UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

怪書?快書?「あたらしい憲法草案のはなし」・・・・

2016-06-22 00:27:59 | 日記

今日から参院選がスタートしますね。改憲問題が果たしてどの程度の争点になるのか定かではないのですが、野党諸氏や改憲に反対している方々による最近の改憲批判の言説、その内容がワンパターンと申しますか、シャープさに欠けると申しますか、要するに迫力にかなり欠けているなあなどと無責任かつ勝手にを思っておりましら、昨21日の朝日新聞夕刊に、改憲問題についての小さな記事が出ておりました。

《どう読む「新しい憲法草案のはなし」》と際された本が今日6月22日に出版されるという記事です。この記事によれば、著者は「自民党の憲法改正草案を爆発的にひろめる有志連合」だそうであります。出版社は太郎次郎社エディタス。現憲法施行の年1947年に中学一年の社会科教科書として発行された「あたらしい憲法のはなし」を模して、表紙も文体もそっくりなのだそうです。

今日の写真はこの記事を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださいませ。記事の左上に添えられている写真はこの本の表紙です。

編集担当者によれば、自民党の草案や改憲PRの冊子「ほのぼの一家の、憲法改正ってなあに」(GGIも持っています、マンガ本です)などを参考に、「わいきょくと言われないよう、筆者には自民党改正案起草者の気持ちにとことん寄り添って」書いてもらったそうです。

「起草者の気持ちにとことんよりそって」とは起草者の本音はどこにあるのかをとことん探ってという意味でありませう

起草者の気持ちにとことん寄り添った結果、筆者は次のように書いているとされています。

《「今の憲法は日本が『敗戦国』だった時代のもの」だから改正が必要で、現在の3原則は「国民主権の縮小 / 戦争放棄の放棄 / 基本的人権の制限」へ変更されるが、「勇気をもって憲法を改正すれば、みなさんも『強く美しい国の』の一員になれるのです。」》

この記述、自民党による改憲の本質を見事に正確に捕えていると言えるでありませう。自民党による改憲の目的と内容の核心を単刀直入に突いています。国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限、あいまいさを排したこれらの記述、真に見事であることにGGIはいたく感心いたしました。これが「起草者の気持ちに寄り添った」結果導き出された結論なのです。

上記の記事によればこの本の出版社のホームページには識者などからの推薦の言葉が並べられており、たとえば九大の南野森という先生(憲法学)は次の様な推薦の辞を記しているそうです。

《壮大なパロディか、痛烈な皮肉か、それとも恐るべき洗脳の書か》

まことにステキな賛辞であります

GGIはこの記事を目にしていささか恥ずかしく思いました。

と申しますのは、GGI6月のはじめに知人たちに協力して改憲問題について様々な市民の方々に自由に語っていただくという小さな集まりを催したのですが、その際、閉会のあいさつを頼まれましたときに、実にあいまいでいいかげんなことを言ってしまったからであります。

「え~、現行の日本国憲法は、まあ~反戦と申しますか非戦の思想、平和主義を基調としたものではありますけれども、憲法施行の翌年、世界人権宣言が国連で採択されたり、後に国連人権規約が採択されていることや、国連憲章の内容などを考えますと、現憲法を支えている基本的な骨組みは、現憲法の基盤をなしているのは基本的人権の思想であろうと考えられます。その意味で、戦争放棄の問題はともかくとして、自民党の憲法改正案をざっと眺めてみた限りでは、改憲が実現されたならば、基本的人権は全体的にみて後退するであろうと懸念されます・・・ところで憲法第36条には・・・・・」

こんなあいまいなことでなく、自民党の改憲により、戦争放棄が放棄され、国民主権が縮小され、基本的人権が制限されることになると、はっきり申し上げるべきでありました。それなのにテキトーなこと言ってしまって、まことにお恥ずかしき限りであります。

今日は本の宣伝になってしまいました。どうかお許しくださいませ。

グッドナイト・グッドラック!

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