い小さなお店です。おばあさんが店の周りを掃除していたのですが、はやっている気配はあまり致しませぬ
今日の写真はこの下駄屋さんの様子を撮ったものです。クリックしてご覧いただければ幸いでございます
GGIも、以前は、夏には下駄をはいて街をぶらついてものでありますが、いつのまにかあまり履かなくなりました。なぜ履かなくなったのか、はっきり自分でもわかりかねるのですが、一つの理由は、どこもかしこみシッカリと地面が舗装されており、そのため下駄で歩きますと、固い地面が足首にひびいて、疲れてしまうかということです。
男物の大きな下駄の快適なカッコよい履き方、歩き方は経験的に申し上げると以下のとおりであります。
まず両手をズボンのポケットに入れて、がに股で脚を投げ出すようにして、ややそっくり返りながら、カランコロンと音をたてながら、下駄を引きずるようにして歩くのです。
夏、このような格好で歩きますと、足がむれることもなく快適そのもの、カランコロンという下駄の軽やかな響きに極めて開放的な気分になります。
本来であれば、蒸し暑い日本の夏、理想的な夏の装いはステテコのチジミのシャツ、それに下駄ばきでありますが、日本中が外見ばかり気にする社会のなってしまいましたので、ちかごろはこの様なオッサン・スタイルは毛嫌いされます。これは日本文化の衰退であり、嘆かわしい限りであります
快適な正しき下駄の履き方、歩き方はこのようなものであると強く確信してGGIはこれまで生きてきたのですが、この東福寺駅前の下駄屋さんを目撃してしまったため、あらためて下駄の正しき履き方、歩き方はどのようなものをネットさんで調べてみましたところ、愕然と致しました。ショックでありました。GGIの履き方、歩き方はまったく間違っていたのです!
《丸屋履物店》さんという履物屋さんのホームページに下駄の正しき履き方、歩き方が紹介されておりました。みなさんも、以下の説明をお読みなって、恥をかかないようにしてくださいませ。
(丸屋履物店さんによる説明は以下のサイトをご覧ンください)
http://www.getaya.org/wakaba.html
和装履物の歩き方
《まずは下駄の歩き方(二枚歯の場合)を例にとって説明します。
下駄は上図左のように台の先端が地面に着くように倒し、爪先で蹴るように歩きます。(GGIはそっくり返って歩いておりましたので、先端が先に地面につくようなことはありませんでした!爪先でけるようにして歩くなんて考えてもみませんでした・・・)
着地は踵(後歯)からではなく、2枚の歯で着地するようにしてください。(GGIの場合、着地はもっぱら踵からでありました!)
踵からの着地ですと、台から踵が出ているために踵が痛くなってしまいます。(GGIの場合、踵からの着地でしたが、踵がいたくなるようなことはあまりありませんでした)
下駄は前重心で姿勢よく歩きましょう。(GGIは後重心でありました!)
歩幅は狭く、小股で歩くとより一層綺麗に見えます。(GGIの場合はがに股歩行でありました、小俣でチョコチョコ歩くとうことは考えてもみませんでした!)
正しく歩いていると、上図右のような歯の減り方になります。
前に倒し、蹴って歩くので前歯が自然に減っていきます。
これに対し、後歯はあまり減りません(GGIの場合は全く反対です。後歯ばかりが減っていました!)。
このようにキレイに歯を減らす事が出来ると、立っているだけで前傾姿勢になり、自然と足が前に出るようなります。
下駄には歯が減っていくと歩きやすくなる、という特徴があります。
これに対し、後ろの歯ばかり減るのは引きずって歩いている証拠です(その通りでります、引きずってあるくのがカッコよく、オシャレであるとGGIは思い込んでおりましたから・・・)。
普通に歩いて後ろの歯が減るようなら、歩き方に気をつけてみてください。(はい・・・・と申し上げるしかありませぬ)
重心を歯と歯の間ぐらいに持ってくる感覚で歩くとキレイに歩けます。
下駄の歯は中心よりもやや後ろに並んでついています。
ですから踵が少し出るぐらいの方がバランスが取りやすく、歩きやすいのです(重心がどこにあるか、どうしたらバランスが取りやすいかなどという面妖なことをGGIは考えたことがありませんでした)》
以上、丸屋履物店による格調高き講義ならびに恥多きGGIの反省の弁を終わります。
グッドナイト・グッドラック!